ミスト探偵(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
舞台となるサイバーパンクな2D世界は、随所に散りばめられた“ネタ”も含め、半端ない作り込み度。ロボットと人間の関係性をテーマにした物語も、サスペンスかつハードボイルドな雰囲気を持たせつつ、虫眼鏡を使った調査シーンに謎解きパズル、そしてネコパートが随所に挿入される硬軟織り交ぜたサービス溢れる構成に。事件を追う主人公を影ながらサポートする黒猫ウィリアムの姿にメロメロです。
週刊ファミ通1790号より
ネオンがきらめくごみごみとした街で、人間とロボットがいっしょに暮らしている、サイバーパンクの世界観とストーリーがたまらない。事件に関する調査や解析のほか、自宅で起こる些細なことまで、多彩なパズルや謎解きが連続する構成は楽しめる一方、物語に集中したい人だともどかしく感じそう。ネコのウィリアムを操作する場面もあり、活躍してくれるのは頼もしく、愛おしい。
週刊ファミ通1790号より
ドットアートでマイルドに表現されたディストピアを歩き回りながら、ハードボイルドな男と愛嬌あるネコによるお芝居を鑑賞。クールなイメージのあるサイバーパンクを、気取らずコミカルに表現することに成功していて、哀愁と滑稽味、小ジャレたムードがチラチラ顔を覗かせます。推理派はもどかしさを覚えるかもしれませんが、パズル要素が盛り込まれ、探偵アニメテイストのエンタメといった様相です。
週刊ファミ通1790号より
ふとした瞬間に澄んだ風の吹き抜けを感じるアートデザインは、単に“細密なドット絵”では言い表せない世界を表現しています。新キャラに出会ったとき、新ロケーションに到達したときのときめきの理由も、そこにあるのかなと。探偵らしい行動はフレーバー程度。フィールドに点在する“頭の体操”的パズルを解きつつの使い走りがゲームプレイの大半を占めるため、ハードボイルドなムードに浸りにくい面も。
週刊ファミ通1790号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。