Bleak Sword DX(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
グラフィックをゲーム黎明期のような原始的なものに抑えることで、敵の動きを見極める攻守の駆け引き、トライアル&エラーで自分を乗り越える達成感という、ソウルライクが持つ“魅力”を際立たせることに成功。あえて狭く設定された正方形のフィールドと、限られたスペースを有効に使った戦闘演出も、戦いにテンポを生み出すとともに、プレイヤーの想像力を刺激。引き算のゲーム設計が見事な1本。
週刊ファミ通1805号より
スタミナを管理しながらのバトルは、『ソウル』シリーズのような緊張感と駆け引きが味わえる手触り。小さなフィールドで戦うのは、1ステージが短時間で終わるのでテンポがよく、敵に倒されても「つぎこそは!」とすぐにリベンジしたくなる。ドット絵は、簡素で色数も少ないながらも滑らかに動き、スタイリッシュに感じられる一方で、ちょっとわかりづらさを覚えるときもあります。
週刊ファミ通1805号より
色数を絞り、大胆に形を取って、視点も工夫されたピクセルアートの世界が独特。枯れ木や妖しげな生き物など、不気味さが巧みに表現されています。攻撃のゴリ押しが通用せず、敵の種類ごとに動きのパターンを見極めて攻略していくスタイルは、シンプルながら遊び応えアリ。時間をかけずに小さなステージをさっさとクリアーしていくテンポが小気味よく、難しさが増すステップもちょうどいい感じ。
週刊ファミ通1805号より
キャラの挙動は快適。ヒット&アウェーで耐久力をチクチク削っていくボス戦は、まさにアクションゲームの醍醐味です。パリィを主軸としたスタミナ管理が必須となる集団戦は、行動を抑制されている印象が強く、大ダメージを受けたときに心底ガッカリします。ローグライクな強化要素によって戦術が変わるわけでもなく、反射神経が追いつかない人は、ひたすら高難度の壁を見続けることになりそう。
週刊ファミ通1805号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。