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『DOAXVV』さゆりTCアプデインタビュー。バブみ度満点の“お姉ちゃん”を、多くのプレイヤーに届けるために加えた“彼女感”。『レスレリ』コラボの開発秘話もお届け

『DOAXVV』さゆりTCアプデインタビュー。バブみ度満点の“お姉ちゃん”を、多くのプレイヤーに届けるために加えた“彼女感”。『レスレリ』コラボの開発秘話もお届け
 コーエーテクモゲームスより、DMM GAMESとSteamにて配信中のバカンス&コミュニケーションゲーム『デッド オア アライブ エクストリーム ヴィーナス バケーション』(以下、『DOAXVV』)。

 本作は南国の楽園・ヴィーナス諸島が舞台。プレイヤーであるオーナーが、対戦格闘ゲーム『
デッド オア アライブ』シリーズの女の子や、本作オリジナルキャラクターたちとバカンスを楽しむゲームです。

 2022年より順次追加されているコンテンツ“トゥルーカラーアップデート”(以下、TC)。これは登場している女の子が不定期に選ばれていき、その女の子の人間性が深掘りされて魅力が大きくアップグレードされるもの。専用水着やセリフ、ポーズが実装されるほか、より恋愛感の増した新エピソードが楽しめるのも特徴です。

 今回アップデート対象に選ばれたのは、2019年12月より登場し、“お姉ちゃん”としてオーナー(本作のプレイヤーの総称)に接してくれる
さゆり。本記事では、『DOAXVV』のプロデューサーを務める作⽥泰紀⽒に、さゆりのTCアップデートについて詳しくお聞きしました。
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作田泰紀 氏 さくだ やすのり

『DOAXVV』プロデューサー。2021年6月までは本作のディレクターを務めた。『DOA3』の開発からキャリアをスタートし、約20年以上にわたって『DOA』シリーズに携わる。(文中は作田)

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表情から見える、さゆりの葛藤

――まずは本題となる“さゆり”TCアップデートについてお聞かせください。女の子の魅力をより引き上げるのがコンセプトのTCではありますが、昨今のTCは各女の子にあった課題を解決する、といった手法が多かったですよね。個人的には“さゆり”は人気も高いですし似たタイプの女の子もいないので、課題もあまりないのではと思ったのですが、今回どうだったのでしょうか。

作田
 さゆりの課題に関してもこれまで同様、最初に担当スタッフと考えていました。その中で出てきた課題として、あえてこういう言いかたをしますが“さゆり”は人間的というより、二次元としてのキャラクターらしさが強い女の子に見えてしまっているのではないかということです。

 もちろんその強さも魅力だと思いますが、人間味の部分が薄くなってしまっていることで“さゆり”を推していない方々に魅力をお届けできていないな、と感じる部分もありました。
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――いわゆる“お姉ちゃん属性”というのはありつつ、“さゆり”はそれを濃縮した二次元的なキャラクター性ではありますよね。
作田
 オーナーを甘やかしてくれるお姉ちゃん、という唯一無二な女の子ではあると思いますが、それゆえに家族的な、“お姉ちゃん”的な枠から外れにくく、恋愛対象として見えにくい女の子でもあります。それでいて、オーナーよりも目線が上と言いますか、少し対等ではない立場で接していると思うんです。一方的に甘やかしていると言いますか。

 また、最近は恋愛感を強く感じられる女の子も増えてきました。現在の“さゆり”を好きなオーナーの皆様は、おそらく恋愛感を味わっているというよりも、甘やかされているところが好きで推してくださっていると思います。そういった一面は大事に残しながらも、今後より多くの方々に“さゆり”の魅力を知っていただきたいというのを考えたうえで、“さゆり”を恋愛対象として見てもらいにくいことは課題だと感じていました。
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――もちろん恋愛的に見ている人も存在するとは思いますが、“お姉ちゃんのさゆり”と自分、という関係性を楽しんでいる人のほうが多いかもしれませんね。

