
凍えるような寒さの冬の夜は、理由もなく外に出る気力はさすがに出ませんでしたからね。あとはもうちょっと花粉が気にならなくなってきたら完璧です。
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やがて「いつの間にか知らない世界に迷い込んでいても不思議ではないのではないか?」なんて空想も頭をよぎるのです。でも、心細さとともに味わえる慌ただしい日常とは切り離されたようなふわふわした感じが、なんだか堪らないんですよね。
TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025でデモ版をプレイした『A Passing in the Night』と、その後にうかがったゲーム本編のコンセプトは、冬のあいだご無沙汰だったそんな感覚を呼び覚ましてくれるものでした。
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ゲーム本編は午前3時~4時ごろの1時間の出来事を描いており、今回出展されていたデモ版は、そのプロローグとなっているとのこと。このデモ版の範囲に関しては、なにやら深夜ではない時間帯が舞台のように見えますが……?
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姉への返事の言葉を2択の選択肢から選んだりしつつ、とりとめのないやりとりを聞き流していると、だんだんと周囲の光景の違和感に目が行きます。まず自身が操作しているこの男性、よく見ると裸足なのです。さらに道端には遠く離れて暮らしているはずの姉の名前が書かれたノートが落ちている。何故?
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ちょっと驚かされるような要素もゼロではないものの、ホラーテイストというわけではなく、現実世界とはズレた位相にある世界へと迷い込んだようなシュルレアリスム的な体験です。
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輪郭がぼやけていて、自身とその外側にあるものの境界さえ曖昧になっていくような感覚……“深夜の散歩”で方向感覚を失ったときの心細くもどこか安らぎも感じられる瞬間と似ているような気がします。
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途中での出来事をある程度伏せつつラストだけお伝えすると、午前3時に自室のベッドで目覚めたところでデモ版は終了。ここから本編での“深夜の散歩”が始まるようです。そしてまたしてもこの男性は、奇妙な世界へと迷い込む模様。果たしてどこまでが現実で、どこからが空想の世界なのか? それともそんな境界なんて、じつは最初から存在しないのか……?
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また、すべてが言葉で説明されるのではなく、一連の奇妙な体験を通じてそれらに込められた“意味”をプレイヤーに委ねるようなストーリーテリングが取り入れられているということでした。
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