Figment 2: Creed Valley(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
人間の心の中を旅するアクション&謎解きは、アート的なステージと随所に仕掛けられたパズル、そして音楽が、本作だけの個性となって冒険の推進力に。とくにミュージカル仕立てのボス戦は、敵ごとのテーマソングと攻撃がリンクしており、舞台俳優になって戦いを進めているような独特の高揚感があり。音楽と動きで攻守のターンもわかりやすく、音ゲーが得意でない自分も気持ちよく戦えました。
週刊ファミ通1792号より
人の心の中をテーマにした心象風景のような不思議な世界を冒険するのは、好奇心を刺激される体験。音楽とシンクロした演出が多いのも特徴で、ボスキャラの歌を聴きながらのバトルはミュージカルチックでおもしろい。“開いた心”と“閉じた心”の切り換えで、心の中の住人である“意見”たちの会話や対応が変わるギミックもいいね。難易度はやさしめで、ボリュームはややあっさりな印象。
週刊ファミ通1792号より
ボスの持ち歌(?)をはじめ、パーカッション役の効果音、背景に合わせて表情を変えていくBGMなど、聴覚的エンタメ要素が満載。人の心の中を描いた物語は、抽象的で小難しいところもあるけれど、主人公たちのリズミカルなおしゃべりにつられて愉快な気分に。からくり仕掛けのステージに、パズルや追いかけっこなど変化に富んだ展開が用意され、インタラクティブなミュージカルアニメの様相です。
週刊ファミ通1792号より
つぎにやることがわかりにくい状況に投げ出されることがままありますが、特別意地悪な仕掛けはありません。おとぎ話風の雰囲気に浸りながら、ちょっと頭を使う戦闘なりパズルなりに挑めます。“音楽(楽器演奏)の根源的な魅力”を随所で体感しつつ垣間見るストーリーは、日常に流されがちな人ほど胸にくる瞬間があるでしょう。たまに“語りたい願望“が前面に出すぎて、展開が冗長になる点はご愛敬。
週刊ファミ通1792号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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