作田
 ほかの女の子と違って、ひとりの女神として見ているというよりも“さゆり”が持つキャラクター性に惹かれる部分があって、ちょっと特殊なんですよね。その魅力はもちろん残しつつ“さゆり”をひとりの女の子として見つめ直す機会を今回のTCアップデートで用意しました。

――納得できる部分がありつつも、今回もまた挑戦ですよね。そこが“さゆり”の持ち味であり“さゆり”を好きと言えるポイントだと思うので。

作田
 そういった意味では“ルナ”のときと近いかもしれませんね。不思議な女の子でかわいらしいのですが、ひとりの女の子として見つめ直してもらうような。

 開発チームと最初に話をしたことは「なぜさゆりはオーナーの“お姉ちゃん”でありたいのか」ということです。

 この答えはオーナーの皆さんが思う“さゆり”の中にそれぞれあるかもしれません。個人的には「相手に“お姉ちゃん”と呼んでもらうことで距離感が縮まるので、その相手もさゆりに何かしてもらうことを受け入れやすくなるのではないかと。つまり“お姉ちゃん”と呼んでもらうことで、奉仕する関係性を構築していたのかもしれない」と考えていたことを、開発チームには話していました。

 誤解のないように補足しますが、決して“さゆり”が打算的に行動していたわけではなく、あくまで純粋な気持ちでオーナーのことを大事に想っているからこそ、自然と出てきた行動なんだとは思います。

 しかし、“お姉ちゃん”と呼んでもらうことで、奉仕する関係性に留めてしまっているところもあるんじゃないかとも思いました。そこで、その“お姉ちゃん”との関係性を一度取っ払ってみたときに、“さゆり”は何をするだろうか? お姉ちゃんではなく、ひとりの女の子としてオーナーと向き合うときに、どんな表情をするだろうか? といったことを考えながら、今回のTCアップデートに挑みました。
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――わかりました。では、今回のTCコーデの名前の由来を教えてください

作田
 “ブルーミング・リリィ“は日本語にすると“咲きほこる百合“……つまり、咲きかけの小さな百合だった“さゆり”が、TCエピソードを経て素敵な女性に成長したという意味を込めました。どんなエピソードになるのか……それはぜひ皆さんの目で見ていただきたいなと思います。あと、それだけでなく水着のデザインにも紐づけています。

――デザインのコンセプトは、どのようなものになっているのでしょうか?

作田
 今回も二面性がある水着になっていまして、まずはお姉ちゃんである“さゆり”のイメージと、そしてひとりの女の子として見てもらいたい自分。その狭間で揺れ動く気持ちを、デザインコンセプトにしました。上着のワンピースやシアースカートは白色で、従来の“さゆり”に近い印象があるかと思います。その下に、オーナーとのデートを意識して大胆に黒の水着を着ている部分で、気持ちの対比を描いています。
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――昨今のTCコーデはパーツなどの着脱で、最終的に露出度の高い水着になっていた印象ですが、今回も露出度は高めではありつつも、生地に花があしらわれていますね。これは百合ですか?

作田
 ストレートに“さゆり”らしく百合をデザインモチーフにしていて、いろいろな部分に散りばめています。
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――上着をはだける、という部分ではシーンと併せて考えられたように見ています。ようは、上着を脱ぐシーンが全体の中心になっていそうだなと(笑)。

作田
 その面はあるかと思います。デザインコンセプトは先ほどお伝えした通りなのですが、それをどう水着に落とし込むのかといったところは、“さゆり”が上着を開いて、下の水着姿が見えるというシーンはインパクトがあってグッと来るのではないかと。ならばそのシーンを作るためには、どういうデザインにすればいいのか、とまとめていきました。
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――素直に、ドキッとしますよね。

作田
 水着はもちろん注目ポイントでありつつ、表情にもぜひ注目してほしいです。“さゆり”は母性が感じられる温和な笑顔が特徴ですが、上着を開くシーンは“さゆり”も照れのある表情をみせてくれます。そこに本気度や、“さゆり”の戸惑いが感じられて、いままでにはない魅力がお届けできると思っています。水着、シーン、そして表情の3つが合わさったとき、きっとドキッとしてもらえるはずです。
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――いままで特別な笑顔のカードを楽しめましたが、“さゆり”はそれに加えて、その照れ度の強い表情カードもあるのがうれしかったです。

