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『ギルティギア』×『ブレイブルー』サウンドが夢の競演! イベントのキーマン石渡太輔氏に直撃インタビュー!!
ゲーム インタビュー2011年1月22日に開催が予定されているミュージックイベント『GUILTY GEAR×BLAZBLUE MUSIC LIVE 2011』。このイベントは、アークシステムワークスが手掛ける人気対戦格闘ゲーム『ギルティギア』シリーズと『ブレイブルー』シリーズのゲームミュージックを生バンドの演奏で聴くことができるファン垂涎のビッグイベントなのだ。今回は、このイベントの開催を記念して、『ギルティギア』・『ブレイブルー』両シリーズのサウンドコンポーザーを務めるクリエイター石渡太輔氏へのインタビューをお届け! イベントの概要とともに、今回演奏される曲目を手掛けた石渡氏の経歴についてもお聞きした。このインタビューを見れば、イベントに参加したくなること間違いなし! このインタビュー……ヘヴィだぜ!
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石渡太輔氏(いしわたりだいすけ) |
●ユーザーの声で決まるライブイベント!
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――『GUILTY GEAR×BLAZBLUE MUSIC LIVE 2011』ですが、『ギルティギア』と『ブレイブルー』がコラボレーションする、石渡さんのサウンドのファンなら要注目となるビッグイベントになりますね。
石渡太輔氏(以下、石渡) そう言っていただけるとうれしいです。今回のイベントは、弊社のタイトルについて、音楽面でサポートをしていただいているスタージャムコーポレーションさんの「ミュージックイベントをやりたい」というご提案から実現しました。
――なるほど。スタージャムコーポレーションさんの方からイベントの企画が上がったのですね。
石渡 そうです。弊社とは長年お仕事をごいっしょさせていただいておりまして、両社のスタッフどうしがとても親しく、企画をいただいたというよりは、お互いが「やりたいよね〜」というフランクな話し合いから企画が立ち上がった感じですね。『ブレイブルー』のプロデューサーの森(利道氏)も、前々からミュージックイベントをやりたいと言っていたので、いい機会だからやってみようと。
――『ギルティギア』と『ブレイブルー』のふたつの作品の楽曲を演奏することは、当初から決められていたのでしょうか?
石渡 はい。最初の企画立案からその予定でした。
――実際には、どのような楽曲を演奏するのでしょうか?
石渡 演奏する楽曲を秘密にして、つぎに演奏されるのはどの曲なのかとドキドキワクワクしながら演奏のスタートを待つようなイベントにしたいと思っています。そちらのほうが、驚きと興奮度が上がるんじゃないかなと。
――それはおもしろいですね!
石渡 イベントの特設サイトは、11月30日まで演奏してほしい楽曲のリクエストをしています。こちらに寄せられた楽曲をメインに、我々スタッフで曲目を決めていく予定です。
――いちばん投票があった楽曲を最後に演奏するような?
石渡 ランキング形式にするのかは未定ですが、投票が多かった楽曲は最後のほうで演奏をしたいですね。「自分が投票した楽曲は入っているのかな?」と期待しながら演奏を待つことって、参加する側としても非常に楽しいんじゃないでしょうか。
――当日の盛り上がりが目に浮かぶようですね。演奏は生バンドで行われるようですが?
石渡 はい。すべて生バンドで行わせていただきます。生ボーカルでの演奏や、『ブレイブルー』シリーズに参加していただいている声優さんのライブなども予定しています。『ギルティギア』はロック色の強い楽曲を使っているのでライブでも問題はないのですが、『ブレイブルー』は使っている楽器の数が多いうえ、演奏が人間工学的に難しいような楽曲もあるので、ちょっとたいへんですね(笑)。
――(笑)。
石渡 その楽曲を演奏するためにアレンジを施すこともひとつの課題ですね。
――ユーザーからリクエストがあった楽曲にはどのようなものが?
石渡 やはり、原作でも人気の高かったアノ曲やコノ曲のリクエストが多く寄せられています。ですが、ここでは秘密にさせてください。当日のお楽しみということで。
――石渡さんの中で、アンケートの得票数がゼロでも演奏してみたい思い入れのある曲はどの曲なのでしょうか?
