『ドラクエ7』リメイクを先行プレイ! “再構築”で遊びやすくなったエンゴウとハーメリアの冒険を4K動画と合わせて徹底リポート【ドラゴンクエストVII リイマジンド】

byゴジラ太田

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『ドラクエ7』リメイクを先行プレイ! “再構築”で遊びやすくなったエンゴウとハーメリアの冒険を4K動画と合わせて徹底リポート【ドラゴンクエストVII リイマジンド】
 スクウェア・エニックスより2026年2月5日にNintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam/Microsoft Store on Windows)向けに世界同時発売予定となる『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』(以下、『DQVIIR』)。
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※Steam版は2026年2月6日発売予定
 本作は、2000年にプレイステーション用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』を、“ドールルック”をコンセプトにした手作り感溢れる3DCGで“再構築(Reimagined)”したリメイク作品だ。

 システムやシナリオも再構築され、大人になったキーファと出会える新シナリオが登場することも明らかになっている。
 ますます期待が高まる本作だが、今回は先行実機プレイの模様をお届け! 物語の序盤であるエンゴウ、中盤となるハーメリアを舞台にした冒険を、それぞれ1時間ほど試遊できる機会を得た。そこからわかった本作ならではの体験をリポートする。

 もちろん4Kのプレイ動画もお届けするので、合わせてチェックしながら読み進めてほしい。なお、試遊はプレイステーション5版となっており、操作周りの解説もそれに準拠している。また、本記事と動画の内容は開発中のものであることはご了承を。

どうぐぶくろが使いやすくなった! UI刷新でプレイはかなり快適に

 試遊はエンゴウの教会からスタートしたので、まずはユーザーインターフェース(UI)を確認することに。最初に驚いたのが、キャラクターのどうぐぶくろの刷新だ。本作では、手に入れたアイテムや装備はどうぐぶくろとそうびぶくろに収納される。
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 これまでの作品では道具と装備はキャラクターが個別に持つ形だったが、本作ではすべてが一括で管理できる。つまり「せかいじゅの葉を持っている唯一の仲間が倒れたから、ほかの仲間を蘇生できない」というような状況がなくなるわけだ。

 キャラクターがアイテムを使用したいときは、すべてが収納されているどうぐぶくろから選択すればいい。これでプレイはかなり快適になるだろう。
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バトル中でもアイテムを使うときは、キャラクター全員が共通のどうぐぶくろから選択できる。
 キャラクターの装備欄のUIも新たなものに。キャラクターの下側に装備が横並びで表示されているが、そうびぶくろに収納されている装備品にアクセスしやすく、視認性が高いデザインになっている。
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キャラクターは回転や拡大が可能。じっくりと細部を堪能できる。また、武器と盾を変えるとグラフィックも変わる仕様に!
 システムのメニューでは操作を含めて細かい部分まで設定できるが、その中でも難易度設定に注目してみた。プリセットの設定では“楽ちんプレイ”、“バッチリ冒険”、“いばらの道だぜ”、“自由にせってい”の4種類が用意されている。“自由にせってい”は、プレイヤーの好みで各項目の難度を変えられるというもの。
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 “自由にせってい”の項目は7種類。「“バッチリ冒険”の難度で遊びたいけど、職業熟練度は多く獲得して早く職業を育てたい」、「獲得ゴールドだけ多くして強力な装備品を早く購入したい」など、プレイスタイルに合わせて変更できる。

 この設定はバトル中を除けばいつでも変更可能で、変更によるデメリットもない。どうしても強敵に勝てない場合は、そのときだけ“楽ちんプレイ”にして突破する……なんて遊びかたもできる。幅広いプレイヤー層がストレスなく遊べるように配慮されており、多くのユーザーに「とことん本作の楽しさを知ってもらいたい」という気持ちが伝わる仕様だ。
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 UIまわりをひと通り確認したところで、いよいよ物語を進めていくことに。マップに“!”マークが表示されている場所に向かえば、そこでストーリーが進展する。冒険ガイドにも現時点でやるべき行動が表示されるので、プレイを再開したときに「何をすればいいんだっけ?」と迷うことがない親切設計だ。
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画面を回転したり拡大・縮小したりして、再構築された世界を細部まで楽しめるのもうれしい。

探索はストレスフリー! 序盤ながら歯応えのある強敵戦が展開

 村の外に出て、いざ炎の山へ。入り口に女神像があるので、HPとMPを全快してセーブする。女神像はダンジョンの入り口だけでなく、強敵戦の手前にも用意されているようで、「強敵戦に備えてMPを節約しよう」と考えずにガンガン戦っていける。

