さかあがりハリケーン Portable(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
まさにハリケーン的なクセの強い主人公と、これまた個性的な女の子たちがくり広げる、ノリツッコミが小気味いい。学園、ひいては街を巻き込んで展開していく共通ルートは、主人公が主軸。周囲の心を動かしていく流れやその成長に頼もしさを感じるものの、女の子より目立っている印象。とはいえ、女の子が主人公に惹かれていく過程や個別ルート後の甘い展開はしっかりと描かれ、シナリオはおもしろい。
週刊ファミ通1455号より
ラブコメテイストの物語は親しみやすく、キャラの掛け合いが楽しい。選択肢にキャラのアイコンがついているので、迷わず遊べる仕様。共通シナリオが長めで、それとの比較もあってか、個別ルートに入ってからは、ややあっさり気味という印象。すでにPSPでリリースされているので、グラフィックの強化以外にも、PS Vita版ならではの追加要素があったり、価格が抑えられているとよかったな。
週刊ファミ通1455号より
学園ラブコメの定番といった感触で、学園祭という明確な目標に向けて突き進む、勢いのあるシナリオに引っ張られます。その真っすぐさで損をしがちな主人公が、悪友に支えられ、女の子たちから理解される構図には救いがあり、それがカラッと描かれているのは胸がすく。選択肢が少ないため、好意を育む過程や恋愛気分を体感しづらいのは、ヒロインがみんなチャーミングなだけに、ちょっと残念。
週刊ファミ通1455号より
主人公が、若さゆえの勢いで、学園生や大人たちを自分のペースに巻き込んでいく共通ルートは、胸のすく場面が多々あります。その一方で、ヒロイン個別のエピソードは、展開、ボリューム面ともにさらっとした印象。ルート分岐構造も割りきった仕様なので、攻略面で悩むということもほぼないでしょう。PSP版をプレイ済みの人は、現行のゲーム機で遊べることに魅力を感じるのであれば、どうぞ。
週刊ファミ通1455号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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