復活! 26年ぶりの“餓狼伝説”。現代とクラシック格ゲーの風味がミックスされた唯一無二の遊び心地
なにより、ド派手な“超必殺技”(※)が各キャラクターに用意された『餓狼伝説SPECIAL』(1993年)は、当時多くのゲームファンがプレイした。

本作は発売前からその参戦キャラクターが話題を集めた印象が強い。主人公はギース・ハワード(初代のラスボス)の息子=ロック・ハワード。母の行方を捜しながら、治安が悪すぎてあまり住みたくない街=サウスタウンで格闘家たちと相対していくというのが本作のストーリー。
……だったのだが、どこからともなく現れた世界的DJ=サルバトーレ・ガナッチ氏。そしてレジェンドサッカー選手=クリスティアーノ・ロナウド選手が参戦。なんで? そんな破天荒な展開が格闘ゲームプレイヤーのみならず多くのゲーマーから注目を集めた。


ロナウド選手はサッカーボールを召喚して、召喚したボールを通常技で蹴ることで飛ばせるという格ゲーとしては比較的珍しい部類のキャラクターに。パンチ攻撃でボールをはじく際にはどう見てもハンドなのだが、モーション的にはスローインっぽいのでカードが切られていないようだ。
格闘ゲーマーの中には、ガナッチ氏のモーションがMVを完璧に再現しているということで、原曲を聞きに行きハマった人も多いのだとか。





過去の競演で因縁のある春麗VS舞、ケンVSテリーではそれぞれ専用の開幕演出が入り、こちらも注目を集めた。
余談だが、『ストリートファイター6』のほうにも不知火舞とテリー・ボガードが出張しており、そちらでは舞の飛び道具“花蝶扇”がバウンドするのに対し『餓狼伝説CotW』のほうではバウンドしない性能だったため「ちゃんと全力で投げろ舞」とSNSでツッコミを喰らっていた記憶がある。




プレイ面では、SNK特有の大小ジャンプを絡めた空中戦は要素としてありつつ、『KOF』シリーズに比べると“べた足”の地上戦が重視されたプレイフィールとなっている。
『餓狼』最後の作品となった『餓狼 MARK OF THE WOLVES』をベースに、昨今の格闘ゲームでは定番となりつつあるリソース管理の概念を加えた“REVシステム”が特徴。個人的には必殺技を必殺技でキャンセルしてコンボをする“REVアクセル”が、発動時の残像エフェクトも相まって爽快感があり好きなシステムだ。
ほかにも、最近の格闘ゲームでは廃止されがちなガードキャンセル攻撃など、玄人好みなシステムの実装は発売当初注目を集めた。


必殺技のモーションを途中でキャンセルする“ブレーキング”や、必殺技のモーションだけを行う“フェイント”を交えたコンボのおかげで、プラクティスモードが楽しいゲームである。筆者も久々に起動して相棒“牙刀”のコンボをやってみたが、必殺技、ブレーキング、REVアクセルといろいろなシステムを使いこなしてコンボをする感覚はおもしろいと感じた。
個人的に「ゲームだし、ボタンをいっぱい押せるほうが楽しい」と思っている。その点に関して『餓狼伝説CotW』のコンボはそのニーズにしっかり応えてくれていると思う。「難しいコンボはなぁ……」という方に向けにも、ワンボタンで必殺技がでたり連打でコンボができたりする“スマートスタイル”という操作モードがあるので、新規ファンから玄人まで幅広い層の獲得を目指した作品であることは間違いない。

さらに、『餓狼伝説2』でボスを務めた“ヴォルフガング・クラウザー”が本日(2026年4月24日)から配信されているので、こちらも要チェックだ。代名詞である“カイザーウェイブ”が令和最新版のグラフィックで見るのが楽しみなところ。
ポイントとしては、クラウザーの技を盗んだ“ルガール”に比べて、本家本元のクラウザーは余裕を持った溜め動作から撃つので注目してみてほしい。歴史のあるヒーローもので「初代の技がいちばんシンプルでカッコいいよね!」というあの感覚に近いかも。























