FPS『デルタフォース』レビュー。最大64人の大規模対戦があるのに、アイテムを持ち帰るルートシューターも存在。そして無料! 12月5日よりオープンβが開催中

by西川くん

FPS『デルタフォース』レビュー。最大64人の大規模対戦があるのに、アイテムを持ち帰るルートシューターも存在。そして無料! 12月5日よりオープンβが開催中
 TiMi Studio GroupのTeam Jadeより配信予定の新作FPS『Delta Force』(※以下、『デルタフォース』。なお、タイトルは当初発表されていた『Delta Force: Hawk Ops』からが改訂された)。

 本作は32人対32人の大規模対戦、3人で各チームが挑む脱出サバイバル、そしてストーリーを楽しめるキャンペーンと、さまざまなモードを盛り込んだ意欲的なFPSだ。

 今回は期間限定で開催されていた、技術テスト版のもとにした先行プレイレビューをお届けしよう。
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技術テスト版では、キャンペーンモード“ブラックホークダウン”は選択不可。

個性的なオペレーターを選べ!

 技術テスト版ではふたつのモードが選択可能で、キャンペーンモード以外を楽しむことができた。いずれのモードでも共通しているのは、“オペレーター選択式”の一人称視点シューティング(FPS)であること。

 オペレーターはある程度役割が決まっているが、衛生兵や狙撃兵といったクラスなのではなく、名前を持ったキャラクターたちがクラスになっているタイプのゲームだ。
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 銃の種類は扱えるものがオペレーターによって変わるものの、さまざまな銃種を装備可能。また、グレネード系などの“戦術アイテム”と呼ばれるサブウェポンも、オペレーターごとに異なるものを装備できる。

 そして、各オペレーターは固有のスキルを持っており、さまざまなスキルを駆使することでバトルを有利に進められる。

 たとえば突撃兵のひとり“ダイアウルフ”は、強化外骨格によりスライディングが可能なほか、腕に付いたハンドキャノンでグレネードを撃ち出すなど、戦闘に特化した性能。偵察兵の“ルナ”は狙撃した相手を一定時間マークできるほか、矢を撃ち出して敵の位置を索敵可能。さらに、リスポーン地点を自由に設置できるなど、狙撃兵ながらに味方の支援も得意だ。

 といった感じで、オペレーターそれぞれの個性がかなり強く、スキルを活かした立ち回りが重要。とはいえ、FPSゆえに“敵を狙って撃つ”ことが得意であれば、それだけでもちろん活躍できる。
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今回のテスト版では新たに“蟲毒”が発表された。おもに味方へのバフ、敵へのデバフが得意。
 武器のカスタマイズ性も豊富で、自分好みの銃にしやすいのもポイント。スコープはとくにわかりやすく狙いやすさに直結するため、スコープのみ変更するだけでもいい。さらにこだわりたい人は、細かな扱いやすさを変更できるのがうれしい。
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ウォーフェア:大規模対戦

 ゲームのメインであり、対戦の根幹となるモード“ウォーフェア”。ルールはいくつか存在し、最大64人での対戦のほか、最大32人の中規模な対戦ルールもある。細かな違いはあるが、だいたいは撃ち合いながら拠点を奪い合うことがメインとなっている。
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 参加人数が多いので、敵も味方も“命が軽い”ことと、“プレイヤーへの責任が薄い”のは、やはり大規模対戦FPSの大きな魅力だ。敵をバンバン倒せるし、こちらもガンガン倒されちゃう。味方も多いぶん、味方への支援だけでも活躍ポイント的なものがたくさんもらえるので、サポート兵として活躍するのもアリだ。

 昨今の主流となっている対戦型FPS・TPSは、自分の命が“重い”ことが多いので、気軽に出撃できるカジュアルさは、人によってはとても新鮮な要素に感じるだろう。
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 そのぶん、勝利に貢献できてるのかいまいち実感しにくい面もある。そのため、個人的にはチームが勝っても「ああ、勝ったんだ」とほんのりうれしい程度。負けても「あー負けてたんだ」くらいの感覚で、悔しさすらとくに感じなかった。もちろん勝利を目指すべきだが、それよりも“自分が活躍できたかどうか”を指標に戦ったほうが、楽しみやすいゲーム性になっていると思う。

