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大カプコン展で『ストリートファイター』『ロックマンX』『ヴァンパイア』などの手描き資料を新展示。残されたメモ書きも味わい深い作品記録

大カプコン展で『ストリートファイター』『ロックマンX』『ヴァンパイア』などの手描き資料を新展示。残されたメモ書きも味わい深い作品記録
 大阪、名古屋、鳥取会場の巡回を経て、東京で開催されるカプコンの展覧会イベント“大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション”。歴代の企画書や原画、ポスターやパッケージなどのグラフィックワーク、体験型コンテンツなど、多様な切り口の企画が用意されている。開催期間は2025年12月20日(土)~ 2026年2月22日(日)。

 場所はCREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)。さらに東京会場では、新たな展示物としてカプコン作品の貴重なラフスケッチが追加された。先駆けて開催されたプレス内覧会に行ってきたので、その様子をお届けしていく。
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見たことのあるビジュアルの原画。メモ書きもそのまま残る

 新たに展示されているのは『ストリートファイター』、『ロックマンX』など多くの歴代作品から選定された手描きラフスケッチの数々。中には未公開のものも含むようだ。

 コンセプトアートや立ち絵、色指定付きの原画など、完成ビジュアルが生まれるまでの大元のアナログ資料がびっしりと貼られていた。さすがに、展示作品すべてに同じ資料数が用意されているわけではないが、確認できただけでもこれだけ用意されていた。

  • 『ストリートファイター』
  • 『ロックマンX』
  • 『ブレス オブ ファイア』
  • 『ヴァンパイア』
  • 『ファイナルファイト』
  • 『ジャスティス学園』
  • 『逆転裁判』
  • 『ロックマンDASH』
  • 『パワーストーン』
  • 『スターグラディエイター』
  • 『サイバーボッツ』
  • 『クイズなないろ DREAMS 虹色町の奇跡』
  • 『キャプテンコマンドー』
  • 『ウォーザード』

 開発中の資料なので、一部の絵には直筆コメントが書かれているのも魅力のひとつ。たとえば、『ストリートファイター』シリーズのリュウは、彼の背負っている袋について
「どんな袋かわからないので OBJのひとにきいてください」と書かれていたり、ほかにも「○○とかダメですか」、「ここ省略してます」みたいな当時のやり取りがくっきりと残っている。

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『ストリートファイター』リュウ (C)CAPCOM
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『ストリートファイター』アドン (C)CAPCOM

 『
ヴァンパイア』のレイレイを描くときは、丸ほっぺが必須らしい。なるほどねぇ……ここがこだわりポイントで……と、各作品に当時どんなやり取りがあったのか。ちょっとだけ裏側を知れた気がする。
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『ヴァンパイア』シリーズ レイレイ (C)CAPCOM
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『ストリートファイター』/『逆転裁判』(C)CAPCOM
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『ロックマンX』/『ヴァンパイア』(C)CAPCOM
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『ブレス オブ ファイア』/『ファイナルファイト』(C)CAPCOM
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『ロックマンX』(C)CAPCOM
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『ジャスティス学園』(C)CAPCOM
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原画の数々 (C)CAPCOM

お出迎えは歴代人気キャラ一同。キャラ選びに迷う体験型コンテンツ。じっくり巡ると時間がどんどん溶ける

 いったん展覧会のはじまりに戻る。

 入口をくぐると最初に待っているのは、大カプコン展のために用意された巨大アニメーションだ。『
モンスターハンター』、『バイオハザード』、『ロックマン』、『逆転裁判』、『囚われのパルマ』などあらゆる作品からキャラクターたちが大行進。ゲーム業界&カプコンヒストリー、歴代タイトルロゴなど、これまでの歩みを魅せていく。
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キャラクターパレード。人型キャラだけでなくレッドアリーマーやアイルーたちもいる。 (C)CAPCOM
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ゲーム業界、カプコンヒストリー (C)CAPCOM
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タイトルロゴまとめ。よく見るとブロックをつないで「CAPCOM」の文字になっている。 (C)CAPCOM
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ポスターアート (C)CAPCOM
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『鉄騎』コントローラー (C)CAPCOM