 女神像を利用すれば、ダンジョンにこもりながらの経験値稼ぎもできる。「ちょっとやさし過ぎない?」と原作をプレイした自分は思ったが、純粋に物語やバトルを全力で楽しめるので、これはこれでアリ。
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 本作はシンボルエンカウントとなっているので、ダンジョンではモンスターがウロウロしており、モンスターに触れるとバトルに突入する。

 モンスターに接触する前に武器を叩きつけてからバトルに入ると、若干のダメージを与えた状態で戦闘を始められる。さらに、モンスターに気づかれない状態でバトルに突入すれば、不意を突いた形になって先制攻撃の確率が上がる。逆に、こちらが逃げようとしてモンスターに接触された場合は、敵の先制攻撃の確率が上がってしまうようだ。
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 バトルでは仲間の”さくせん”やバトルスピードが変更できる。さくせんもシリーズおなじみのものが揃っているので、とまどうことはないだろう。また、呪文や特技を選ぶと敵の頭上に“ばつぐん”や“いまいち”など、選択した呪文・特技の効きやすさがアイコンで表示されるので、さくせんを“めいれいさせろ”にして戦う場合は参考にしよう。
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 “オートバトル”を選択すると、こちらが操作をしなくてもバトルは進んでいく。オートバトルではさくせんを“めいれいさせろ”にしていても、自動で戦ってくれるのが特徴(この場合、AIの挙動は“バッチリがんばれ”と同じになる)。経験値や熟練度を稼ぐためにバトルの数をこなしたいときは、オートバトルを活用するとサクサク進められそう。
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 本作ではキャラクターのレベルとは別に、職業の熟練度が存在する。基本的にキャラクターがレベルアップするごとにステータスが上昇し、職業の熟練度が上がるごとに呪文や特技を習得する……という考えでオーケーだ。
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 職業の熟練度は★8まで用意されている。各熟練度が最大まで到達すると習得できる呪文や特技は事前に確認できるので、育成の指針にしよう。
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 職業の熟練度は、試遊では敵の数に関係なく1戦で5ポイントを獲得できた(難易度はふつう)。獲得経験値は熟練度に関係なさそうなので、熟練度稼ぎだけをしたい場合は弱いモンスターをひたすら倒しまくるのもアリだろう。

 ちなみに、自分より弱いモンスターは、フィールド上で武器を叩きつけるだけでバトルに移行せずに倒すことができる。今回の試遊では確認できなかったが、この形でも職業熟練度が上がるのならば、“熟練度稼ぎ=弱いモンスターをフィールド上で倒しまくる”という方法も考えられるかもしれない。

 敵と戦いながら炎の山の最奥へ到着し、試遊では初となるボス戦へ。ちなみに重要なイベントシーンはフルボイスで進むので楽しい。この“炎の巨人”戦ではバトルシステムを確認したかったので、全員を“めいれいさせろ”で戦ってみた。
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熟練度が上がったマリベルが習得したヒャドが大活躍!
 主人公が習得していた“すいりゅう斬り”も効果は“ばつぐん”と表示されていたが、あまりダメージが出ない。かなり守備力が高く、物理ダメージは効きにくそうだ。
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 そんなとき、キーファが“バースト”をチャージした状態に。バーストとは、キャラクターが一時的にパワーアップして“職業とくせい”を使えるようになるシステム。職業とくせいは各職業がひとつずつ持つ必殺技のようなもので、バトル中に発動すると強力な効果を与えてくれる。
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AI行動やオートバトル時でも、職業とくせいを自動で使うか手動で発動させるかを選択できる。バーストチャージ状態をボス戦まで温存することも可能。
 さっそく職業とくせいを使用したところ、キーファは“守備力が下がるが攻撃力と会心率が大幅アップ”するという効果を発動した。物理ダメージが効きにくい相手だったので、ちょうどいい。守備力ダウンもスカラを使えば相殺できるから、実質デメリットなし!
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 しかし、ここでボスもバーストチャージ状態に。守備力が低下する代わりに氷耐性が上がり、マリベルのヒャドが効きにくくなってしまった。攻撃も激しくなり、全体に20ダメージほど与える“ひのいき”もくり出してくる……。
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 なんとか猛攻に耐えていたら、主人公(アルス)がバーストをチャージ。職業とくせいの性能は、“仲間全員へのすべての攻撃を一度だけ無効化する”というもの。ボスの全体攻撃対策にバッチリとハマりそうだ。
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 予想通り、ボスの全体攻撃を無効化してダメージを受けずに済んだ。ボスが定期的に変えてくる耐性を見極めつつこちらの攻撃手段も変え、職業とくせいを駆使して撃破に成功! エンゴウでの冒険は序盤ながら、戦略をしっかり楽しめるバトルを体験できた。
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職業のかけもちにメインとサブの区別なし! ふたつの職業を組み合わせよう

