細かい追加要素はあるけど、ゲームの大枠は前作と同じ。さまざまな農耕器具を駆使しての、大規模農園の運営が体験できるのは、本シリーズならではの魅力。反面、依然としてチュートリアルが非常に簡素で、初めて遊ぶ人は戸惑ってしまうはず。プレイ中に「公式サイトを見ましょう」と表示されてもね……。操作を理解してハマれば、かなりのめり込める内容だけに、導入部の作りや誘導が惜しいです。

週刊ファミ通1493号より

都市部と渓谷が隣接するマップは、これまでの作品とはまた違った雰囲気。前作から大きな変化はないが、新しく育てられるようになったヒマワリは見た目にも華やか。収穫機の運転中にクラクションを鳴らすと、近くのトレーラー付きトラクターが横づけしてくれて、収穫した作物をスムーズに移せるのは便利。農機の種類や用途が多彩なのはいいが、そのぶん、冒頭でもっと親切な手ほどきが欲しかった。

週刊ファミ通1493号より

毎日、短い時間で農作業に携わりたくなるゲーム性と、携帯ゲーム機との相性はバツグン。多種多様な農機具を扱える驚きと、土いじりから経営まで、何をしてもいい自由度の高さは、特筆に値します。ただ、冒頭から、すべきことがわからない状態で放り出され、説明書を読んでも謎だらけ。遊びかたを自分で発見できる遊び手向けで、この中毒性を幅広いプレイヤーと分かち合えないのはもったいない。

週刊ファミ通1493号より

「シリーズのファンならおわかりですよね」と言わんばかりの、ゲーム開始直後の投げっぱなしぶりは、シリーズ作品が初プレイの人は大いに戸惑うはず。たまに発生するミッションに対応しつつ、お金を稼ぐコツを自力で探る過程を楽しめれば、末永くプレイできるでしょう。行動の自由度が高い反面、ハチャメチャ感の少ないオープンワールドの居心地は、作品の方向性の問題とはいえ、やや退屈でした。

週刊ファミ通1493号より