石渡 『ギルティギア』では『STILL IN THE DARK』。『ブレイブルー』では、『Imperial Code』ですね。可能であればライブで聴いてみていです。
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●ゲームクリエイター石渡太輔という人間に迫る
――今回のイベントは、石渡さん自身のファンの方にも注目度が高いイベントになると思っています。そこで、今回ライブイベントで演奏される楽曲を手掛けられた石渡さんご自身のことについてもお伺いできますでしょうか?
石渡 どこから話しましょうか(笑)。
――まず、音楽に出会われたのは、何歳くらいだったのでしょうか?
石渡 子どものころから音楽を聴いてはいたのですが、聴くこと専門で、楽器を演奏するということはありませんでした。そんな中、ファミコンでシューティングゲームを作れる『絵描衛門(デザエモン)』というソフトがありまして、そのソフトの中に簡単な作曲ができる機能が搭載されていたんです。その『絵描衛門(デザエモン)』で試しに音楽を作ってみたのですが、これが思ったよりも楽しくて。
――ゲームソフトで初の作曲を手掛けられたんですね。
石渡 はい。それ以降も楽器を習うということはしなかったので、音楽の基本的な理論みたいなものは知らないままでした。その後、専門学校に入ったときに、学校の先生から音楽作成ソフトを貸してもらえたんです。しっかりとした曲と呼べるものは、専門学生のときに初めて作りましたね。その時に作った曲は、じつは『ギルティギア』シリーズで使用されていたりするんです。
――そうなんですか!?
石渡 専門学校を卒業後、アークシステムワークスに入社して『ギルティギア』の楽曲を手掛けることになりました。ですが、音楽理論を学んでいなかった私が作った曲は、演奏しづらかったり、調(キー)がおかしかったりと、どこかヘンだったようなんです。そこから、「作曲を続けていくならきちんと音楽を勉強しなければダメだ」と考え、会社に通いながら音楽やギターの演奏の勉強をしていったんです。
――なるほど。音楽制作はパソコン上で行うことがメインなのでしょうか?
石渡 そうですね。会社に入ってから、本格的な音楽作成ソフトを使うようになりました。いまでも、当時から使っているソフトでずっと作曲をしています。
――最新の音楽作成ソフトではなくですか?
石渡 そうですね。最新のソフトを使ってみたこともあるのですが、使いやすく、いちばん早く曲が作れるのが当時からずっと使っているソフトなんです。
――子どものころから音楽を聴かれていたとのことですが、どんなジャンルの曲を聴いていたのでしょうか?
石渡 子どもだったので、カセットやレコードを買うことはできなかったのですが、姉が持っていたビリー・ジョエルなどのレコードを聴いていました。その後、小学生の高学年くらいの時期にクイーンの『ドント・ストップ・ミー・ナウ』を聴き、衝撃を受けたのを覚えています。そこからですね、ロックに興味を持ち始めたのは。
――小学生のころにクイーンとはスゴい経歴ですね(笑)。
石渡 クイーンに出会ってから、自分から進んで音楽を聴いてみたいと思うようになり、ワゴンセールの中にあったアイアン・メイデンのレコードをジャケット買いしました。当時はどんなアーティストのレコードを買えばどんな音楽が聴けるのかわからなかったので、ジャケット買いするしかなかったんですよね(笑)。
――またすごいバンドに出会いましたね(笑)。
石渡 (笑)。アイアン・メイデンのファンの方には申し訳ないのですが、当然最初の印象は悪かったんです。「これ本当に音楽なのか?」と思うくらい。ですが、当時はお金がなかったので、買ってしまったレコードは延々と聴き続けるわけですよね。そうするうちにヘヴィメタルの"味"というものが段々とわかってきたんです。「なるほど、ここが聴きどころなのか。これがヘヴィメタルなのか」と。このアイアン・メイデンと、その後に出会ったジューダス・プリーストたちが作曲家としての私に与えた影響は大きいと思います。
――運命的な出会いだったわけですね。それでは、現在よく聴く曲のジャンルやアーティストは?
