『ミリシタ』木戸衣吹さん(矢吹可奈役)インタビュー。笑顔を忘れずに、顔のまわりにキラキラフィルターを。可奈の魅力を届ける全開アイドルオーラ

by北埜トゥーン

byNiSHi

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『ミリシタ』木戸衣吹さん(矢吹可奈役)インタビュー。笑顔を忘れずに、顔のまわりにキラキラフィルターを。可奈の魅力を届ける全開アイドルオーラ
 2025年6月29日に8周年を迎えた、スマートフォン向けアプリ『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)。それを記念して、矢吹可奈役の木戸衣吹さんにインタビュー。可奈を演じる際やステージに立つときに大事にしていることを聞いた。
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※本インタビューは2025年6月中旬に実施しました。 ※本インタビューは2025年7月3日発売の週刊ファミ通(2025年7月17日号 No.1905)に掲載したものに加筆、修正を行ったものです。

木戸衣吹さんキドイブキ

11月14日生まれ、青森県出身。14歳でデビューしてから現在まで、数多くの作品で活躍。朗読劇や舞台などにも精力的に出演している。近年のおもな出演作は、『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』(三栗あやめ役)、『シャインポスト Be Your アイドル!』(山田花音役)、『ドールズフロントライン』(HSM10役)など。文中は木戸。

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壁にぶつかっても前向きに歩めるのが可奈の魅力

──『ミリオンライブ!』は今年で12年、『ミリシタ』は8周年を迎えます。いまの率直な気持ちを聞かせてください。

木戸 
こんなに長くひとりのキャラクターを演じられることはなかなかないので、『ミリオンライブ!』に関わることができて幸せです。応援してくださっているプロデューサーさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

──矢吹可奈とは、約12年の付き合いとなります。演じる際に大事にしていることはありますか?

木戸 
可奈ちゃんは基本的には明るくて元気な女の子なんですけど、うまくいかなかったときや壁にぶち当たった際には、どん底にまで落ち込んでしまうんです。だけど、最終的にはちゃんとポジティブな気持ちを持って前向きに進んでいくので、私もポジティブに演じるように意識していますね。

──イベントやライブでパフォーマンスする際に意識していることはありますか?

木戸 
楽しく歌うことです。レコーディングだと顔は映らないですが、イベントやライブは直接プロデューサーさんの前でパフォーマンスをするので、楽しく歌って可奈ちゃんの魅力をお届けできるように心掛けています。

 とくに、私は真剣に歌おうとするとすぐに真顔になってしまうので、笑顔を忘れずに歌うことを大事にしています。とにかく顔のまわりにキラキラするフィルターがついているようなイメージで、アイドルオーラ全開で歌うようにしています。

──印象に残っているステージなどもお聞きしたいです。

木戸 
“MOIW2014”(※)が印象深いですね。そのときはソロ曲を披露したのですが、直前に劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が公開されたこともあり、勝手にプレッシャーを感じてしまって。ほぼずっと泣いてしまって、うまく歌えなかったという苦い思い出があります。
※MOIW2014:THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014。2014年2月22日、23日にさいたまスーパーアリーナで開催。

──ふだんから緊張はされるほうなんですか?

木戸 
ふだんはあまりしないですが、『ミリオンライブ!』のライブ前はいつも緊張しますね。声優になって10年以上経ちますが、『ミリオンライブ!』だと、プロデューサーさんが喜んでくれるステージを見せたい思いがすごく強くて。ただ、それはほかのキャストさんもそうで、みなさんの熱い思いが伝わってくるので、プレッシャーは受け止めつつ、前向きに臨むようにしています。
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――『ミリオンライブ!』の単独ライブで印象的だったものはありますか?
木戸 
1stライブです。初の単独ライブということもそうですし、体調不良で欠席予定だった最上静香役の田所あずさちゃんが、何とか一部ステージに出演することができたり、あずさちゃんをカバーするためにみんなでダンスの振り付けやフォーメーションを変えたりと、一丸となってがんばった公演でした。その影響もあって、公演を終えた後はみんな泣いていましたね。思い出深いです。


――それまでは、リリースイベントは行われていましたが、大きな会場でのステージが初でしたね。

木戸 
緊張で地に足がついていない感覚でした。緊張のせいで睡眠不足でもあったので、本当にたいへんだった記憶があります。

――単独ライブですと、10周年ライブツアーが行われたのも記憶に新しいです。

木戸 
私は全通できたのですが、10周年というタイミングでアニメの放送もスタートしていて、『ミリオンライブ!』自体の熱もすごく高い状態だったので、私も毎公演心から楽しめました。セットリストも全公演で違っていて、初めてのフォーメーションもあってたいへんでした。でも、みんな「何が何でも全力でがんばるぞ!」と気合十分で、全力のパフォーマンスをお届けできたのかなと思います。

――“Act-4”の2日目には、ミリオンスターズ39人全員が揃いました。

木戸 
全員出演できるとのことだったのですが、当時は感染症も流行してたので、絶対に感染してはいけないというプレッシャーもありました。そんな中、無事全員でやり遂げることができて、本当に奇跡のような公演でしたね。


――ライブといえば、今年の3月には7年半ぶりの“ハッチポッチフェスティバル”が開催されました。

木戸 
“ハッチポッチフェスティバル”に初めて出演して、「先輩たち、かっこいいな」と改めて感じました。先輩たちの後ろ姿を見ていると、もっともっと私たちもがんばらなきゃと思いましたし、先輩たちのようにいつまでもアイドルを演じることができるように、体力作りに勤しもうと決意しました。レッスン中にも率先して演出案をご提案してくださったり、愛をもって接してくださいました。本番は私たち以上にキレキレなパフォーマンスで、つねに熱心にステージに取り組む先輩たちの姿を見て、私たちもいつまでもそうありたいと感じましたね。
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──ちなみに、今後ライブなどで歌ってみたい楽曲はありますか?

