
【おすすめポイント】
- 魅力的な登場人物と明るく楽しいお話
- オールドファン感涙の『魔導物語』の世界観が健在
- 表情豊かなカーバンクルこと“カーくん”がかわいい!
なるしす岩見がおすすめするゲーム
『魔導物語 フィアと不思議な学校』
- プラットフォーム:Nintendo Switch、PS5、PS4
- 発売日:2024年11月28日
- 発売元:コンパイルハート
- 価格:各8580円[税込]
コンパイルハートの本気を感じられた『魔導物語』の新章!
その歴史を紐解けば、1990年前後のコンパイルから始まる。私も『魔導物語1-2-3』をPC-98で遊んだが、その数年後にコンパイルが……なんていう記憶も薄っすらと残っていたりする。
昨今は、リメイクやHDリマスターでかつての名作が遊べる機会も増えたが、こちらのタイトルのようにシリーズ最新作として復活するケースは珍しい(と個人的には思う)ので、2024年末に遊んでみました。
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まず第一の感想が、過去の『魔導物語』の特徴をよく活かしていると同時に、新作としての真新しさをワクワクしながら遊べるように作ってあるということ。
登場人物たちによるドタバタコメディー、トラップなどの仕掛けを突破していくパズル的な色合いが強いダンジョン、キャラクターの状態を視覚的に把握させるファジーパラメーターなど、「そういえば、そんな感じのゲームだったな」と懐かしさに浸りながら遊べる。
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その一方で、新主人公のフィアの冒険劇、学園生活を強く意識させるための学校行事の多さ、行動や選択肢によってNPCの反応が変化するインタラクトなどは、RPGの制作が得意なコンパイルハートの実力も相まって新作ゲームの感覚でやり応え十分!
過去にゲームを遊び尽くしたオールドユーザーだけでなく、『魔導物語』をよく知らない方々にもオススメできる内容にまとまっているのはお見事でした。
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つぎに述べておきたいのが冒険と戦闘の所感。アクション要素をふんだんに取り入れたバトルは、オールドユーザーに真新しさを感じさせたはず。
『魔導物語1-2-3』のころは、コマンド選択式で、攻撃もほぼ魔導一択だったので、本作ではひとつひとつの戦闘をしっかり堪能しながら遊べているという印象が強い。
パーティーメンバーがAIオートで動くことや、タイムラインで大きなアクション行動を取れるようになるリアルタイム要素の強さが、ゴチャゴチャ忙しく感じることがあったが、すぐに慣れることができたし、何より一発逆転“大魔導”をうまく使いこなせるようになると爽快に!
戦闘過程で溜め込むオーブの組み合わせで、さまざまな大魔導を使えるところなどは、単調な気分になりがちな戦闘要素を最後まで飽きずに楽しませてくれるはず。
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ほかにも、うまく作ったな〜というポイントはいくつもあるのだが、遊ぶ人によっては敵の種類や魔導ツリーの数の少なさなど、ゲーム後半になると物足りなさも同時に感じるかもしれない。
とはいえ、新作は望めなさそうだった『魔導物語』を復活させたコンパイルハートの気概と、続編への期待感を込めて、多くの方に遊んでほしい。
Writer:なるしす岩見
ナウでヤングの新米編集者。『魔導物語1-2-3』は、ログイン編集部に在籍していたときにプレイした記憶がある。広島に取材に行った先輩編集者がお土産に“ぷよまん”を買ってきた記憶もおぼろげに……。