石渡 ある程度経済力がついてからは、いろいろなジャンルの音楽を聴いてきました。現在でもそれは続いていますが、いい曲がありすぎて、これと言うものはないですね。当時から好きだったアイアン・メイデンの新譜が出たりすると、心躍るものがありますが(笑)。
――邦楽では?
石渡 とくに好きなのは、椎名林檎さんや椿屋四十奏などですね。洋楽だとジ・アンサーなどでしょうか。
――学生時代になってからはどうだったのでしょうか?
石渡 高校時代は寮生活をしていたのですが、同室だった同級生の中にアメリカ帰りのヤツがいまして。その友だちがジャーマンメタルのジャンルのCDを聴いていたんです。それまでは、メタルバンドと言えばアイアン・メイデンしか知らなかったのですが、その友だちに出会ってからは、いろいろなメタルバンドの曲を聴くようになりましたね。
――小学生のころと、高校生のころの経験がいまの石渡さんに大きな影響を与えているのですね。石渡さんは作曲だけでなく、キャラクターデザインやデームデザインなど幅広くご活躍されていますが、絵を描くことと音楽を作ることでは、どちらがお好きですか?
石渡 どちらも大好きで、まったく飽きがこないのですが……ぶっちゃけると音楽を作っているときのほうが好きですね(笑)。しかも、近年作曲していたような曲よりも、もっとハードロックをやりたいと思ったりもします。ですが、この"好き"という気持ちにも波がありまして、キャラクターデザインなどを集中して手掛けているとだんだんとノってきて、絵を描くことのほうが楽しくなってくることもよくあります。ですが、最近はイラストを描くことよりも作曲をする機会の方が多いので、音楽を作ることのほうが楽しいと感じていますね。
――絵を描くことも子どものころからされていたのでしょうか?
石渡 絵を描くことは幼稚園のころからやっていたようです。その後『機動戦士ガンダム』や、少年マンガの人気作品に影響を受けて、どんどん絵を描くことが好きになっていきましたね。
――絵を描くことと音楽を作ること、どちらを本職にされようと考えていたのでしょうか?
石渡 私が入った専門学校は、ゲーム製作に関わるすべてのことを教えてくれるという場所だったんです。私は、エンターテインメントで自分を表現できる仕事に就きたいと考えていまして、この学校に入れば、自分は音楽の道を目指したいのか、それ以外の道を目指したいのかが明確になるだろうと思っていました。その結果、"ゲーム業界に携われば、なんでもできる"という結論に達しまして、いまに至っています。
――石渡さんがどういう方なのか、少しわかったような気がします。最後になりますが、『GUILTY GEAR×BLAZBLUE MUSIC LIVE 2011』を楽しみに待つユーザーに向けて、メッセージをお願いいたします。
石渡 自分が作った曲を生演奏で聴けることはめったにない機会なので、私自身非常に楽しみです。ユーザー投票を参考にしつつ曲目を選択していきますので、皆さんが選んだ曲が入っているのか、またはどこで演奏されるのかをライブで発表していきたいと思っているので、皆さんも楽しみにしていてください。
――ありがとうございました。ちなみに、最近は作曲以外はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
石渡 最近はKONAMIさんの『ハードコープス アップライジング』というゲームのキャラクターデザインと作曲を手掛けていました。ゲームの曲もそうですが、ゲーム自体もかなりおもしろいので、興味があれば遊んでみてください。PlayStation NetworkとXbox LIVE アーケードで配信予定ですよ。
――『ギルティギア』シリーズの続編を待つユーザーも多いようですが?
石渡 私個人としても、『ギルティギア』シリーズをこのまま終わらせるつもりはありません。まだお話できることはないのですが、必ずストーリーは完結させますので、ご期待ください。
――楽しみに待たせていただきます! 本日はありがとうございました。
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『GUILTY GEAR×BLAZBLUE MUSIC LIVE 2011』特設サイトでは、当日のライブイベントで演奏してほしい曲をリクエスト中! また、チケットの先行予約情報も掲載されているぞ。チケットは売切れ次第販売終了となるので、早い者勝ちだ! 詳しくはコチラ
アークシステムワークス公式サイト
(C) ARC SYSTEM WORKS
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