新規のバトルスタイル“エージェント”が爽快で気持ちいい
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『龍が如く7外伝 名を消した男』は、『龍が如く6 命の詩。』と『龍が如く7 光と闇の行方』のあいだを描いた外伝作。大阪の蒼天堀を舞台に桐生一馬の物語が紡がれることになります。『龍が如く7』で新たな主人公になった春日一番の目覚ましい活躍や、その春日を陰からフォローする桐生の姿がすばらしかったのも記憶に新しいです。外伝で再び桐生一馬が主人公になることには、大いに驚かされました。
本作の内容は、長い時間をかけて描かれてきた桐生一馬という人間のすべてを総括したようなストーリーになっていて、個人的には大満足でした。とくにラストシーンはシリーズをリアルタイムに追い、桐生一馬という人間とともに過ごしてきたプレイヤーであるほど、感情移入して涙するのではないかと思います。
大切な人たちを守るため『龍が如く6』で自分の死を偽装した桐生ですが、本作では大道寺一派という裏組織のエージェントになり、“浄龍”というコードネームで行動しています。そんな桐生が任務として金塊密輸取引の現場に向かうのが物語の始まり。
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桐生が金塊密輸取引の護衛を担当するなか、謎の一団が現場を襲撃。桐生は自分が生きていたことを嗅ぎつけられてしまい、再び裏社会へ足を踏み入れていきます。極道組織の行く末は『龍が如く7 光と闇の行方』で描かれていますが、本作は明かされていない部分のミッシングリンクを埋める役割が。
とくに渡瀬一派の渡瀬勝の行動に関しては本作で補完される部分が大きいのでぜひプレイしてもらいたいところです。渡瀬の男気に惚れますし、本作をクリアーしたあとに『龍が如く7』をプレイすることで、渡瀬のシーンにさらに感動します。
本作には新キャラクターも登場しますが、なかでも注目なのはファーストサマーウイカさんが演じる“赤目”。蒼天堀でなんでも屋を営む彼女は男勝りで人情味に溢れており、桐生のパートナー的な立ち位置になる人物です。“この世に存在しないはずの人間”という立ち位置のため自由に動けない桐生を支えてくれる赤目は、裏表がない性格でとても好感が持てます。
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ストーリーのネタバレになるため深くは語りませんが、クライマックスにはファンが待ち望んでいた展開も。あのキャラクターたちが桐生のもとに集結するバトルはテンションが上がること間違いないです。そして、特筆すべきはラストの展開です。『龍が如く8』につながるエピソードでありつつも、これまで不器用ながらも実直に生きてきた桐生一馬という人間を統括したような内容。
黒田崇矢さんの迫真の芝居もあり、泣かされます。外伝ということでナンバリング作品のようなボリュームではないものの、そのぶん、濃密な展開と感動のラスト。外伝という理由でプレイしないのはあまりにもったいないのでぜひプレイしてもらいたいです。
『龍が如く7』はターン制のコマンドバトルでしたが、本作では『龍が如く6』以前のアクションバトルに回帰。見どころは完全新規のバトルスタイルの“エージェント”で、ワイヤーで敵を捕らえたり引き寄せたりできるほか、戦闘補助ドローンやタバコ型の小型爆弾など多彩なガジェットで複数の敵を一気に攻撃できます。まるでアクション映画のような動きをする桐生には笑ってしまいますが、いまの彼であればこれぐらいやってのけるだろうという納得感もありました。
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メインだけでなくお遊び要素も豊富で、チームを結成して戦うこともできる闘技場や実写化したキャバクラなど、長く楽しむことができます。まだ遊んだことがない人はぜひチェックしてみてくださいね。
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なお、『龍が如く』シリーズ全体の動きでは、2026年2月12日に『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』がNintendo Switch 2、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC(Steam)で発売予定となっています。こちらは『龍が如く3』のフルリメイク作品『龍が如く 極3』と、その物語で桐生の前に立ちはだかる峯義孝を主人公とした新作『龍が如く3外伝 Dark Ties』が1本に集約されたもの。まさかのフルリメイク&新作の情報に期待が高まるばかり。しかも、歌手の和田アキ子さんが出演するとか……え、早くプレイしたい!!
















