メインの攻略キャラである兄弟の、性格の破綻ぶりが強烈で、人を選ぶ作品です。とくに、兄の悠人のルートは、後半になるほどハラハラしっぱなし！　キャストさんの演技も相まって、セリフを何度も聞きたくなるほどのインパクトがあります。闇要素が強い男性が好きな人なら、プレイして損はないかと。本作で追加された睦は、唯一安心して遊べるルート。彼は、本作でいちばんのイケメンだと思います！

週刊ファミ通1459号より

攻略キャラがひとくせもふたくせもあり、なかなかぶっ飛んでいます。主人公とシンクロして恋愛を楽しみたいタイプの人だと嫌悪感を覚えるかもしれないが、狂気じみた人間模様を描く激しい展開の物語は、読み物として一歩引いて見るぶんにはおもしろい。シナリオのボリュームはあっさり気味で、サクッとプレイできる反面、少し物足りなさを感じるかな。睦が攻略対象に昇格しているのはうれしいね。

週刊ファミ通1459号より

登場人物にクセがあるのと、キスなどの描写や演技がけっこうなまめかしいため、作品固有の持ち味がしっかり感じられる反面、プレイヤーを選ぶかと。各ルートのボリュームはあっさり気味ですが、ルートによってキャラの印象が変わったり、救いのある結末のほかに狂気じみたエンディングが用意されていたり、サブキャラの攻略で真相がわかるなど、まるごとしゃぶり尽くしたくなる構成でした。

週刊ファミ通1459号より

物語世界のスケールは極めて小さいのですが、各登場人物の“心の闇”がセクシャルに描かれるシナリオ展開に、通俗的な好奇心を大いにくすぐられます。周回プレイや、シーンを行き来しつつのルート攻略はそれほど複雑ではなく、恋多き主人公の流されっぷりを、気軽に楽しめるでしょう。PSVita版で加わった睦ルートでは、比較的ノーマルな恋愛模様を楽しめますが、もちろんタダでは済みません（笑）。

週刊ファミ通1459号より