 また、乗り物も多数登場し、戦車やヘリなどに乗って戦うことも可能。ルールによって登場したりしなかったりするが、大規模対戦FPSならではの、戦場の臨場感を味わいながら戦えるのも魅力だ。
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乗り物での戦いがメインのルールもある。感覚はもはや戦車ゲームに近い。
 そこにオペレーターのスキルが組み合わさることで、本作ならではのバトルを実現。人数が多いぶん、どのオペレーターが多いのかなど、チーム内のバランスはあまり気にしなくていいので、好きなオペレーターを使いやすい。
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 少し気になったのは、オペレーターのスキルにスモークグレネード系がとても多く、戦場のあちらこちらがスモークだらけになってしまうこと。とくに建物での攻防は、敵も味方もスモークまみれになりがち。もう少し自分で看破する方法がほしいと感じた要素だった。
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開けた場所以外は、だいたいモクモクになりがち。

オペレーションズ:アイテムルートPvPvE

 もうひとつのモードが、協力型FPSであり、対戦FPSでもある“オペレーションズ”。3人でチームを組み、マップ内のNPCや敵プレイヤーを倒したりして、アイテムを自分の拠点に持ち帰ればクリアー。いわゆる“ルートシューター”と呼ばれる、昨今人気の高いPvPvEモードだ。
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 装備や弾丸・回復アイテムなどは持ち込み式で、プレイヤーそれぞれが持ち寄ってマップにチャレンジ(持ち込まないこともできる)。物資ケースなどを探れば、より強力な武器や防具が手に入ることもあるだろう。また、バトルに使えるアイテムだけでなく、換金アイテムや拠点アップグレード素材なども手に入る。
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 それらを拾いながら、インベントリを整理しつつ脱出を目指そう。脱出すれば正式に自分のアイテムとして、自由に使えるようになる。

 これがルートシューターのおもしろいところで、アイテム収集、サバイバル、バトルなど多彩な要素を1セッションの中でくり広げていく。
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 脱出までに命を落とせば、持っているアイテムはほぼロスト(一部のみ保険を掛けられる)。敵プレイヤーに倒された場合は、敵プレイヤーにアイテムは拾われてしまうだろう。逆に言えば、敵プレイヤーを倒せば、相手の持つ物資を丸ごと奪えるわけだ。
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味方がマークしてくれれば、スモークを使って一方的に撃つなども可能。ルートシューターでこういった動きができるのが珍しい。
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 協力型ながらに、じつはこちらのモードのほうが緊張感のある戦いが楽しめる。“ウォーフェア”での命は軽いのに、“オペレーションズ”は物資の重さがそのまま命の重さになっている。

 インベントリの感じやゲームルールも既存のルートシューターにかなり近いが、本作はかなりカジュアル寄りに作られているのが特徴。あらゆる部分で手軽に楽しめるように作られているほか、基本は3人チームで挑むことになるので、ひとりよりも比較的参加しやすいだろう。

 また、オペレーター選択式なのは“オペレーションズ”も同じなので、オペレーターごとのスキルや特性を活かせる点もカジュアルだ。ただ、基本は“ウォーフェア”用にオペレーターを調整していると思うので、“オペレーションズ”では使用するオペレーターが偏りやすい。
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 たとえば、衛生兵の“ビーコロニー”は味方も自分も回復できるスキルを持っているため、基本の回復アイテムを持ち込まなくても挑めるだろう。また、偵察兵“ルナ”は敵を探すのが得意なため、なるべくコソコソと立ち回りたいルートシューターにはうってつけだ。
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 ゲーム側もそこは把握しているようで、序盤のクエストは衛生兵“ビーコロニー”を使うことがメインになっている。マッチング後でも使用するオペレーターを変更できるが、チーム内のオペレーターバランスもとくに気にしなくていいだろう。
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 こちらのモードはまだまだ未知数なところも多く、パスワードの掛かった扉やボス的なども存在するため、探索が好きな人にはうってつけ。技術テスト版では大規模対戦のほうが圧倒的に人気だったのでマッチングにやや時間が掛かっていたが、オープンβではどうなるだろうか。
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ちなみに海外プレイヤーと「このパスワードの扉、どうやって開けるんだ?」と扉の前で議論したが、答えは出なかった。

12月5日よりオープンβが開催中!

 そんなふたつのモードに加えて、キャンペーンモードまで登場するのが本作『デルタフォース』。大規模対戦モードだけでも十分なのに、アイテムルートシューターまで存在し、しかも基本プレイ無料。おまけに、課金要素は時短系やスキンに留まっている。

 あまりにもサービス精神に溢れすぎているFPS、それが
『デルタフォース』なのだ。

 2024年12月5日よりPC版限定で、オープンβテストが開催されている。少しでも気になった人は、いち早く本作の戦場へ飛び込んでみてほしい。
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集計期間: 2025年01月17日01時〜2025年01月17日02時