木戸 
“TIntMe!”の『Arrive You ~それが運命でも~』が大好きなんです! 子どもたちが背伸びをして大人になりたいというかわいい楽曲で、ぜひ歌ってみたいですね。あとは、『深層マーメイド』も好きです。大人の恋愛がテーマの楽曲でかなり難度が高いですが、いつか挑戦できたらなと思います。大人な楽曲といえば、可奈ちゃんが参加する“≡君彩≡”の『パンとフィルム』も切なげなメロディーが素敵でお気に入りです。大人な可奈ちゃんの姿もどんどんアピールしていきたいですね!

──ぜひ聴いてみたいです。そして、先ほど少し触れていただきましたが、2023年にはアニメ化も行われました。

木戸 
『ミリシタ』の可奈ちゃんは子どもらしい一面が多めですが、アニメだと大人びていたのが印象的でした。アニメは劇場版の世界観を踏まえた話で、(春日)未来ちゃんたちが765プロに加入する以前から可奈ちゃんはアイドルとして経験を積んでいました。ですので、未来ちゃんたちを導く頼もしい姿を見ることができました。その成長ぶりに、劇場版の姿を知っていると、少しウルっとくることもありました。

――可奈の出演していた場面以外で、お気に入りのシーンはありますか?

木戸 
(最上)静香ちゃんと(北沢)志保ちゃんのやり取りは好きでした。ふたりとも境遇が似ていることもあって、注目して見ていましたね。志保ちゃんは最初、ツンツンしていたのに話が進んでいくにつれて、静香ちゃんの背中を押すような言葉をかけたりするんですよね。似ているふたりが信頼し合っていく過程を見ることができてうれしかったです。
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可奈がセンターの8周年楽曲『蝶々むすび』は、プレッシャーがありながらもいつも以上に気合を込めて収録

──そんな可奈は、『ミリシタ』の8周年キービジュアルのセンターを務めています。

木戸 
可奈ちゃんがセンターだということは、8周年楽曲の『蝶々むすび』のレコーディングのときに教えていただきましたが、あまりにもサラッと伝えられたので、「もう少し心の準備をさせて!」と思いました(笑)。

 そんな『蝶々むすび』は、私がこれまで歌ってきたなかでいちばん難しい曲だなと感じました。転調が激しいのもそうですし、センターというプレッシャーもあって。ただ、そのぶん気合もいつも以上に入って収録できました。

 歌詞も魅力的で、「透明な勇気の羽、君となら大丈夫」の部分がとくにお気に入りです。透明な勇気の羽に支えられてこれから羽ばたいていくから私は大丈夫、というような強いメッセージが感じられて好きです。ぜひ歌詞にも注目して聴いていただけたらうれしいです。

――8年間、可奈のさまざまな活躍も描かれました。とくにお気に入りのコミュなどはありますか?

木戸 
メインコミュ第14話“だって、大好きだから!”ですね。可奈のソロ曲『オリジナル声になって』が登場するコミュです。このコミュでは志保ちゃんが登場するのですが、なかなか上手に歌えない可奈ちゃんの姿を見て、厳しく接するんです。

 可奈ちゃんは思い通りに歌えないこともあって逃げ出してしまうのですが、劇場版のときのままだと、そのまま逃げて地の果てまで落ちてしまうのかなと思います。でも、このコミュの中では、「うまくなるまで練習すればいい」とポジティブに取り組むんですよね。その姿から、大きく成長したことが感じられて、すごく好きです。

 ほかには、可奈ちゃんの両親が登場するコミュもお気に入りですね。可奈ちゃんの幼少期のエピソードを含めて、どのように可奈ちゃんが育ってきたのか、過去を知ることができたのがうれしかったです。
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――今後の活動の中で、挑戦してみたいことはありますか?
木戸 
私の地元の青森県でのライブですね。やっぱり、家族にも見てもらいたいので。過去に母には見てもらったのですが、青森だと母のほかに父、おじいちゃん、おばあちゃんにも見てもらえると思うので。最近だと、『シャニマス』さんが青森で公演していらっしゃったので、『ミリオンライブ!』にも希望があるのかなと密かに期待しています。

──それでは最後に、プロデューサーさんへメッセージをお願いします。

木戸 
これまで応援してくださって、ありがとうございます。これからも一生懸命、可奈ちゃんに共感しながら大切に演じていきますので、今後もプロデュース、よろしくお願いします。
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