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『トロピコ7』金さえ払えば島の形を変えて横暴な政治も可能。ペイントで絵を描くように"テラフォーミング"して、いつもより捗る独裁【gamescom 2025】

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『トロピコ7』金さえ払えば島の形を変えて横暴な政治も可能。ペイントで絵を描くように"テラフォーミング"して、いつもより捗る独裁【gamescom 2025】
 2025年8月21日、カリプソメディアは独裁国家運営シミュレーション『トロピコ』シリーズ最新作『トロピコ7』を2026年に発売する。対応プラットフォームはプレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games、Microsoft Store)で、Xbox Game Pass UltimateおよびPC Game Passにも対応する。

 8月20日から24日の期間、ドイツ・ケルンで開催されているヨーロッパ最大級のゲームイベント“gamescom2025”の会場では、デモ版を使ったプレゼンが行われた。なお、絶賛開発中のため、製品版とは一部使用が異なる場合がある点はあらかじめご了承いただきたい。
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『トロピコ7』は地形からテコ入れをすることができる

 『トロピコ7』では、シリーズ史上最大規模となる群島が舞台だという。実際にどんなマップなのかを見せてもらった。
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 こちらはいくつか用意されているマップの中のひとつ。俯瞰でみるとドーナツ型のようで、中央部分の濃い青色になっている深海は基本的には開拓不可。このエリアは水深が深く、橋をかけたり船で行き来させることはできないという。我々プレジデンテは、そのまわりのライトブルーの海のエリアや、その上の島を開拓していくことになる。
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 なんといっても『トロピコ7』で注目すべきシステムは、地形を自在に作り変える“テラフォーミングシステム”だろう。さっそく開発者の方にテラフォーミングを見せてもらった。
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 島にしたいところを黄色、海にしたいところを青色でぐりぐりとペイントしていく。見ていると開発者の方はかなり大胆に描いていたので、大雑把に指定しても大丈夫そうだ。
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 ペイントしたところに、このように美しい島と海が形成された。これまでのシリーズでは決められた地形の中で開拓や政治を行う運営シミュレーションだったが、『トロピコ7』ではこのように地形から作ることができる。

 ただでさえ暴政を振るいがちなプレジデンテにこんな好き勝手できる権力を与えたらヤバイのではないか……と不安もよぎるが、テラフォーミングはものすごくお金がかかるとのこと。また、島のどこでもできるわけではなく、赤い表示部分はテラフォーミング不可となっているので、何もかも自由というわけではない。
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これまでの『トロピコ』シリーズのよさはそのままに改善した点も

 『トロピコ7』では、これまでの『トロピコ』シリーズのよさを活かし、ブラッシュアップした点が多々ある。まずビジュアル面の進化。今回は独自のエンジンを使用したことで、プレイヤー(プレジデンテ)視点のカメラはよりズームになり、映画館のポスターの絵柄など、建物の細部まで確認することができる。
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 建物は180以上が存在し、ビジュアルも美しく進化。このあたりは公式素材を確認してもらえばわかるだろう。
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 そして建物だけでなく、住民たちのデータも細かくチェックできる。住民たちを調べると、年齢や職業のほか、彼らの日常生活の中での満足度を確認可能だ。
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 たとえば食事の満足度の項目は、家のまわりに何軒スーパーマーケットがあるか、最後に食事したときに美味しさや入手のしやすさなどの点で満足いくものだったかなどが影響する。スーパーマーケットがあるか、食品の流通がスムーズに行われているかは町の発展次第なので、町の開拓と人々の満足度緻密に関わってくるわけだ。

 満足度を上げることで選挙に勝たなければならないのはこれまでのシリーズと共通。市井の声に耳を傾け、選挙対策を練ろう。もちろん『トロピコ7』でも、メディアによる思想の操作も可能。
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 また、おなじみの“派閥”は6つあり、複雑で分かりにくいという声を受けて改善をしたとのこと。6つの派閥のうち、現状プレジテンテがいるポジションや、何をどうすれば派閥が変わっていくかをグラフで確認可能。プリセットも用意されている。
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 細かな法令を定めることができる。この法令は自分のポジションに近いものの中で設定することが可能だ。アイスを食べる権利、髪形を縛る権利、『トロピコ』シリーズらしい風刺の利いた法令がたくさんある。
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 各派閥の中でのプレジデンテの評判もわかりやすく可視化。その派閥の中でなぜプレジテンテの評判が悪いのか、どこを改善したら支持率を上げられるのか確認可能だ。もちろんすべての派閥の支持を集めるのは不可能。なるべく方向性を1つに決めて住民たちを統治しやすくするのがおすすめとのこと。
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 関係諸国との関係を深めることで贈り物をもらうことができる。ちなみに今作も植民地時代から始まり、世界大戦、冷戦、現代へと、時代が移り変わる中でのシミュレーションを楽しめる。
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 ちなみに表示されているキャラクターたちはデモでは止め絵だったが、実際にはアニメーションを予定しているとのこと。

 短い時間の中でのプレゼンだったが、『トロピコ7』で新たに導入されたテラフォーミングのシステムを確認することができ、より自由度が高くなったシリーズ新作に期待を感じさせられた。金さえ払えば気に入らない地形を一部変えられることで、より横暴な政治もできることだろう。

 2026年の終わりまでには少なくとも日本語字幕による日本語版は配信が予定されているそう(吹き替え版を制作するかどうかは今のところ決まっていない)なので、シリーズファンはぜひとも注目してほしい。
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