愛すべきヘッポコなストーリーとキャラ、そして敵をつかんで投げるというシンプルなシステムは独自のトーンを生み出していて、ほのぼの楽しめる。シンプルなインターフェースも、必要最小限のものはしっかり満たしており、むしろ好印象。最低難度の“ノーマル”は、誰でも初見でクリアーできるバランス。やり込み要素としてふたつの難易度があるものの、ボリューム的にはやや物足りない印象も。

週刊ファミ通1368号より

敵を投げて吹き飛ばし、それをつかまえて、さらに強力な弾にするという攻撃の流れは、シンプルながら爽快で夢中になれる。コンボをつないだり、空中で戦うなど、かっこいい立ち回りでスコアがアップするのを始め、決めポーズや必殺技の要素などにヒーローらしさがよく出ていて○。ステージの広さや数など、ボリュームはそれほど多くはないが、難度を上げると歯応えがグッと増すところはいいね。

週刊ファミ通1368号より

つかんで投げてコンボをキメる、一連の攻撃が楽しい。動作が段階的に身につく構成や、前に戻ってキャラを強化できる救済措置が親切。敵ごとに異なる戦いかたが必要なのもいいアクセント。バカバカしい物語や、攻撃中にキメポーズをすると報酬が増えるナンセンスな設定も笑えます。ゲーセンで試しに遊んでみようかというゲームのノリで、3〜4コインでクリアー、あるいは満足という感触です。

週刊ファミ通1368号より

敵をつかむアクションが気持ちよく、アクロバティックなつかみに積極的に挑戦したくなります。それ以外のアクションは、テンポがいまひとつ。コンボをつなげたり、必殺技を出す際の爽快感が薄く、ゲームプレイ自体はつねに淡々としています。シニカルなような、ただ投げやりなような会話シーンのノリが合えば、高難度モードやギャラリー要素のアンロックといったやり込み要素にも身が入るでしょう。

週刊ファミ通1368号より