
本作は、バットマンやスーパーマン、ジョーカーなどのDCヒーロー、ヴィランを始め、『トムとジェリー』、『アドベンチャー・タイム』のフィンなど、ワーナーブラザース・ディスカバリーのキャラクターまで登場する対戦アクションゲーム。
1対1、2対2での乱闘や、PvEモードなど多彩なコンテンツが用意されており、フルクロスプレイ、クロスプログレッションにも対応している。
今回、リリースに先駆けて実施されたハンズオンプレビューイベントに参加する機会を得たので、アクションの手触りやゲームシステムなどの所感をお伝えしていこう。
キャラクターの個性が反映されたユニークな対戦アクション
対戦相手にダメージを与えて吹っ飛ばしやすくし、場外や崖下に落としたら撃破、それを何度かくり返すというのが基本のルールになっている。ガチガチの格闘ゲームほど難しくない操作性で、なおかつプレイヤーの技術力はしっかりと試される対戦ゲーム、といった感じだ。
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そんな本作の特徴は、登場するキャラクターの幅広いラインアップ。最初はDCのヒーローやヴィランがメインなのかと思っていたが、実際はワーナー・ブラザースの作品から幅広いキャラクターが参戦している。
トムとジェリーや『グレムリン』のギズモ、『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズなど、異色すぎる組み合わせだ。『ゲーム・オブ・スローンズ』からはアリアが参戦し、今後は『マトリックス』のエージェント・スミスも登場予定となっている。ワーナー・ブラザースの作品はまだまだあるため、リリース後の展開にも期待が持てそうだ。
もちろんDCのヒーローたちも参戦しており、今回のプレビューイベントではスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ブラックアダム、アイアン・ジャイアント、ハーレイ・クイン、ジョーカーを操作できた。
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また、プレイアブルキャラのアクションについても、こだわって作られていることが見て取れる。原作で戦闘シーンのあるキャラクターについては、特殊能力や武装がしっかりとゲーム内に反映されていた。
たとえばワンダーウーマンであれば中距離の敵を捕縛するのに“真実の投げ縄”を使ったり、腕輪どうしをぶつけて衝撃波を起こすなど、再現性はバッチリ。とくにDCのキャラクターたちは映画でのバトルシーンも多いため、見覚えのあるアクションがゲーム内でも楽しめる。
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どのキャラクターもアクションやモーションが魅力的で語り尽くせないほどだが、個人的に気に入ったのはトムとジェリーだ。2匹で1キャラ扱いのトムとジェリーは、乱闘の場に赴いても相変わらずの関係性。
一見仲よく協力しているように見えるのだが、実際にはトムがジェリーを捕まえようと必死になっているだけで、2匹のケンカに巻き込まれる形でほかのファイターが攻撃を受ける描写になっている。『トムとジェリー』のユニークな描写は、乱闘をする本作においても健在だ。
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また、モーションだけでなくアクションもキャラクターごとにかなり個性的な内容。前述したトムとジェリーであれば、パチンコでジェリーを投げると一時的にトムから離れて、敵を挟撃したりもできる。モーション、アクションの作り込みについては非常にクオリティーが高く、原作ファンでも満足できる仕上がりだ。
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各種アクションの手触りについては、最初は若干重々しいと感じたのだが、少し操作してくると独特の打撃感が心地よくなってきた。攻撃がヒットした際のエフェクトやSEに迫力があり、ヒーロー映画さながらのアクションを楽しめる。DCキャラクターはパンチ一発で敵を吹き飛ばせるようなツワモノばかりなので、この重量感にも納得がいく。
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対戦ゲームとしても手に汗握るいいシステムで、コンボ自体はしっかり決まるが、カウンターや抜け出す隙も用意されていた。空中や地面での回避、キャラクターによってはカウンターも狙えて、同程度の実力を持つプレイヤーどうしで戦っていると最高に熱くなれる。
オンラインでのラグもなく、対戦ゲームとしてストレスを感じるような場面もなく、プレビューイベントということも忘れて日夜没頭するほどにドハマりするほどだった。とくに練習をせずカジュアルに遊んでも楽しいし、コンボを考え、全力で対戦に挑んでも熱くなれる、プラットフォーム・ファイターとしてちょうどいい塩梅になっている。
