Kamaeru: カエルの楽園(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
カエルといっしょにスローライフを送るアプローチが、温かみのあるグラフィックとともにプレイ時の癒し度を高めている。また、カエルの暮らしやすい環境を整備する湿地づくりや虫集めが、本作の土地づくりの個性に。作中のカエル自体はカワイイのだけど、色や柄の違いを抜かした種類の少なさが気になった。カエルにスポットを当てたからこそ、さまざまな固有種たちが入り交じった楽園を作りたかったかな。
週刊ファミ通1855号より
水彩画のような淡い色合いのグラフィックが作り出すのどかなムードがステキ。動物を集める系のゲームで、その対象がカエルというのがなんとも珍しいが、くつろいでいるカエルたちの姿はじつにキュート。都度、物語を進めるためのつぎの目標が提示されるので、のんびり気ままにプレイできつつも目的を持って取り組める。“保護区”と“湿地”の場面切り換えが、もっとスムーズだったらよりよかった。
週刊ファミ通1855号より
生き物とゲームと、双方への愛が感じられる仕上がり。湿地再生という専門的なテーマを掲げつつ、自然保護区に家具を置いてカエルを呼ぶという、トンデモ方向への舵取りもゲーム的にはむしろナイス! 生物多様性を打ち出しつつ、種類を絞り込んでいるのも、わかりやすさにつながっています。資金集めや自治体への働きかけといったリアルなオトナの仕事も含め、環境保全を遊びに落とし込んだ異色作。
週刊ファミ通1855号より
収穫物で資金を稼ぎ、設備と生息環境を整えて珍しいカエルを繁殖……のくり返しが基本。ミッションはあるものの、期日などの制限はないので、プレイの中断・再開が何かと気楽です。やることはシンプルながら、UI構成は妙にガチャガチャしている印象。ときおりキーレスポンスが低下することもあるので、カエルとの出会いを純粋に楽しむ気持ちか、より広い意味でのスローライフな心構えが必要になります。
週刊ファミ通1855号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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