 つぎはハーメリア周辺のセーブデータからプレイを開始。こちらは物語がある程度進んだ状態で、パーティのメンバーは主人公、マリベル、ガボ、アイラの4人。
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 ここで注目してほしいのが、下画面の左上に見えるアイコン。これは、十字ボタンの各方向に任意のコマンドを登録して一発で使用できるようにする便利ボタンなのだ。HD-2D版
『ドラゴンクエストI&II』ではR1ボタンを押しながらの操作となっていたが、本作は十字ボタンを入力するだけで使用可能だ。
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 そして、この便利ボタンの中に“ダーマの水晶”なるものが表示されている……。よくわからずに使用してみると、これがどこでも転職が可能になる新たなアイテムだった!
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その姿は見えないが、ミレッカは本作の新キャラクター。現代のダーマ神殿の大神官のようだ。
 転職の画面を見ると、各キャラクターがふたつの職業に就いていることがわかる。職業にはメインとサブの区別がなく、キャラクターはふたつの職業のステータス倍率や習得呪文・特技・職業特性など、すべてが得られる形になる。単純に言えば、キャラクターは職業ふたつぶんの能力を持つということ。

 魔法使いと僧侶になれば、攻撃呪文と回復呪文を使える賢者のような立ち回りが可能になる。もちろん賢者の職業とくせいや熟練度で習得する呪文や特技は使えないが、序盤では頼りになる組み合わせなのは間違いない。職業の組み合わせでさまざまな戦略が生まれてきそうだ。
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 特定の職業をマスターすることで転職可能になる職業も数多く用意されている模様。今回の試遊では確認できなかったが、上級職の存在などが気になるところ。そこは続報を待ちたい。
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 エンゴウの試遊データよりキャラクターのレベルが高く、職業をかけもちしているおかげで、強力な呪文や特技などを使った爽快感あるバトルが楽しめた。さくせんやバトルスピードを組み合わせれば、驚くくらいテンポのいいバトルが展開する。
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 グラコス戦ではNPCの老楽師が加わり、5人でバトルすることに。NPCがバトルに参加するという状況はこれ以外にもありそうだ。
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 本記事では『
ドラゴンクエストVII リイマジンド』で再構築されたシステム面に注目してきたが、物語の紹介に焦点を当てたエンゴウやハーメリアの冒険は動画でがっつりと紹介しているので、ぜひそちらもご覧いただきたい。

特殊能力を得られるモンスターのこころも登場!

 今回の試遊では、フィールドの各所に“強モンスター”が点在していることも判明した。強モンスターはフィールドの決められた場所におり、動き回ることがない。
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体が少し輝いていて、目が赤く光っているのが強モンスターの目印。
 強モンスターはその名の通り、周辺にいるモンスターと比べてはるかに強力だが、倒すことができれば“モンスターのこころ”を確実に落とす。モンスターのこころにはさまざまな特殊効果があり、アクセサリーとして装備できる。アクセサリー枠はふたつあるので、モンスターのこころの効果は2種類発揮できるということだ。
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 ここまでプレイしてみてわかったのだが、本作にはとにかく“冒険を快適に楽しんでほしい”という強い思いが随所に込められている。職業のかけもち、モンスターのこころとキャラクターの育成面も充実しているので、職業熟練度を上げて「いろいろな職業を使ってみたい」というモチベーションも上がるはず。

 モンスターのこころの特殊効果など気になるところはまだまだたくさんあるが、何より2時間以上の試遊だったにも関わらず、サクサク進められのでプレイ疲れはいっさいナシ。というか、中途半端にプレイしてしまったせいで、気になることがありまくりでウズウズしている。

 では、最後に。試遊時に
『超豪華版』の特典であるボトルシップフィギュア、スライムぬいぐるみの“DQVIIR ver.”、スチールブックケースを見せてもらったのだが、ボトルシップフィギュアの大きさと精密さはかなりのもの。『超豪華版』には追加DLCやゲーム内アイテムも収録されているので、気になる読者は早く予約したほうがいいかも!
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