スクエニの2025年3月期決算が発表。200万本セールス突破の『ドラクエ3 リメイク』が想定以上の販売本数で、前期の営業損失から黒字転換

スクエニの2025年3月期決算が発表。200万本セールス突破の『ドラクエ3 リメイク』が想定以上の販売本数で、前期の営業損失から黒字転換
 スクウェア・エニックス・ホールディングスは2025年3月期の連結決算を発表。2025年3月期の売上高は3245億円(前年比8.9%減)、営業利益は405億円(前年比24.6%増)、経常利益は409億円(前年比1.4%減)という結果に。

 ゲームを中心としたデジタルエンタテインメント事業の売上高は2065億円(前期比16.8%減)、営業利益は338億円(前期比33.0%増)。『
ファイナルファンタジーXVI』『ファイナルファンタジーVII リバース』等を発売した前年と比較し、新作タイトルの売上が減少したことにより前期比で減収に。

 一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費およびコンテンツ評価損が前年から減少したこと等に加え、『
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の販売が当初の想定を上回ったこと等により前期の営業損失から黒字転換となった。
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 MMOタイトルにおいては、『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』発売により前期比で増収増益に。

 スマートフォン、PCブラウザ向けタイトルに関しては、2024年11月に新作『
エンバーストーリア』のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含みおよび前年にロイヤリティ収入の計上があったことにより前期比で減収減益となった。
以下、プレスリリースを引用。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス、2025年3月期連結決算のお知らせ

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桐生隆司、以下当社)は、本日、2025年3月期の決算発表を行いましたのでお知らせいたします。

財務ハイライト

売上高(百万円)
  • 2025年3月期:324,506
  • 2024年3月期:356,344
  • 前年比:△8.9%
営業利益(百万円)
  • 2025年3月期:40,580
  • 2024年3月期:32,558
  • 前年比:24.6%
経常利益(百万円)
  • 2025年3月期:40,939
  • 2024年3月期:41,541
  • 前年比:△1.4%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)
  • 2025年3月期:24,414
  • 2024年3月期:14,912
  • 前年比:63.7%
1株当たり当期純利益(百万円)
  • 2025年3月期:203.38円
  • 2024年3月期:124.37円
  • 前年比:-

ご参考:通期(4月1日~3月31日)

売上高(百万円)
  • 2026年3月期計画:280,000
  • 2025年3月期:324,506
  • 前年比:△13.7%
営業利益(百万円)
  • 2026年3月期計画:41,000
  • 2025年3月期:40,580
  • 前年比:1.0%
経常利益(百万円)
  • 2026年3月期計画:41,000
  • 2025年3月期:40,939
  • 前年比:0.1%
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)
  • 2026年3月期計画:28,700
  • 2025年3月期:24,414
  • 前年比:17.6%
1株当たり当期純利益(百万円)
  • 2026年3月期計画:79.70円
  • 2025年3月期:203.38円
  • 前年比:-
詳細な情報は本日開示の決算短信をご参照下さい。
ご参考:
スクウェア・エニックス・ホールディングス IRページ

2025年3月期の概況は次のとおりです。
 デジタルエンタテインメント事業は、HD(High-Definition)ゲームにおいて、「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」、「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」、「FINAL FANTASY VII REBIRTH」等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前期比で減収となりました。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費及びコンテンツ評価損が前年から減少したこと等に加え、2024年11月に発売した「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」の販売が当初の想定を上回ったこと等により、前期の営業損失から黒字転換しました。

 MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」発売により前期比で増収増益となりました。

 スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、2024年11月に「エンバーストーリア」のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み及び前年にロイヤリティ収入の計上があったことにより前期比で減収減益となりました。

 アミューズメント事業は、既存店売上高及び機器販売が前年を上回ったことにより、前期比で増収増益となりました。

 出版事業は、全体として底堅く推移したものの、前年度にアニメ放送をきっかけに大ヒットした「薬屋のひとりごと」の反動減があったことに加え、今後の新作投入に向けた費用の増加等により、前期比で減収減益となりました。

 ライツ・プロパティ等事業は、有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調だったこと等によって、前期比で増収増益となりました。
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