作田
 前提としてお伝えしますと、今回の企画を“さゆり”TCアップデートをいちばんいい形でお届けしたかったので、表情カードを特別に2枚用意しました。今回制作した“さゆり”の新たな表情で、より女の子として、そして身近な存在として感じられるものになったのではないかと思います。ぜひ見ていただきたいです。
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特別な笑顔と、照れ度の高い特別な表情
――ありがとうございます。また、パーツ着脱のほかに、今回もカラー変更があるんですよね。下の水着が黒ではなく白というところで、従来の“さゆり”のイメージから外れないものも用意しているんだなと。
 
作田
 TCコーデとしては、黒色のほうが今回TCで描いた“さゆり”の女性らしい一面が際立ち、セクシーに感じていただけるのではないかと感じました。ただ、いままでの“さゆり”らしさも大事にしたいと考えていましたので、白色のバージョンも用意しました。
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――そして、新髪型“アシメボブ”も登場します。こちらは水着デザインに合わせて、用意したものですか?

作田
 もちろん相性は見ていますが、水着というよりは、TCエピソードに寄せたようなイメージです。長さがミディアムヘアではありますが、“さゆり”のお姉ちゃんらしい部分はキープしつつ、いままでよりもオシャレでスッキリした印象にしました。いままでの髪型2種は、温和で落ち着いた年齢感が高めのものでしたが、新髪型は“さゆり”の気持ちを考えて、オーナーと対等に向き合うとなったらどのような髪型にするだろうか? と考え抜いた結果、思い切って髪型を変えてみました。
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――また、恒例となった特別な呼び名は“オーナーくん”に加えて、“あなた”もあるとお聞きしています。

作田
 はい。今回2種類用意させていただきましたが、メインは“オーナーくん”です。“オーナーちゃん”がお姉ちゃん目線とすると、“オーナーくん”は恋人として対等な目線という感じですね。

 ただし、“オーナーくん”のほかにも、急きょもうひとつ特別な呼び名として“あなた”も入れることにしました。もともと、どちらにするのか悩んでいたのですが、“あなた”になると恋愛的な過程で得られる距離感を飛ばしてしまっていて、オーナーへの距離をいきなり詰めてくるような感じだったので、検討した結果“オーナーくん”を採用することに一度決定していたんです。

 ただ、“さゆり”との関係性について段階を経て深くなったのであれば、大人の女性であるさゆりには“あなた”と呼ばれたいし、違和感もないと思いました。TCエピソードを進めていくと、“オーナーくん”と呼ぶ“さゆり”の想いや、その先として“あなた”と呼んでくれるイメージを感じていただけるのではないかと思い、熟考した結果、両方採用することにしました。

 ゲーム的な仕様としては、“あなた”は本当に特別なものなので、“オーナーくん”と比べてタイミングが限定的なものとなります。従来通りホーム画面で聞けることに加え、手をタッチしたときにも聞くことができるので、ぜひ楽しんでほしいです。
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――そうなんですね。以前、インタビューで『DOAXVV』はギリギリで仕様を変えることがある、とお聞きしていましたが、まさに今回直面できました(笑)。

作田
 オーナーの皆さんに喜んでほしくて、ギリギリまで悩むこともあります(苦笑)。ちなみに音声収録は“オーナーくん”と“あなた”の両方を事前に収録してから悩んでいたので、そこはスムーズに用意できてよかったです。先ほどもお伝えした通り、当初はどちらかを選ぶつもりで開発チームでも議論を重ねていましたが、どちらも捨てがたいなと。

 また、これまで特別な呼び名はひとつだけでお届けしてきましたが、こちらも表情と同じく、“さゆり”をお届けするときに、いちばん魅力的になるだろうと判断して特別にふたつ用意しました。ただ、改めて補足させていただきますが、今回の“さゆり”にとってどうしても必要と感じたことによる特別な要素です。今後のTCについてはこれまで同様ひとつになりますので、そこはご了承ください。
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――そういった部分も含めて、今回“2人きりモード”として、これまでのTCアップデートでの特別な呼びかたのオンオフが楽しめるようになったのでしょうか。

