代筆業としてポンコツな主人公と、集まるワード のアクの強さ、そして失敗さえも受け入れて進む 物語が、ドット絵とマッチして温かみのあるコメ ディー系ファンタジーに。会話を通して集められ る単語は、狙いすぎの失敗ワードの比率があまり に高すぎて、平凡な単語と単語が組み合せの妙で 変な文章に変化する、本格的な言葉遊び要 素は薄い。一方、重要ワードだけ引き出そ うとする要素が会話の手応えに。

週刊ファミ通1925号より

代筆屋という珍しい題材と、かわいらしいグラフ ィックやキャラが魅力的。文章の肝心な部分をル ーレットで決める仕組みがユニークで、できあが る文章のハチャメチャぶりを楽しめます。ただ、 ルーレットに含まれるワードは自分で集めること もあって、その組み合わせに想像以上のミラクル はあまり感じられず。仕上がり次第でス トーリーに大きな変化があったりすれば、 もっと興味が膨らんだかな。

週刊ファミ通1925号より

レビューもルーレットで書こうかな、そのほうが おもしろい文章になりそう（苦笑）。手紙のできば えが恋や人気や裁判のゆくえを左右し、結果によ って恋愛シムっぽい要素やマルチなシナリオ性が ほんのり感じられる仕立てがユニーク。登場人物 のビジュアルや性格も魅力的で、もっと知りたい、 もっと仲よくなりたいという気持ちが湧 き起こります。肩の力を抜いて、笑いっ ぱなしの数時間を過ごせました。

週刊ファミ通1925号より

珍文書作成のジョークソフトを方便に、絞り込ま れたキャラクターたちの人間模様や、プロフィー ルの掘り下げを、こちらが不安になるくらいの気 軽さで楽しめます。立ち絵メインで進行する、フ ォーマルかつコンパクトな会話劇と思いきや、か わいらしいスチルが意外に多く、やり込みの張り 合いになります。UIは、オーソドックス かつ堅実。自分なりに満足するまで、余 計なストレスは溜まりません。

週刊ファミ通1925号より