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宇野昌磨さん、『ストリートファイター6』や格ゲー界隈の居心地はどうですか?「……めっちゃいいですよ。正直めっちゃいい」

宇野昌磨さん、『ストリートファイター6』や格ゲー界隈の居心地はどうですか?「……めっちゃいいですよ。正直めっちゃいい」
 宇野昌磨。ここ最近、X(Twitter)と格闘ゲーム界隈を賑わせているフィギュアスケーターである。

 2025年12月20日よりCREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)で開催される“大カプコン展”。カプコンのゲーム開発の歴史が全速力で迫ってくるような展覧会で、東京会場プレス内覧会のゲストは宇野昌磨さんだった。

 彼はプロのフィギュアスケーターとして活躍しつつ、自身でもアイスショーをプロデュース。多忙だと思うのだけど、『
ストリートファイター6』のイベントに参加したりして、何だかとても楽しそう。

 お話を伺う機会をいただいたので、気になることを聞いてみた。
どういう気持ちで格闘ゲームに臨んでいるんですか?
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――X(Twitter)、どういう気持ちでやってるんですか?

宇野
 ネタをTweetしてる身として、その心情を話すのは恥ずかしいんですけど……。

――何かすみません。

宇野
 SNSというものにあまり触れ合ってこなかったんですね。SNS自体、マイナスにとらえられやすい印象だったんです。スポーツ選手としては、あまり見ない方がよしとされる。もちろん皆さんの応援も届くんですけど、否定的なコメントも目についてしまうから、やるかやらないかの2択だったら、やらない方がいいんじゃないかというのは、昔から言われることではありました。

 でも、年齢を重ねてSNSの見方(見え方)も変わってきて。使い方をちゃんとすれば、自分を知ってもらうのにすごくいいツールであることは間違いないですし。ただただ楽しくやらせてもらっています。
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宇野
 今日はこの大カプコン展に来させていただいてますけど、フィギュアスケートを(身体能力を極める競技)スポーツとしてやってると、自分の感覚とか自分がハマっているものに共感してくれる人ってほんとにいなくて。やっぱりみんなスケートが大好きだから。

――それはまあ、そうですよね。

宇野
 僕はゲームが大好きで。

――存じ上げております(※)。
※宇野昌磨さんはずいぶん前からゲーム好きを公言。ファミ通.comの記事でも何度か取り上げている。
宇野
 それを(スポーツ系の)インタビューで話してもあまり伝わらないんですよ。同じスケート仲間に細かい話をしても伝わらない。本気でゲーム好きなんですと心持ちを話しても「変わってるね」みたいな。

 SNSは、どんな自分でも共感してくれる。もちろん否定する人もいるかもしれないですけど、僕は否定的コメントもわりと好きなので、向いてるんだろうなと思います。

――僕なんかはゲームの細かい話を聞きたいですよ。そういう読者も多いと思います。
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宇野
 まあまあまあ……。ゲーム、本当に好きなので。「何をモチベーションにやってるの?」と聞かれることはあります。「世界を取るわけじゃないでしょ?」みたいな。いや、そうじゃないんだよって。たしかに、いま楽しいという時間があるだけで、結果は残らないかもしれないけど、人生なんて全部そんなもんじゃないですか。

――そう! 「いま楽しい」という感覚は、それだけで大事なことですよね。

宇野
 共感してもらえるのはうれしいです。こういう場に呼ばれるのもほんとにうれしい。

――最近は格闘ゲーム界隈でよく名前を拝見しています。格ゲー界隈に来たきっかけは何だったんですか?

宇野
 もともと『スマブラ』が好きだったんです。

※関連リンク
フィギュアスケーター宇野昌磨選手は『スマブラSP』のプロに迫る実力を見せ、愛を語り、「おれたちの宇野昌磨」になった。

宇野
 『ストリートファイター6』に入ったきっかけは、ウメハラさんとのコラボです。ウメハラさんから『スト6』を教えてもらうっていう。それが始まりです。正直最初は、手っ取り早くマスター行って「宇野昌磨すげえ」みたいな感じで終わらせようと思ってました。

――言い方。
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宇野
 だからエドモンド本田を選んで、荒らして荒らしてマスターまで行ってちやほやされてやろうと。

――ひどい(笑)。そこまで正直に言わなくていいですから。

宇野
 やってみたら……すごい楽しくて。それでキャラも変更して、純粋に楽しむようになった感じですね。

――冗談とはいえ「荒らしてやろう」ってモチベで来る人なかなかいませんよ。

宇野
 ですよね。これが僕のよくないところで。なんだろう……自分のやりたいことに必要な武器だけを持って乗り込むという。よくないんですけど、でもゲーム好きには間違いないので、やり始めると何でも楽しくて。

――「宇野昌磨、おもしろいな」っていうゲーマーも増えていると思います。ゲーマー界隈に来て、居心地はどうですか。

宇野
 (小声で)……めっちゃいいですよ。正直めっちゃいい。うれしいです。まず、自分の好きなことが通じるのがすごくいいんです。

 こういう話をすることがあまりなかったので。表立ってでもそう。プライベートでも、ゲームのこれが好きとか、これが強いとか、そんなに話していなかったかなと思います。

――好きなことをそのまま話せるから気が楽、というのはわかりますね。
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歴代ビジュアルがずらっと並ぶスペースで話を聞いています。
宇野
 格闘ゲームのコミュニティに入らせてもらって、みんなの意志が共通していると感じます。格闘ゲームは歴史が長いから、いいときもあり、注目されてないときもたぶんあったと思います。でも、界隈全体で盛り上げていこうという意思がある。そういう気持ちが共通しているのはすごくいいことだなって。歴史が長いからそういう関係ができあがったのかな。

