Ichima-san(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
和風な箱庭ステージを舞台にしたステルスアクションは、ぱっと見ホラーな雰囲気が漂うが、日本人ならその世界に怖さよりも“懐かしさ”を感じるはず。“霊力”を消費しながら移動するシステムと、人形の特性を活かしたアクションが本作の個性に。ステージの随所に置かれた民芸品や懐かしい玩具とのゆるくて他愛もない会話が、探索の緊張感を和らげる。再スタート設定も含めて、やさしさある世界でした。
週刊ファミ通1875号より
小さな市松人形の視点で体験する、日本家屋を舞台にしたスニークアクションは、緊張感がありながらもワクワクできる。メインのアクション以外にミニゲームもあり、ユニークな内容に思わずにっこり。市松人形の動きもかわいらしくて愛着が湧きます。あちこちにいる“つくも神”たちとの会話も楽しく、成長要素も兼ねているのがいい。プレイを中断すると、毎回“茶の間”からの再開になるのがやや不便。
週刊ファミ通1875号より
なにコレ、力が抜ける~……。無力な日本人形の、着物の下に筋肉を感じさせる懸命な走りが、シュールな笑いと応援したくなる気持ちとを呼びます。パッと見、暗くて不気味なからくり屋敷ですが、和を感じさせる昔懐かしいモチーフが散りばめられていてほっこり。こうした遊び心と、スリリングで息が詰まるステルス性とのハーモニーがよかったです。気になったらためらわずに購入できる価格もうれしい。
週刊ファミ通1875号より
不条理なシチュエーション、インターネットミームなどのメタネタ満載のセリフ、ピンポイントでうっかりミス即ゲームオーバーのタイトなゲームバランスなどなど、“実況プレイ”向けの要素が満載。プレイヤーキャラの行動を制限する“霊力”の管理要素が、ルート発見+ステルスアクションのおもしろみにつながっているかは判断できなかったのですが、脱力(霊力回復)中のシュールな“間”はいいですね。
週刊ファミ通1875号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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