作田
 そもそもTCアップデートの狙いのひとつには、女の子との関係性が変わって、ドキッとしてもらいたいという想いがあります。かつて特別な呼び名を“フィオナ”で実装したところ大変喜んでいただいたこともあり、我々としても期待に応えたいと思い用意してきました。

 ただ、これは本当に難しいところで、すべてのオーナーの皆様に対して、確実に喜んでいただけたとも思っていません。我々としてはオーナーの皆様にこれまで愛していただいた女の子の魅力を否定したいわけではありませんが、何かしらの改善が必要であることも認識しておりました。この点については真剣に議論を重ねてきましたが、簡単に判断できるものでもありませんでした。

 ただし強制的に呼びかたが変わってしまうことに対して喜んでいただけず、「それならTCコーデを手に入れたくない」という声も拝見しておりましたので、これ以上遅らせることはできないと判断して対応いたしました。

 お届けするTCアップデートについては、つねにすべての方々に喜んでいただけるようなものでなければならないとの覚悟で開発していますが、オーナーの皆様にとって望んでいる女の子たちとの関係性が、呼びかたによって変わってしまうことも把握しておりましたので、そういった状況を踏まえた結果、特別な呼び名をオフにすることも選択可能にしました。オーナーの皆様それぞれにとって好きな関係性で女の子と接することができるように、選んでいただけるようになっています。

 ちなみに、モード名については、“オーナーと2人きりだから、こういった呼び方をする”といった、特別な状況でだけ見せてくれる一面となるように “2人きりモード”とさせていただきました。
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――きっと“求められている”という気持ちに応えることは決まっていますが、やはり毎回、特別な呼び名は難航されるものなんですね。

作田
 何度も用意してきましたが、女の子ごとに考える必要が当然あるので、毎回悩みます。皆さんの期待に応えていくにはどうしたらいいのか、スタッフで集まり深く議論しています。もしかしたら「回数も重ねているので、最近はうまく決めれているのではないか」と思われているかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

8周年アプデから、その後

――つぎに、直近のアップデート周りのお話を聞かせてください。8周年の直前には『レスレリアーナのアトリエ』(以下、『レスレリ』)との相互コラボがありましたね。

作田
 『ユミアのアトリエ』とのコラボイベントのすぐ後に開催したので、短い期間で『アトリエ』シリーズとのコラボとなりました。予想外だったかと思われますが、いずれもそれぞれの個性を出せたことに、喜んでいただけた印象です。

 『
レスレリ』コラボは、私が開発プロデューサーを務めていることもあり、『DOAXVV』のオーナーさんたちに喜んでいただけるのか、少しドキドキしていましたが、しっかりと楽しんでいただけたようで、ホッとしました。とくに、『レスレリ』では世界観に合わせてデフォルメしている衣装を、『DOAXVV』らしく精巧な作りでリアルな質感で表現していますので、そのあたりを楽しんでいただけたのがうれしかったです。
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――覚醒での変身機能もあって、『レスレリ』ファンとしてもうれしかったです。

作田
 やはり変身の要素は、『DOAXVV』で表現したらきっとオーナーさんたちにも喜んでもらえると思ったので、絶対にやろうと決めていましたね。
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――『レスレリ』側には、マリーとほのかが、レスナの新たな仲間として登場しましたね。

作田
 過去、『DOAXVV』がほかのゲームとコラボする機会は、ありがたいことに多数ありました。そのなかで、監修をする際に「そこまではちょっと!」と愛情が行き過ぎてしまうことがあって、調整を加えていただくこともありました。

 『レスレリ』コラボは社内なのに、それがトップクラスにありましたね(笑)。なかなか攻めた表現ばかりを提案されてドキドキしたのですが、もちろん皆さんに魅力を届けるべく、『レスレリ』チームも全力を尽くした結果なので、その本気度には個人的にも驚いていました。
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『レスレリアーナのアトリエ』
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『レスレリアーナのアトリエ』
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『レスレリアーナのアトリエ』
――アクティビティがほぼすべて再現されていることには、驚きながら笑いました(笑)。
 
