客にカクテルを提供することでストーリーが進行するアドベンチャー
『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』(以下『VA-11 Hall-A』)はベネズエラのクリエイターが開発したインディーゲーム。ディストピアと化した近未来都市グリッチシティを舞台に、女性バーテンダーのジルとなって、お店に訪れてきた客にカクテルを作って出すという内容です。
また、どんな悲惨な状況であっても人々の日常は続いていくことが伝わる内容にもなっています。サイバーパンクな世界観が魅力であるものの、キャラクターの抱える後悔や悩み、前向きな希望は普遍的なものなので共感することができました。
なお、注文を間違ってもゲームは進行しますが、売り上げが下がって家賃が払えなくなるとバッドエンドに。世知辛い。
ほかにも人間の言葉をしゃべる犬だったり、脳みそだけの存在だったりと、インパクトのある客ばかりで飽きさせません。また、会話を聴いているなかでキャラクターの意外な繋がりがわったりするのもおもしろいです。ジル自身の悩みや葛藤も物語の中で描かれますし、プレイしているうちにすべてのキャラクターが好きになるはずです。
そんな本作の内容やシステムに感銘を受けたクリエイターも多く、カフェのバリスタになる『コーヒートーク』をはじめ、フォロワーのゲームが多数生み出されています。『VA-11 Hall-A』も続編である『N1RV Ann-A』が2020年に発売予定でしたが、同年末に無期延期に変更。これはクリエイターの心身的なものが理由であることが説明されているので、ファンは復調を信じて静かに待ちましょう。
We have an announcement to make ourselves! Sadly it's not the most festive one, but an important one still for those wondering about N1RV Ann-A.https://t.co/UigyuGyg6L
— Sukeban Games (@SukebanGames) December 1, 2020
(日本語)N1RV Ann-A の開発状況に関するご説明https://t.co/z4YH7cphfN pic.twitter.com/cMbfOIaluv