 主要タイトルの人気キャラクターをピックアップした展示も用意されている。ポップや当時の映像、関連作品での小道具、立体物などを揃えたものだ。壁一面にしっかり大きくあしらったリオレウスは圧巻である。
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主要タイトルキャラクターと開発資料 (C)CAPCOM
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 タブレット端末でドット絵を打てる体験コーナー“カプコンピクセルラボ”。ガイドが丁寧なので指示通りに打っていくだけで完成するようになっている。大阪会場に行ったライター・トニオ國崎がふたたび挑戦。今回はダンテを選んでみた。完成したデザインはQRコードを読み取って保存できる。
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カプコンピクセルラボ (C)CAPCOM
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しるしに合わせてタッチペンでトントントン……。完成したデザインはQRコードを読み取って保存できる。(C)CAPCOM
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“フェイシャルトラッキングミラー”で表情制作技術の体験。モニターの前に座って顔を動かすと連動して動いてくれる。口の動きもしっかりキャッチ。 (C)CAPCOM
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3DCG制作をプロジェクションマッピングで表現。ダンテと春麗の制作過程を紹介している。 (C)CAPCOM
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『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のムフェト・ジーヴァの空間展示。“王の雫”を肌で体感。 (C)CAPCOM
 いまではゲーム開発でおなじみの技術であるモーションキャプチャーも疑似体験できる。特別なスーツはなし。指定の場所に立ってポーズを取るだけで誰でも簡単にモーションアクターっぽくなれるのだ。

 会場にあったメッセージコーナーで気づいたのだが、上着を脱いだり首回りをスッキリさせるとキャラが動きやすくなるそうだ。ちなみに足の動きにも反応するので、上半身だけでなく体全体を使った動きを試してみてほしい。
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モーションキャプチャーミラー (C)CAPCOM

 会場内にはしっかりしたセットのフォトスポットも登場。『
ファイナルファイト』メトロシティ サブウェイと、『逆転裁判6』の日本法廷である。今回取材に来たのはライターのトニオ國崎、編集者のミス・ユースケ、担当カメラマンの3人。思いついた画があったのでいろいろ撮ってみることに。
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ファイナルファイト メトロシティ サブウェイ
トニオ 「僕がなるほどくん役やります。」

ユースケ 「位置は左のほう?」

トニオ 「いや、ちょっと待ってください。正面から見てサイバンチョの席が真ん中にあるということは……これは僕が右っす。」
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机に手を置くとなるほどくんっぽい。青いスーツを着てくればよかった。 (C)CAPCOM

 「異議あり!」のふきだしパネルもあったので、おなじみの指差しポーズも再現。あとで写真を見返してて気づいたが、指をピンと伸ばすより、ちょっとだけ手の力を抜くと原作に近い気がする。
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「異議あり!」
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実は下でミス・ユースケが頑張っていた (C)CAPCOM
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伝説の企画書たち『ロックマン』『ソンソン』『モンスターハンター』 (C)CAPCOM
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メッセージコーナー (C)CAPCOM

「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」 開催概要

  • 展覧会:大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション
  • 会期:2025年12月20日(土)~ 2026年2月22日(日)
  • 会場:CREATIVE MUSEUM TOKYO(〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6階)
  • 開場時間:10:00〜18:00※
  • 休館日:2026年1月1日(木・祝)
  • 主催:読売新聞社、CREATIVE MUSEUM TOKYO
  • 特別協力:カプコン
  • 後援:TOKYO MX
  • 公式サイト
  • 公式Xアカウント
  • アクセス〔電車〕:JR線各線 「東京駅」八重洲中央口 徒歩7分
  • 地下鉄:東京メトロ銀座線・東西線/都営浅草線「日本橋駅」B1出口 徒歩5分、東京メトロ銀座線「京橋駅」6番・7番出口 徒歩3分
  • お問い合わせ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
※12月21日(日)、2月22日(日)と毎週金・土曜日および祝前日は20:00閉館(入場は閉館の30分前まで)

「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」チケット情報

イープラスにて前売券発売中!

★12月20日(土)、21日(日)は、イープラスで販売する「日時指定券」が必要です。
※前売券は12月19日(金)23:59まで販売。 
  • 種別:当日券(税込)/前売券(税込)
  • 一般:2,900円/2,700円 
  • 高校・大学・専門生:2,000円/1,800円 
  • 小中学生:1,000円/800円
★お得なスペシャルチケット★
【オフ会チケット】 1組3名のお得なチケット!                        
当日券 8,100円/前売券 7,500円(一般のみ)

【ペアチケット】 1組2名のお得なチケット!
 前売券 5,200円(一般のみ) ※当日券の販売なし
※日時指定日(12月20日(土)、21日(日))は入場できません。 ※イープラスのみでの販売となります。※未就学児無料 ※障がい者手帳とチケットをお持ちの方1名を介助するために、18歳以上の方1名が「介助者」として、無料で同伴入場することができます。  ※最終入場は閉館の30分前までです。「バイオハザード・新ウォークスルー体験」などの体験展示にお待ちの方がいる場合でも、定刻には閉館します。特に夕方頃にご来場の方はご注意ください。
★巡回情報★
本展は東京会場終了後、新潟県立万代島美術館(2026年3月14日(土)~ 6月21日(日)予定)に巡回します。
※展示内容は一部異なる場合があります。 ※巡回情報は変更になる場合があります。

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