作田
 私もチェックの際にビックリして(笑)。この気合は絶対にオーナーの皆さん、そして『レスレリ』ファンにも伝わると思っていました。事前告知では、急遽アクティビティの映像をすべて公開することにしたほどです。
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『レスレリアーナのアトリエ』
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『レスレリアーナのアトリエ』
――装備アイテムには『DOAXVV』のアイテム、水着などがありました。SSR水着などは「そうだよね」と思いつつ、しれっと“エンジェルブーケ”があったの、オーナー向けのマニアックな要素でおもしろかったです(笑)。
 
作田
 これ、すごく貴重で重要な水着なのですが、『レスレリ』プレイヤーの方には伝わらないだろうなと思いつつ、許可した覚えがあります。オーナーさんに刺さったのであれば、『レスレリ』チームもニヤリとしていることでしょう(笑)。
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『レスレリアーナのアトリエ』
――そして、2025年11月15日にはサービス開始から8周年を迎え、毎年のことながらまた大きなアップデートがありました。撮影機能の拡張や、遊びやすさの改善など、多くのオーナーの皆さんに喜んでいただけたと思います。実際に配信してからの反響は、どう受け止めていますか?
 
作田
 撮影機能に関しては、8周年記念の新撮影スポット“ビーチパーティー”を用意しました。7.5周年記念にはマジックショーをテーマに、オーナールームを中心に撮影を楽しんでいただけました。ただ、オーナールームは室内ですし、カスタマイズ前提の機能ですから、それとは別に外で楽しめる専用の撮影スポットも追加したいと考えていたので、実装できてよかったです。

 見慣れたビーチをスポットにはしていますが、ライティングなども細かく調整していて、開発スタッフも用意するのがたいへんだったのですが、皆さんたくさん撮影を楽しまれている様子を見ているので、とてもうれしく思います。
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――生放送の公開収録として、有観客でのステージイベントも実施しました。8周年記念水着“ララ・ウルプア”の公開や、さまざまなギミックの紹介などでは、観客の皆さんから笑いも起きていましたよね。開発スタッフの方々も生でその反応を見ていたそうですが、どう感じられていたのでしょうか

作田
 スタッフたちもすごく喜んでいましたね。『DOAXVV』はかわいくセクシーに魅せる部分がありつつも、つい笑ってしまうような“バカバカしさ”といった部分も魅力のひとつかと思います。それが“ララ・ウルプア”などで実現できたので、実際に笑っているオーナーさんたちを見て手応えを感じているようでした。

――遊びやすさの面では、ポーズカードの一括配布、オートフェスチケットによるフェス周回の一括スキップなど、実際に触れてみてとても遊びやすくなってうれしかったです。「こんなに楽になっていいの!?」と驚くくらいに。

作田
 「遊びにくい」というさまざまなご意見はつねに見ています。一括スキップはとても反響が大きかったので実装してよかったです。オートプレイ機能は国際版の機能として登場したもので、国内版は形を変えて2021年に初登場し、約4年経ちました。

 女の子も当時より増えていますし、育成もなかなかたいへんになってきましたし、ほかのコンテンツもあります。また、撮影機能もかなり充実してきたので、日々の撮影もさまざまな工夫を試すことができます。一括スキップで空いた時間を使って、女の子たちとの撮影をより楽しんでいただけるようになったと思うので、実現できてよかったです。
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――なるほど、育成的な部分で最低限毎日やらなくてはならない、いわゆる“デイリー”的な部分を瞬時にこなせるようにして、ほかのことに時間を使ってほしいという考えだったんですね。
 
