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永遠の好敵手・モノブロス

Today's text 大塚角満

 先日からギルドクエストで”一角竜”ことモノブロスのクエストに行くことができるようになった。シリーズのファンでモノブロスを知らない人はいないと思うが、『フロンティア』で初めて、この一角竜と戦うことになった人たちに簡単に説明しておこう。

 モノブロスはディアブロスと同じ”角竜属”に分類される屈強な飛竜だ。”角”という字をあてられていることからもわかるように、モノブロスとディアブロスには非常に特徴的な角が生えている。ディアブロスは額のあたりからねじれた2本の角、モノブロスは鼻っ面からまっすぐ伸びた1本の長い角。(こんなのが身体に刺さったら痛ぇだろうなぁ……)と思わせずにはいられない禍々しい存在で、その巨体と相俟って、我々ハンターにとてつもない恐怖心を与えてくれるのである。

 さてそんなモノブロスだが、彼(?)はほかの飛竜とはちょっと違う場所に立ち、『モンハン』世界の中で特異な地位を築いてきた。そう、モノブロスはシリーズを通じて”オフライン専用”のモンスターだったのである。つまりハンターはたったひとりで、この屈強な角竜に立ち向かわなければいけなかったのだ。ディアブロスやグラビモスといった最強クラスの飛竜でも、オンラインの街に出向き、仲間の助力を得ることができれば比較的余裕を持って倒すことができる。ところがモノブロスはオフライン専用なので”最強の武器”である仲間の力を借りることができない。イヤだろうがナンだろうが、つねにひとりで戦わないといけないモンスター。それがモノブロスなのだ。では、オンラインにつなぐことが前提で、いわゆるシングルモードが存在しない『フロンティア』ではどうなるのか? じつは正式サービスが始まるまえから(モノブロス、どうするんだろう……?)と思っていたのだが、ものの見事に”クエスト参加人数はひとり”という特殊条件をつけて配信されることになった。もしかすると「モノブロス、仲間といっしょに狩りたかったなぁ」とがっかりしたハンターもいるかと思うが、俺はやはり、いつまでもモノブロスにはガチンコの1対1で戦うモンスターであってほしいなと思っていたので、運営サイドのこの判断には拍手を贈りたい。モノブロスをひとりの力で倒せたときに初めて、いっちょまえのハンターとして自立することができる。そんな、シリーズを貫く不文律が『フロンティア』でも当てはまったことがうれしくてならなかった。

 さて本日、俺もいっちょまえのハンターとして認められようと思い、モノブロス討伐クエストに出向いた。ウワサによると『フロンティア』のモノブロス、それほどバケモノのように強いモンスターではないらしい。しかし俺は何度かブログでも書いてきたが、角竜属は大の苦手である。こやつらの最大の強みは抜群の耐久力、スタミナで、斬っても斬っても、突っついても突っついても平気な顔していつまでも、ノシノシと砂漠を闊歩している。その姿は歴代の日本人レスラーの中でも最強と信じるジャンボ鶴田を思わせるものがあり、ハンターに与えるストレス度は”許されることならお相手したくないモンスター”ランキングで、つねに上位に君臨するほどである。

 それでも俺は音爆弾も持たずに、ガンランスを担いで砂漠に出向いた。苦手とは言いつつも、すでにハンターランク32になっている強豪の俺がモノブロスごときに遅れはとるまい、という自信に裏打ちされての出撃であった。

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▲やっぱりモノブロスは迫力があるねぇ……。

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▲角竜属と戦うときの常套手段。角を壁に突き刺させて身動きをできなくさせる。この隙に尻尾に切断攻撃を加えて、早いうちに尻尾をちょん斬ってしまいたい。

 砂漠マップのエリア7に行くと、いましたいました一角竜。何度見ても、大きくて雄大なモンスターである。でもまあ、慌てることはあるまい。まずは尻尾を集中的に狙って斬ってしまおう。そう思ってモノブロスの後ろに回りこもうとすると、ふいに「ドン!」と背中を押しこくられた。「なんじゃ!」といきり立って振り向くと、そこには空気を読まないことで有名な草食竜、アプケロスがマヌケ面をさらして立っている。やっぱりコイツか……。いささか呆れてエリア7の広大な敷地を見渡すと、いるわいるわアプケロスの群れが……。1匹や2匹だったら、ちょっとヤンチャで元気な少年……って感じがしなくもないが、4匹もいた日にはそれはもう立派な”軍隊”である。でもいちいちこいつらの相手をしていたらいつまで経ってもモノブロスと戦えない。俺はアプケロスの群れはガン無視して、モノブロスと戦うことに決めた。しかし……。

 アプケロスが邪魔で戦いにならない!!!

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▲モノブロスの尻尾からは2回剥ぎ取りができるのだが、右に見えるアプケロスにさんざん邪魔されました……(怒)。

 もう、なんなんだこの草食竜は!! 人が屈強なモノブロスを倒してやろうと奮闘努力しているっつーのに、「ナンダナンンダ!」、「おまえはダレだ! おまえはダレだ!!」とからんできやがるもんだからモノブロスに攻撃がいっさい当たらない。ガンランスを構えたと思ったら「おいー!」と後ろから小突かれ、こりゃかなわんと群れから離れようと思ったら「いくないくな!」と4匹まとめて頭突きをかましてくる……。そうこうするうちにジワジワと体力を削られ、「あ!!」と思ったときにはモノブロスの突き上げ攻撃を食らってあっさりと昇天させられてしまった……。これはモノブロスに殺られたのか、それともアプケロスのいやがらせに殺られたのか、砂漠のど真ん中で呆然と考えさせられるハメとなりました……。

 そんなハプニングに見舞われながらも、モノブロス自体は15分ほどで片づけることができた。もしも音爆弾や大タル爆弾、シビレ罠などもしっかりと使用すればさらに楽に屠り去ることができるだろう。ただし、モノブロスに挑戦できるのはハンターランク22からなのだが、自分がハンターランク22のときにこいつに挑んだら、徹底的に苦戦したであろうことは想像に難くない。自分の武器と防具に自信がなかったら、迷わず大量の戦術兵器(音爆弾や大タル爆弾などね)を持ち込んで、実力の限りを尽くして戦うべし。そして、いっちょまえになった証拠”一流ハンターの証”を手に入れてほしい。

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▲最後は捕獲で。時間短縮にもなるし、報酬もたくさんもらえるのでもっぱらコレです。


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●大塚角満
大塚角満ご存じ(?)、ファミ通のモンハン番長。ドタバタプレイ日記『本日も逆鱗日和』を上梓したばかり。ガンランスをこよなく愛するファミ通猟団のリーダー。
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中目黒目黒じつは初代『モンハン』からシリーズに触れている恐怖のテケトープレイヤー。属性や弱点などいっさい構わず、今日もテキトーに狩猟笛を奏でる。
●女尻笠井
女尻笠井角満ブログにもたびたび登場するヘビーユーザー。シリーズのプレイ時間は長いくせに、武器やアイテムの知識が驚異的に乏しい。愛用の武器は弓。
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百人乗っても稲葉クックもレウスも知らない、オマエ本当にファミ通の人間か的な超ルーキーハンター。なんとなく、大剣を使いたいらしい。
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江野本ぎずもファミ通猟団の紅一点。『モンハン』シリーズ未経験の超初心者だ。女の武器を使って野良クエに精を出す!? 武器は片手剣を使うそうな。

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