クイズ☆正解は一年後 presents あつしの名探偵(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
番組ファンなので、出演者が大勢出てくれるだけでワクワクしてくる。過去の番組企画などを小ネタとして仕込んでくれていて、思わずにやりとする場面が多々あるのがうれしかったですね。何気に衝撃展開だった点もよかった。フラグ管理や謎解き面は理不尽レベルに難解で総あたりになりがち。このあたりもオマージュゆえに笑って許せる寛容さが必要かな。ファンアイテムとしては持っておきたい。
週刊ファミ通1858号より
テレビ番組の企画から誕生した作品ながら、しっかりしたボリューム感で作られているのがすごい。『さんまの名探偵』オマージュの作風で、番組に出演する有名芸能人が登場する物語や掛け合いがユーモラス。ファミコン時代のゲームのハードすぎる部分もネタとして再現されているため、自力で解くのはきびしいところがあるが、攻略情報などを探してほどよく答えを見つつ進めれば、十分に楽しめるはず。
週刊ファミ通1858号より
人物のドット絵から、マップや背景、説明書まで『さんまの名探偵』のオマージュが散りばめられていてニヤリ。コマンド総あたりタイプで、あまり推理する要素はないけれど、昔のゲームのようなトンチを利かせる場面もありました。その一方で、番組のファンなら知っているゲーム外の情報が必要だったりと、現代ならではの仕掛けもニクいですね。終盤のパートもなかなかのボリュームと難度でした。
週刊ファミ通1858号より
2023年末に配信されたダウンロード版とゲーム内容は同じ。本作のコンセプトは“レトロゲーム風”ではなく“レトロゲームそのもの”なので、理不尽さや不親切さによる難度の高さも際立つ。謎解きのひらめきよりも根気が必要で、コツコツ地道な捜査を楽しいと思えるなら。正直、万人向けとは言いがたいのだけど、番組のファンや『さんまの名探偵』が好きだった人には刺さるコレクターアイテム的な作品。
週刊ファミ通1858号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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