作田
 もちろん一括スキップの回数を超えてイベント周回をするのも、オーナーさんの自由です。ただ、毎日やらなくてはならないことをこなすとなると、オートプレイでも少し時間が掛かってしまいます。たとえ数十分だとしても、それが毎日となると相当な積み重なりにもなってしまうので、日々の消化を楽にしてほしい、といった意見もいただいていました。ほかのタイトルのトレンドなども鑑みて、『DOAXVV』を長く遊んでほしい想いで取り入れました。

――開発者の皆さんとしてはもちろん長く遊んでほしいですよね。通常ならばトータルの時間で“長く”だと思うのですが、1日にやるべきことが2、3分で終わるので、プレイ時間だけで見ると、ものすごく短くなっていて。運営型タイトルだからこそ長期的に見て、短くても365日遊んでもらえることを目指す“長く”なんだなと。

作田
 オートプレイチケットは毎日もらえるので、最低限それを使うだけでも日々の恩恵を受けられるのは以前と変わっていません。そのメリットは残しつつ、1日単位よりも長期間皆さんに遊んでいただきたいので、取り入れました。

 やはり忙しい生活のなかで「どうしてもこの日はプレイするのが難しい、今日はちょっとやめておこうか」みたいな気持ちになってしまうこともあると思うんです。それが短時間で終わることで、グッと楽にできたのかなと。

 ちなみに、もちろんブラウザ版でも使用できます。たとえば旅行先でデイリーをやらなくてはならない、みたいなときにもパッと終えられるようになったので、PCの前に座れないときなどにも活用してほしいですね。

――ありがたかったです! ポーズカードのプレゼントまわりは、一度改修されて、ポーズカード自体を一括でひとりの女の子に渡す、といった仕組みになりましたよね。今回の全女の子への一括プレゼントが実装されたため、今後あまり使われない機能になりそうですね。

作田
 ほかのシステムについても随時見直していきたいと考えています。“面倒くさい”と思われる部分を潰していき、遊びやすくなったと感じられるものを提供していければと思います。9年も続けていると、昔取り入れたシステムが古臭くなってしまう面もあるので、いままでの機能とどうバランスを取っていくのか? といったことも課題になるでしょう。
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――わかりました。では続いて9年目の誕生日水着“ヴォヤージュコーデ”について訊いていきます。8周年記念放送でも軽く語られていましたが、改めて今回のコンセプトを聞かせてください。

作田
 今回は“ハネムーン”、新婚旅行をテーマにした水着になっています。

 “ヴォヤージュ”は“旅をする”、といった意味ですし、ハネムーンの羽ばたいていくイメージから、各月の水着は鳥をモチーフにしつつ、旅行らしさをデザインに取り入れています。やはり旅行ですから、女の子もオシャレを楽しみたいですよね。それらを掛け合わせた水着になっています。

 各月モチーフにしている鳥は、どのあたりの地域に生息している鳥なのかもピックアップして決めています。どこに飛び立っているんだろうなと想像しながら楽しんでいただきたいです。
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――帽子付きの髪型などが用意されているのも、旅行だからなんですね。

作田
 オシャレして旅行へ行く、といったところでふだんのイメージとは違うものをお届けしたくて用意しました。

――プラスして、さらにはジェットバスが楽しめる撮影スポット、その専用のポーズカード、さらにはカラコンと瞳アピールが特徴的なポーズカードなど、体感としては例年以上に山盛りだったなと(笑)。

作田
 やはり撮影を楽しんでいただきたいので、いままでの女の子たちとはひと味違う一面を撮影できるように、カラコンなどを用意しました。有償ガチャで手に入るものですし、推しの女の子の誕生日水着をゲットしたからには、せっかくならばより多彩な撮影を味わってほしいと思いました。結果的にコンテンツ量が満載になってしまいましたが(苦笑)。ただ、そこは例年通り女の子の特別な日を楽しんでいただくために必要だと思って判断しています。

――とくにカラコンは1色ではないですし、これまでもきっと要望があったものだと思うので、多くのオーナーさんが楽しまれている印象でした。個人的には女の子すべてのカラコンをコンプリートしたいと思うくらいよかったです。

作田
 ありがとうございます。ひとつだけだと味気ないかなと、それぞれの女の子に10連ガチャを引いていただくことで入手できる1色のほかに、水着を最大覚醒することでゲットできる2色を追加で用意しました。SNSなどでもカラコンはやはり人気なので、作ってよかったです。
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――ちなみに3色は、女の子それぞれでカラーが違いますよね?

