CD-ROMを活かしたゲーム演出に心ときめいた

本作の見どころは、やはりCD-ROMという当時の最新メディアを利用したゲーム演出。容量的には650~700メガ程度しかなかったようだが、1989年時点においてはこれでも信じられないくらいの大容量。『天外魔境』がCD-ROMで発売されると聞いたゲームファンたちは、いったいどんなゲームになってしまうのか、期待で胸の高鳴りが止まらなくなっていたに違いない。
要所ではアニメーションが挿入され、ボイス入りのイベントが展開。一部の音楽がCD音源で流れるなど、ゲームの常識を覆す規格外の演出がてんこ盛り。いまではごく当たり前の要素ばかりだが、初めて『天外魔境』に触れたときの筆者的にはゲームの進化がひとつ上の次元に突入したと感じたものだった。エンターテインメント作品としてのゲームの水準は、ここで確実にステップアップしたのは間違いなく、以降のストーリー重視のタイトルでは『天外魔境』と同様の演出が定番・主流となっていった。


『天外魔境』は高い評価を受け、以降はシリーズ化。『天外魔境II 卍MARU』、『天外魔境ZERO』、『天外魔境 第四の黙示録』など多数のRPGが作られたほか、対戦格闘ゲームも登場した。1作目は『天外魔境 ZIRIA~遥かなるジパング~』と改題し、Xbox 360用ゲームとしてリメイク版も2006年3月23日に発売されている。