 あと、ゲームは年齢を重ねたプレイヤーが若い人と同じ舞台で戦っていますよね。それがまたすごくいいところで。もちろん若い人が強いことも多いですけど、若い人たちだけになると、昔の苦しさとかそういうのを知らない人たちも出てくるかもしれない。

――たしかに、過去や歴史を残していくのは大切ですよね。
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『ストリートファイター』の波動拳ができるまでを解説するブースにて。宇野昌磨さんに「波動拳お願いします」と言う日が来るなんて、人生はわからないものですね。
――ゲームがうまい人、すごく真剣に取り組んでいる人をどう思いますか?

宇野
 尊敬します。めっちゃします。ゲームに限らずですけど。引退して2年くらいでして、僕はフィギュアスケートしかやってこなかったので、それ以外の世界の厳しさ、難しさ、たいへんさを目の当たりにしたことがあまりないんですね。引退していろいろなことに携わらせていただいたときに、すべての職種、すべての人を尊敬する気持ちがグッと高まりました。

 そういう意味では、格闘ゲーム界隈だけじゃなくて、いろいろな世界を見られて社会経験になっていますね。

――何年か前の大会後のインタビューだったと思います。記者の方から「ゲームでも世界を目指しますか?」みたいな質問をされたときの、「そんなに甘い世界じゃない」という返答が記憶に残っています。ほかの競技をやっている人がゲームをどう見ているのか興味がありまして。そういった気持ちは当時から変わらずですか?

宇野
 そうですね。僕はゲームという世界がどれだけたいへんなのか、多少なりとも知っているつもりです。周りの皆さんから「eスポーツに挑戦したいですか?」と言葉を投げかけられたときに、僕がパッとイメージするのは、最前線で戦ってる人。スケートをしながらあの世界に飛び込めるか? と考えると、それはやっぱり無理なんです。「そんなに甘い世界じゃない」というのが、僕の思いでした。
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『鉄騎』コントローラーといっしょに。これは『鉄騎』ファンへのサービスショットです。
 全然話し足りず、用意していた質問を半分も聞けなかったのは残念だが、この人やっぱりゲーム好きなんだなーと伝わってきて満足。居心地のいいゲーム界隈に肩まで浸かってほしい。

 そして、大カプコン展の取材なのにカプコン関連の質問が少なかったのはシンプルに申し訳なく思う。すみません。大カプコン展 東京会場のレポート記事は近日中に公開予定なので、そちらもお楽しみに。見学させてもらったら超楽しかったので。
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なお、前日の12月17日は宇野昌磨さんの誕生日。メディア全体の取材会で大カプコン展をプロデュースした牧野泰之さん(右)からプレゼントをもらってこの笑顔。
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ファイティングポーズ。
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「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」開催概要

  • 展覧会:大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション
  • 会期:2025年12月20日(土)~ 2026年2月22日(日)
  • 会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6階)
  • 開場時間:10:00〜18:00※
  • 休館日:2026年1月1日(木・祝)
  • 主催:読売新聞社、CREATIVE MUSEUM TOKYO
  • 特別協力:カプコン
  • 後援:TOKYO MX
  • 公式サイト
  • 公式Xアカウント
  • アクセス〔電車〕:JR線各線 「東京駅」八重洲中央口 徒歩7分
  • 地下鉄:東京メトロ銀座線・東西線/都営浅草線「日本橋駅」B1出口 徒歩5分、東京メトロ銀座線「京橋駅」6番・7番出口 徒歩3分
  • お問い合わせ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
※12月21日(日)、2月22日(日)と毎週金・土曜日および祝前日は20:00閉館(入場は閉館の30分前まで)

「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」チケット情報

イープラスにて前売券発売中!

★12月20日(土)、21日(日)は、イープラスで販売する「日時指定券」が必要です。
※前売券は12月19日(金)23:59まで販売。 
  • 種別:当日券(税込)/前売券(税込)
  • 一般:2,900円/2,700円 
  • 高校・大学・専門生:2,000円/1,800円 
  • 小中学生:1,000円/800円
★お得なスペシャルチケット★
【オフ会チケット】 1組3名のお得なチケット!                        
当日券 8,100円/前売券 7,500円(一般のみ)

【ペアチケット】 1組2名のお得なチケット!
 前売券 5,200円(一般のみ) ※当日券の販売なし
※日時指定日(12月20日(土)、21日(日))は入場できません。 ※イープラスのみでの販売となります。※未就学児無料 ※障がい者手帳とチケットをお持ちの方1名を介助するために、18歳以上の方1名が「介助者」として、無料で同伴入場することができます。  ※最終入場は閉館の30分前までです。「バイオハザード・新ウォークスルー体験」などの体験展示にお待ちの方がいる場合でも、定刻には閉館します。特に夕方頃にご来場の方はご注意ください。
★巡回情報★
本展は東京会場終了後、新潟県立万代島美術館(2026年3月14日(土)~ 6月21日(日)予定)に巡回します。
※展示内容は一部異なる場合があります。 ※巡回情報は変更になる場合があります。

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