作田
 はい。各女の子に合わせて、似合う色のカラコンを選定しています。
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――それがまたよくて……! ちなみに、ジェットバスの撮影スポットは旅行とはまた違うのかな、と思うのですがどのような発想で取り入れたのでしょうか?
作田
 まず、8年目の誕生日水着ではバー、そして大道具のビリヤード台での撮影で楽しめました。それを踏襲して大道具使った撮影も楽しめるようにしたい、というのが狙いです。そして、ヴォヤージュコーデの着くずれ時との掛け合わせたときに楽しめるものをイメージして、ジェットバスの撮影要素を作りました。
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――温泉やお風呂で撮影できる要素はあるので、個人的には「へ~、ジェットバスね」くらいの感覚だったのですが、実際に使ってみると予想外によかったと言いますか。ブクブクする感じや、泡とくつろぐ女の子たちがすごく魅力的でした。

作田
 ありがとうございます。そうなんですよね。ちなみに、ジェットバスの泡は“打消のうちわ”で消すことができますが、最初はほかにギミックはなかったんです。開発途中にスタッフたちが「消せるのもおもしろいのでは?」と急きょ取り入れたのは、ゲーム内に遊びを入れ込みたい『DOAXVV』らしさなのかなと思います。
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――そして、“さゆり”のTCアップデートは年末年始時期と重なり、“さゆり”登場時を彷彿とさせますね。このあたりは、例年通りの年末年始といった感じなのでしょうか。

作田
 そうなりますね。“さゆり”TCイベント自体が、年末年始のものになっています。もちろん、並行してお正月記念のログインボーナスなど、例年実施しているキャンペーンも行いますのでぜひチェックしてください。

2026年の『DOAXVV』にも期待!

――TCアップデートの回数は、2023年には3人、2024年は2人でした。2025年は“さゆり”で4人目となりますが、ペースアップできているというよりは、並行して進んでいたものを順々にお届けしている、という形なのでしょうか。

作田
 我々としては「1年に○人お届けしよう」という目標を立てているのではなく、並行して制作しているものが完成したタイミングで順番に配信しています。以前お伝えしましたが、たとえば “ほのか”のTCアップデートは、我々の制作が難航して、当初2024年12月予定だったところ、2025年1月にまでズレ込んでしまいまして。結果的に2025年の人数が多くなっているように見えているだけです。

 逆に言えば、いまもまた別の何かが並行して動いている、ということです。ですので、2026年もたくさんのサプライズをお届けしたいと考えています。ぜひご期待ください。

――最後に、“さゆり”トゥルーカラーのアピールをお願いします。

作田
 今回は、“さゆり”が真剣な想いの中で葛藤する一面を描いたTCエピソードを用意しています。その葛藤をテーマに、シーン、水着、そして表情を作り込みましたので、新たな一面を見ていただけるのではないでしょうか。

 エピソードについてはトゥルーカラーコーデガチャにて有償10連を引いていただき、ヴィーナスボードでルートを開放することで楽しめますので、ぜひTCエピソードも見てもらえたらと思います。そこで描かれる“さゆり”と向き合っていただき、これまでと違った彼女の魅力に触れていく中で、もっと“さゆり”を好きになっていただいて、これまで以上に愛していただけるとうれしいです。そして、よろしければトゥルーカラーコーデもゲットしていただき、新たな“さゆり”の魅力を感じてもらいながら撮影を楽しんでいただけると幸いです。
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KT Appで公開直前インタビュー

 本記事はコーエーテクモゲームスの公式アプリ“KT App”との連動企画。KT Appでは公開直前インタビュー記事が掲載されており、“さゆり”がどのような経緯で誕生したのかなど、今回のインタビューと併せて読むことで楽しめ開発秘話などが公開されているので、気になる方はぜひダウンロードして読んでみてください!
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