
PLAYISMより、PC(Steam)向けゲーム『BREAK ARTS III』(ブレイクアーツ3)が2025年9月19日に発売された。
本作は、マシンをカスタマイズしてレースやバトルに挑む『BREAK ARTS』(ブレイクアーツ)シリーズの最新作だ。従来はレースモードがメインだったが、本作からは広いフィールドでバトルを行うモードも追加され、より多くの人が楽しめる形に正統進化している。
チュートリアルも充実しており、新規ユーザーも遊びやすくなった『BREAK ARTS III』のプレイレビューをお届けしよう。
本作は、マシンをカスタマイズしてレースやバトルに挑む『BREAK ARTS』(ブレイクアーツ)シリーズの最新作だ。従来はレースモードがメインだったが、本作からは広いフィールドでバトルを行うモードも追加され、より多くの人が楽しめる形に正統進化している。
チュートリアルも充実しており、新規ユーザーも遊びやすくなった『BREAK ARTS III』のプレイレビューをお届けしよう。
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速さ=正義! ハイスピードで展開されるバトルの高揚感が凄まじい
本作で注目したい要素のひとつが、新たに追加されたバトルモードだ。前作まではレースが基本だったので、「カスタマイズした機体でシンプルなバトルもやってみたかった」と思っていたのだが、それが本作では叶うようになった。
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その待望のバトルモードだが、文句ナシで最高におもしろい。プレイ開始10分ですっかり心を奪われるほど、すばらしい体験ができる。
もともとがレースゲームということもあり、操縦するマシンのスピードは時速300km以上を叩き出すのだが、そのスピード感で戦って楽しくならないわけがないのだ。
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バトルは感覚的には戦闘機のドッグファイトに近いが、そこにカスタマイズ要素も加わることで戦闘のバリエーションも豊富になる。
基本的な流れは、ハイスピードで移動しながらターゲットを画面に収め続けることでロックオンして、搭載した武器で攻撃をしていく。立ち止まっていると一瞬で潰されるため、つねに走り回りつつ、相手を追いかけていくのがセオリーだ。
基本的な流れは、ハイスピードで移動しながらターゲットを画面に収め続けることでロックオンして、搭載した武器で攻撃をしていく。立ち止まっていると一瞬で潰されるため、つねに走り回りつつ、相手を追いかけていくのがセオリーだ。
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特徴的なのは、レースでもおなじみの機動力の高さ。スピードが出るのはもちろんだが、旋回や方向移動もスムーズに行えるため、一度後ろを取られてもすぐにリカバリーできる。
戦闘中にロックオンされた場合、スピードを上げて引き離すだけでなく、振り返って反撃したり、急停止して相手の背後を取ったりと戦いかたの幅が広い。互いにスピードが出ているため、ポジションの優位性が一瞬で変わる展開の切り換わりが絶妙だ。
戦闘中にロックオンされた場合、スピードを上げて引き離すだけでなく、振り返って反撃したり、急停止して相手の背後を取ったりと戦いかたの幅が広い。互いにスピードが出ているため、ポジションの優位性が一瞬で変わる展開の切り換わりが絶妙だ。
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ただ追いかけて銃を撃つだけでなく、接近戦に持ち込めるのもおもしろいところ。操縦するマシンはHPのほかにシールドが搭載されており、通常攻撃を受けるとまずはシールドが被弾を抑えてくれる。
銃撃戦だとシールドを割って、それから本体にダメージを与える必要があるのだが、その手間を省き一撃で解消してくれるのが近接戦闘。敵をロックオンした状態で急加速をすると、キックが発動して敵機体に蹴り上げてくれる。これがヒットすると、一撃でシールドをブレイクできるのだ。
スピードが出ているので狙うのは難しいが、蹴りでシールドを割ってから銃を撃つというスタイルもカッコイイので、狙えるタイミングがあれば仕掛けていきたい。
銃撃戦だとシールドを割って、それから本体にダメージを与える必要があるのだが、その手間を省き一撃で解消してくれるのが近接戦闘。敵をロックオンした状態で急加速をすると、キックが発動して敵機体に蹴り上げてくれる。これがヒットすると、一撃でシールドをブレイクできるのだ。
スピードが出ているので狙うのは難しいが、蹴りでシールドを割ってから銃を撃つというスタイルもカッコイイので、狙えるタイミングがあれば仕掛けていきたい。
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スピードを出して敵の攻撃を回避する動きはどの機体でも変わらないが、武装によっても個性は出てくる。遠距離から強力な一撃を撃つのか、ガトリングでじわじわ削るのか、武装次第でプレイスタイルも変化していく。
