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『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』プレイリポート−−『ゼルダ』らしさと革新と【E3 2011】

ゲーム Wii
『ゼルダ』25周年を飾る期待の大作、Wii用ソフト『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』。E3会場で試遊することができたので、その内容をお届けしよう。

●3種のモードで新たな『ゼルダ』を満喫!

 E3バージョンで試遊できたのは、バードライディング、ダンジョン、ボスバトルの3項目。いずれも従来の『ゼルダ』シリーズにはなかった要素が満載で、非常に遊びごたえのある内容だった。順番に、それぞれの試遊リポートをお届けしよう。なお、E3バージョンということで、当然ながら英語版なので、固有名詞等は基本的に表記通りにお伝えする。

●”バードライディング”に“あのお方(?)”が登場!

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 まず、“バードライディング”。スタートすると、リンクが生まれ育った空の上の村でのイベントが始まった。村長らしき人物の話によると、村の儀式として、とある儀式が行われる。その内容は、1羽の鳥にくくり付けた“statue”を、村の4人の若者が鳥に乗って取りに行く、というもの。そして、ほかの若者たちに先んじて見事入手すれば、“Lovely Zelda”からご褒美がもらえるのだという。
 ……えええ!? ゼルダ!? このイベントでは詳しい背景は明かされないが、今回のゼルダは、リンクと同じ村で育った、幼なじみのような人物なのだろうか……? ともあれ、号令の後、レースがスタート。ダッシュして村の端にある“Sky Loft”からジャンプ! 落下中に+ボタンの下を押すと、どこからともなく巨大な鳥がやってきて、リンクたちをキャッチ! そのまま、鳥を操ってのレースが始まる。
 鳥の操作は、Wiiリモコンを振って羽ばたき、Wiiリモコンを左右に傾けて方向を操作。Aボタンを押すと強く羽ばたけるが、画面下に表示されている羽のマークのゲージがあるときにしか使用できない。基本的には、Wiiリモコンを振って高く羽ばたき、滑空中に進行方向を操作、というのをくり返すことになる。この独特の浮遊感、滑空感は気持ちイイ! ……が、なかなか操作は難しい。苦労しながらなんとかほかの若者たちを追い抜き、“statue”をゲットすると……なんと、“Sky Loft”からゼルダが飛び降りてきた! リンクが鳥で受け止めると、平然と、しかし極上の笑顔でリンクを祝福するゼルダ。どうやら今回のゼルダは、かなり活発で、チャーミングな女の子なようだ。

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●“ダンジョン”では惜しげもなく新アイテムが公開!

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 つぎに挑戦したのが“ダンジョン”。まさに『ゼルダ』の真骨頂とも言えるダンジョン攻略をプレイできる内容だ。ここでのキモは、最初から使用できる“Beetle”というアイテム。これは、空を飛ぶカブトムシ型のラジコンのようなもの。射出すると、カメラがBeetleの視点になり、その状態でWiiリモコンを左右にひねったり、上下に傾けることで遠隔操作をすることができる。E3バージョンでは、Beetleに遠くのスイッチを作動させたり、ロープを切断してつり下がっている箱を落下させたり、といったことができた。さらにこのアイテムでは、仕掛けを作動させるだけではなく、リンクの目が届かないところの様子を探ったり、クモ(スタラチュラ?)の糸を切って地上に落とし、戦いやすい状況を作ったり、とさまざまな使いかたが可能。ひとつのアイテムを入手すると、やれることがグッと広がる……じつに『ゼルダ』らしい秀逸なアイテムだ。
 ちなみに“ダンジョン”では、当然敵も出現するのだが、またこれが、ひと筋縄ではいかないやつばかり。フロアにいる、いかにも雑魚っぽいゴブリンのような敵ですら、しっかりリンクの剣をガードしてくる。相手の動きをよく見てWiiリモコンを振るい、巧みにガードの隙を突かなければ、簡単には倒れてくれないのだ。これは、カギを開けた先にいる大きなガイコツのような敵(スタルフォス)も同様だった。さらに、シリーズの常連でもあるクモも、いままでの作品のように簡単に撃退することはできなくなっている。まず弓などで糸を切り、クモを地上に落下させる。つぎに剣で斬りつけてひっくり返す。すると弱点がむき出しになるので、剣で突く(ここでなぎ払うと、敵が体勢を整え直してしまう!)。ここで完全にクモが無防備になるので、Wiiリモコンとヌンチャクを振り上げて、トドメの一撃! ……という具合。コレ、言葉にするとなんだか面倒そうに思えるかもしれないし、実際最初は手こずった。しかし弓と剣の扱いに慣れてくれば、スムーズにトドメまでもっていけるようになる。なんだか、本当に自分の剣の腕が上達しているような気分が味わえて、これはいままでにない、本作ならではの快感だ。

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●従来のイメージを変える“ボスバトル”!

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 そして最後に挑戦したのが“ボスバトル”。コレはかなり衝撃的だった。『ゼルダ』経験者ならわかってもらえることと思うが、『ゼルダ』のボスと言えば、弱点と倒しかたさえわかってしまえば、苦戦することなく倒せるヤツが多い。しかも、たいていは弱点がわかりやすく示されていたりするので、『ゼルダ』に慣れている人なら、ボスの形状や振る舞いを観察していれば、たいていはピンとくるものだ。
 が、しかし。このE3バージョンで戦えたボス“Ghirahim”は、そんなに甘い相手ではなかった。前髪を垂らしたやさ男風、しかしとんでもなく邪悪な臭いをまとったこの男、尋常じゃなく強い! 安易に斬り付けるとリンクの剣を指だけで受け止める。遠距離からは前方ダッシュから居合いのような構えで斬り付けてきたり、パチンと指を鳴らして5発の光弾を放ってきたり。しかもイラッとくるのが、コイツは最初は素手で、少しダメージを与えるとようやく剣を持って応戦してくるのだが、基本的に片手をだらんとして、斜に構えた感じで、間違いなくリンクを小馬鹿にしている、というかなめてかかっているのだ。
 けっきょく、うまく攻撃をヒットさせる方法はイマイチつかめなかったが、相手の動きをよく見て、極力攻撃を食らわないようにすることで、何とかクリアーすることはできた。このGhirahim、たとえるなら、『時のオカリナ』のダークリンクが人格を持って、イラつくヤツになった感じ、だろうか。いかにもマンガ的なスカした悪役だが、こんな手強い敵がほかにもいるのだとしたら……先が思いやられると同時に、なんだかオラ、いや俺はワクワクしてくる感じだ。

 謎解きの醍醐味や、アイテムを使いこなす楽しさ、そして画面全体からにじみ出る“大作感”は、まぎれもなく『ゼルダ』の正統新作ならではのものだ。しかし同時に、今度の『ゼルダ』には、大きな変革がもたらされようとしている。もちろんそれは、『ゼルダ』をもっともっとおもしろくしてくれるものになる……強くそう感じさせてくれる試遊体験だった。(text by 阿部ピロシ)

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