米国版『Switch2』は日本のeショップに接続可能か検証してみたら予想外の罠があった! あつまれ海外在住者!

byいーさん

米国版『Switch2』は日本のeショップに接続可能か検証してみたら予想外の罠があった! あつまれ海外在住者!
 アメリカ版Nintendo Switch 2を購入した! 筆者はアメリカ在住者だが、おそらく世界中の在外日本人の方々も購入された、もしくは購入を検討しているだろう。

 しかし皆一度は疑問に思ったはず。「日本のeショップやゲームにアクセスできるのか?」 普段なら気にならないはずの問題だが、日本国内専用版が登場したせいで一抹の不安が生まれてしまった。そこで筆者が実際に検証してみた。
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アメリカ版の価格は?

 日本では国内専用版と多言語版の2種類が用意されているが、アメリカでは1種類だけ売られている。おそらく日本の多言語版と同じだろう。本体価格は単体版が$449.99(約64,782円)、『マリオカートワールド』同梱版が$499.99(71,958円)だ。
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Switch2を受け取りに行く直前にロサンゼルス空港前で撮影
 単純な為替計算では日本より少し安く見えるが、実際は各州や市の消費税が加算されるため、最終的には日本とほぼ同じか若干高くなる。国内専用版の価格にばかり目が行きがちだが、円安を考えると日本の多言語版も価格はかなり頑張っていると言えるだろう。

関税の影響で割高になったSwitch2用アクセサリー

 アメリカの現政権の関税政策の影響で、各種アクセサリーが発表時の価格から値上がりしてしまった。たとえば、Switch 2 Proコントローラーは発表時の$79.99から$84.99へ、追加のSwitch 2 ドックセットは$109.99から$119.99へと、それぞれ値上げが実施されている。本体も関税で値上がりするのではと震えていたが、任天堂はなんとか本体価格はそのままで踏ん張ってくれた。本当にありがとう。
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 結局、筆者は自分用に『マリオカートワールド』同梱版を、妻には単体版を購入し、アクセサリー類は一切買わず、 日本から来る友人たちにお土産で代理購入してもらうことにした。
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 正直に言うと、Switch2そのものへの魅力もあったが、それ以上に「いつ関税で値上がりするか分からない」という恐怖と、現代は発売した瞬間が最安値という状況が、パニック買いに近い購入動機となった側面は大きい。 Switch2受取時に他の方々にも聞いてみたがやはり同じ理由だった。

ちょっと不安になる梱包

 『マリオカートワールド』同梱版を開封してみるとSwitch2本体の大きさに圧倒される。そして、ディスプレイ部分に緩衝材がなく、薄い箱一枚を隔ててほぼむき出しの状態で封入されていたことには懸念を抱いた。案の定、GameStopの一部の店舗では、箱にレシートをホチキスで直に留めた結果、針が貫通してディスプレイを傷つけてしまったという報告も上がっている。全米しているチェーン店でたった一店舗だけでおきた問題だが、GameStop側は全て交換に応じている。

 しかしやはり、この薄い箱1枚しかディスプレイを守っていないという点は、いつか運送時に破損していたという報告がでないか心配だ。
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日本のeショップは利用できるのか? できます!!

 冒頭でも述べたが、アメリカ版を購入するうえで最大の懸念点だったのが、日本のeショップにアクセスできるかという点だ。実は、事前に日本とアメリカ双方の任天堂に質問をしてみたが、両者からはお茶を濁したような回答しか得られなかった。結論から言うと、その心配は不要だった。アメリカ版からでも問題なく日本のeショップにアクセスできた。
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 アクセスには日本用のアカウントを別途作成する必要がある。ChatGPTに1アカウントで運用する方法も尋ねてみたが、少し煩雑な手順が示されたため、素直に日本用とアメリカ用の2アカウントで運用することにした。eショップに入る際、どちらのアカウントでログインしていても、接続先のストア(国)を選択できるため非常に便利だ。
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 同梱されていた『マリオカートワールド』のダウンロードコードは、日本のeショップ用ではなくアメリカ用だった。考えてみれば当然のことだが、検証という観点ではしっかりと確認できて良かった。

 その後、日本のストアから『
ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom』、『ファイアーエムブレム エンゲージ』、『ポケットモンスターバイオレット』、そしてCD Projekt REDから提供いただいた『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』をダウンロードしてみたが、いずれも正常に動作した。アメリカのストアからもいくつかのゲームの体験版をダウンロードしたが、こちらも当然支障はなく、日本用アカウントでもアメリカで購入したゲームをプレイすることができた。
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唯一の落とし穴? あまりに再現性が低い問題にひっかかる

 唯一の課題は、『サイバーパンク2077』で日本版PS5用のセーブデータをクラウド連携し、Switch2版でプレイしようとしたところ、「このセーブデータは、お使いの本体の国/地域に対応していません。」と表示されてロードできなかったことだ。
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 この件はCD Projekt REDにも連絡し原因を調査してもらっているが、筆者のSwitch2がアメリカ版であることが原因だと思われる。多くの読者には問題ないだろうが、在外日本人の方々は注意していただきたい。 クロスプログレッションは素晴らしい機能なのだが、今回はその恩恵を受けられなかった。 ただその点を除けばSwitch2版の『サイバーパンク 2077』は大満足だ。 そもそもサクサク動いていることすら驚きだ。
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海外版『Switch 2』は日本のゲームを問題なく遊べる

 結論として、アメリカ版Switch2は問題なく日本のストアにアクセスできる。多くの方には直接関係のない情報かもしれないが、将来、海外でのハード購入や個人輸入を検討する方にとって、この情報が役立つと嬉しい。
 
 余談だが『マリオカートワールド』のウシで1位を取った時のドヤ顔が絶妙に小憎たらしくてクセになる。
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