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また、ステージごとに一部床が抜けたり、妨害キャラが登場するなどのギミックも用意されている。ワーナー・ブラザース作品の個性が活かされたステージが多数登場するため、ギミックも利用しながらバトルに挑むことになるだろう。
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プレイアブルキャラについては、初期解放が数キャラいるほかは、ゲーム内ミッションなどで通貨を集めて解放していく形となる。また、性能には関係しないスタイル(いわゆるスキン)もいくつか確認できた。
このスタイルがファンにはたまらないもので、好きなキャラだと絶対に欲しくなるような出来栄えだ。バットマンであればニンジャ味を感じるサムライのスタイルがあったり、ブラックアダムは顔自体が大幅に変化するスタイルも。全体的に求めていたものが理想の形で提供されているので、好きなキャラクターのスタイルはすぐに買うことになりそうだ。
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対戦モードは1VS1、2VS2のふたつがメインで、今回はプレイできなかったがランクマッチも実装予定となっている。そのほか、好きなようにコンボを練習できるトレーニングモードや、ローカル、カスタムゲームなど欲しいモードはひと通り揃っていた。
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対戦の特徴として、戦闘前に特殊能力を選択できるという機能も。こちらはキャラ性能とはべつに、特定条件を満たすと発動するバフのようなものだ。今回はさほど意識しなかったが、本気で勝ちたい場合、特殊能力の選択も重要になるかもしれない。
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さらに、オンライン対戦ゲームでは定番のバトルパスも実装されている。こちらは特定のミッションなどを達成することでレベルを上げ、報酬を獲得していく形だ。
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対戦モードが苦手な人でも安心な、PvEモードも本作には盛り込まれている。こちらはNPCと戦いステージを攻略していく内容で、ミッションを進めればファイターを購入するための通貨や、スタイルも入手可能。ストーリーを読むこともでき、ワーナー・ブラザース作品のキャラクターたちがまさかの組み合わせで登場するなど、キャラクターどうしの掛け合いも見どころだ。
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また、PvEモードではキャラクターのステータスを上げたり、ステージギミックの出現率を増やすジェムという要素も追加される。通常のキャラクターとはまったく異なる性能にもできるため、自由にジェムをカスタマイズして、PvPとはまた違ったアクションを楽しめるのがポイントだ。
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PvEモードを進めていくと対戦するだけではなく、ちょっとしたミニゲームを遊べるステージも登場する。縄跳びをしたり大砲で的当てゲーム、時間内にターゲットを破壊するなど、遊びの幅も広い。
対戦ゲームとしての手触りも良好だが、PvPが苦手な人も楽しめるように多彩なモードが盛り込まれているため、好きなキャラクターがいる人はリリース時にぜひプレイしてみてほしい。
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リリース後の展開は?開発者に直撃
Ian Rapoport氏(イアン・ラポポート)
Player First Games デザイナー
――当初から基本プレイ無料で考えていたのでしょうか?
――アクションの設計でとくにこだわった部分があれば教えてください。
また、正式リリースに向けてできる限り直感的かつ、戦術的にすることにも重点を置いています。彼らが攻撃をくり出すたびに、直感的で満足感が高いものにしました。パリィのような防御システムを活用することで、対戦相手の判断にどのように対処するかを考える戦略性も盛り込んでいます。
――意外なキャラクターも登場していますが、どういった基準でプレイアブルキャラを選んだのでしょうか?
――キャラクターの追加はどの程度のペースを想定していますか?
――現在PvPモードは1VS1、2VS2のふたつがありますが、それ以外のモードを追加する構想はありますか?
――最後にこの記事を読んで『マルチバーサス』を遊んでみようと思った読者にメッセージをお願いします。