JETT : The Far Shore(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
SF映画の主人公になって、手探りで未知の惑星を探索している気分が味わえる。“発見”と“調査”に重点を置いた硬派な探索スタイルで、島の生体調査や、キャンプ地や味方の着陸地点の確保などのミッションに、疾走感ある探査機の操作と謎の巨大生命体との遭遇といったアクション要素が挿入され、メリハリある探索が楽しめる。また、ビジュアル演出や音楽の使いかたも世界への没入をサポートします。
週刊ファミ通1714号より
冒頭から壮大なスケールを感じさせる演出にワクワク。独特なタッチのグラフィックも神秘的なムードを際立たせる。未開の惑星を探査する雰囲気もいいのだが、指示されることをこなし続ける内容は、あまり開放感を感じられず、もったいない気も。“JETT”の操作性は、不安定さを表現しているのは理解できるものの、エンジンがよく切れたり、地形に引っかかったりと、わずらわしさを覚える。
週刊ファミ通1714号より
科学的な設定にフォークロア調のエッセンスを加え、妙味のあるテイストを生み出しています。光と音の扱いは、精神に影響を及ぼすほど巧みで、まるで月蝕下のような不安に襲われたほど。小型艇の操縦は、扱いにくい特性と各種制限とで爽快さは味わえなかったけれど、装置を駆使した調査にはワクワクしました。台本通りの役回りを演じることが求められる進行ですが、神秘的な物語には興味が湧きます。
週刊ファミ通1714号より
ストーリーデモや、一人称視点での移動パートのゆったりしたテンポへの戸惑いは、徐々に明らかになっていく主人公の立場にシンクロすることで氷解します。フライトパートもただ爽快にかっ飛ばせるだけでなく、移動の微調整きかなすぎ・ブースターのオーバーヒートしすぎ・ヒント大雑把すぎの状況下でミッションをこなすうちに、日常から乖離した雄大な時間の流れを感じることができるでしょう。
週刊ファミ通1714号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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