
トビー・フォックス氏の作家性が高い“誰も傷つかなくていいRPG”
『UNDERTALE』はアメリカ人のゲーム開発者であるトビー・フォックス氏により、クラウドファンディングで資金を調達して開発されたインディーゲームタイトル。最初は海外のみでしたが、驚きの仕掛けや直感的に遊べるゲーム性、考察しがいのある内容で大きな話題となりました。また、グラフィックの一部を除き、ほぼトビー氏ひとりで手掛けていることもあり、とても作家性の高いタイトルに仕上がっています。
2017年8月にプレイステーション4(PS4)版とPS Vita版が発売され、その後はPC版も公式に日本語に対応。2018年9月にNintendo Switch、2021年3月16日にXbox Series X|S、Xbox One版も登場しました。日本語化についてはハチノヨン(8-4)が担当していますが、トビー氏も移植に深く関わっており、クオリティーの高いものになっています。この丁寧なローカライズも人気を後押しした理由になっていますね。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/a3fb5ed13afe8714a7e5d13ee506003dd.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/af99687dd719c4e8bc6a39e946c3d9ef7.jpg?x=767)
ストーリーはかつて人間がモンスターを封じ込めた地下世界を冒険するというもので、マップの仕掛けを解きながら敵やボスと戦っていく内容。
特徴的なのはバトルシステムで、“たたかう”、“こうどう”、“アイテム”、“みのがす”というコマンドがあり、“こうどう”を選ぶことで“なでなで”や“はげます”といった行為でモンスターと交流でき、仲良くなると見逃すことができます。それはザコだけでなくボスも同じで、本作はRPGでありながら誰とも戦わずに進められるようになっています。
戦うか仲良くなるかの選択はプレイヤー次第で、通常のRPGのように敵と戦いながら進むことも可能です。バトルは弾幕シューティングゲームに似ており、リアルタイムに襲ってくる敵の攻撃を避ける必要がありますが、戦闘機型の敵であれば爆撃になっているなど、それぞれ攻撃方法に個性が反映されています。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/a9675c1ff34145d7b1a68d3ddb6c0e555.png?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/a135007e7085979a7d5b41ce54c0e54d7.jpg?x=767)
トビー・フォックス氏の手掛けるBGMはどれも評価が高く、とくにバトル曲はいずれもドラマを盛り上げる熱いものになっています。
ストーリーを彩る個性的なモンスターたちも印象的です。ゲームの序盤でやさしくプレイヤーを導いてくれるトリエルを始め、飄々としているサンズや彼の兄弟でどこか抜けているパピルスなど、忘れられないキャラクターばかり。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/afac4ef5554f69012fe38d2f1d4e245a6.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/51965/ae4bde0eb46b8f32ef4b4207f5344b4d4.jpg?x=767)
発売から時間が経っても、まだまだ人気が冷めない本作。プレイしたことがない方は、この機会にぜひ触れてみてください!
なお、9月11日発売の週刊ファミ通2025年9月25日号(No.1914)では、同作の10周年と『DELTARUNE』Chapter 3, 4の発売を記念した特集を掲載。『UNDERTALE』から『DELTARUNE』へとつながる10年の足跡を追う、38ページの大特集となっているので、こちらも要チェック。