Born of Bread(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
同じくパンから生まれたヒーローの活躍を描く国民的児童アニメ的な、温かさを感じるメルヘンの世界の冒険が新鮮。どこか憎めない“隙がある”ヴィランたちの操作パートが挿入されることで、世界に魅力と厚みをプラス。2Dと3Dが融合したマップのギミックも世界観にマッチしています。仲間と技や魔法をくり出すポイントを共有する一体感と、挿入されるアクションがコマンド選択式バトルのスパイスに。
週刊ファミ通1865号より
ビジュアルの表現やバトルシステムなど、『ペーパーマリオRPG』からの影響が色濃い作風。ペラペラの質感で描かれるキャラやグラフィックがかわいらしい。翻訳の質も高く、コミカルなノリをばっちり味わえます。物語を進行させるためにどこに向かえばいいのかが、ちょっとわかりにくい場面がちらほらあるため、もう少し丁寧な誘導があるとベターだったかな。バトルは若干作業的に感じるときも。
週刊ファミ通1865号より
全編、コミカルでとぼけたノリ。主人公がパン窯から生まれたり、戦闘がネットで配信されていたりと、謎設定がちょいちょい出てくるのですが、イマイチ活かしきれていないところも笑いのポイント!? リアルタイム入力が求められる戦闘は時間がかかり、同じ敵と何度も戦ううちに作業感が漂いはじめます。いろいろと粗も目立つけれど、目くじらを立てる気になれない、陽気なムードがお気に入りです。
週刊ファミ通1865号より
風景の見えかた、イベント時のカメラアングルへのこだわりと、とぼけたセリフ回しに象徴される腰砕けな物語世界のギャップが心地いい! 「たいしたことは起きないんだろうな」と思いつつも(失礼)、先へ先へと進めたくなります。戦闘のバランスはやさしめながら、テンポはいまひとつ。“アクション操作の成功”がバフどころか必須なケースも多く、制作者の意図に付き合わされている感は否めません。
週刊ファミ通1865号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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