番組ファンにはうれしい小ネタも満載
『さんまの名探偵』や『たけしの挑戦状』をオマージュした作品であることから、本作も非常に高難度かつ不親切な作りになっているのが大きな特徴だ。
下記のインタビューを読んでもらうとゲーム誕生の経緯や企画内容がよくわかると思うのでおすすめ。『あつしの名探偵』を使用した企画自体も非常におもしろく、番組を観ていたゲーマーはけっこうわくわくさせられたんじゃないかな。
おもしろいのは番組でおなじみの芸能人たちが実名で登場する点。番組MCの田村淳さんやアナウンサーの枡田絵理奈さんはもちろんのこと、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さん、FUJIWARA、有吉弘行さん、おぎやはぎ、野性爆弾のくっきー!さんほか、多数の人気芸人が出演している。筆者のように毎年『クイズ☆正解は一年後』を楽しみにしている視聴者なら大興奮間違いなしだろう。
ファミコン風に仕上げられたグラフィックで描かれる芸能人たちも見どころのひとつ。『さんまの名探偵』をプレイしたことがあるなら思わずニヤけてしまうだろう。
ゲームの演出上、理不尽かつ悪意のあるクリアー条件が多分に含まれている点も、本作に限っては魅力になっているはずだ……多分。ゲーム内では知り得ない情報が必要になったり、一見何もない場所を調べることが進行に必要なフラグになっていたりするなど、なかなかに理不尽。激むずミニゲームでハイスコアを記録する必要もあってアクション的なセンスも必要だし、ゲームの腕前だけではどうしようもないミニゲームもあるしでヤバ過ぎた。
一応、探偵ものなのでネタバレを配慮すると書けないことが多いが、「ほほう」と感心させられるようなサプライズも案外あったりするところもよかった。