ゲームを進めていくと使えるパーツも増えていくので、やり込んで自分なりの機体に調整していくのが本作の楽しいところだ。
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マシンの細かなカスタマイズ要素も魅力なのだが、自身で作らなくてもプリセットを使うだけで十分にバトルを楽しめた。
プリセットによって武装だけでなく見た目も大きく変わるので、好みの機体で遊ぶのがおすすめだ。マシンのフレーバーテキストで機体のコンセプトなども書かれているのもポイント。心を惹かれる紹介文やデザインのものから獲得していこう。
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今回プレイしていて、筆者が夢中になったのは近接攻撃をメインウェポンにした機体“GLADIUS”だ。
この機体はとにかくスピード、そして近接攻撃に特化しており、一度ハマるともう銃を握れなくなる。時代はスピード、そしてブレードだ。マシンコンセプトにも“近接攻撃は尊く高貴なもの”と書いてある、つまりブレードこそが正義。
この機体はとにかくスピード、そして近接攻撃に特化しており、一度ハマるともう銃を握れなくなる。時代はスピード、そしてブレードだ。マシンコンセプトにも“近接攻撃は尊く高貴なもの”と書いてある、つまりブレードこそが正義。
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この“GLADIUS”の何がすばらしいかと言うと、加速力の高さだ。試合開始1秒で時速400kmに到達し、圧倒的なスピードで敵に急接近できる。
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超加速で敵に接近し、ロックオンしたらメインウェポンの出番。ブレードの形をしたバレルは当てるのがやや難しいが、一発ヒットすれば大ダメージを与えられるロマン兵器となっている。
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このブレードを携え、敵に急接近して一刀両断! シールドごとぶち抜いて一発で撃破できた瞬間、ゾクゾクとする高揚感とともに自然と笑いがこぼれてくる。
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わずか数秒で急接近、ロックオン、ブレードでの撃破までしてしまうハイスピードな戦闘スタイルで、気分はエースパイロットだ。やっていることはほぼ辻斬りで、成功率はあまり高くなかったりするのだが……。戦場を駆け抜け、敵を切り裂いていく体験が気持ちよすぎて、すっかり虜になってしまった。
これからプレイする人にもぜひ、このスピード感は味わってみてほしいものだ。
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多彩なレースと複雑だがやり応えのあるカスタマイズ
純粋なバトル以外にも、前作からあるレースモードやバトルレーシングも健在だ。レースはシンプルに1位を競うモードで、バトルレーシングは順位と撃破数に応じてスコアが決まるモードだ。試合によっては異なるモードに挑戦する二部構成になっているものもある。これらのモードにより戦闘特化、スピード特化など扱うマシンを切り換えられるのも見どころだ。
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バトルレーシングは、だれかがゴールするまでにより多くのスコアを稼ぐ必要があり、攻撃しながら走るという一風変わったモードになる。
重武装で後ろ向きに走り、後を追う者を威嚇し続けたりと、通常のバトルとはまた違った戦いかたが輝くのもポイント。両肩のガトリングでひたすら敵を殲滅しながら走るのは、なかなかに爽快感がある。
シングルモードではある程度楽に勝てたが、オンライン対戦ではカオスな展開になりそうだ。
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バトル、レース、バトルレーシングの3種目は、ソロ・マルチどちらでもプレイ可能だ。シングルモードはチュートリアルもかなり丁寧かつ、どのモードを遊ぶかも直感的に選びやすくなっていた。前作プレイ時は慣れるまでやや時間がかかったのだが、本作は、コーナリングやコースアウトの補助、走行中の自動攻撃などのアシスト機能、初心者でもメカカスタイズが楽しめるカジュアル設計モードが搭載されているなど、親切な設計になったため初心者にもおすすめしやすい。
このシングルモードで勝つことで新たなマシン(パーツ)がアンロックされていくので、まずは全パーツの解放を目指すのが目標になるだろう。
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パーツが揃ってきたら本作の個性的すぎる要素である、カスタマイズで自分だけのマシンを作れるようになる。
このカスタマイズ、ただ装備するパーツを選ぶといったシンプルな内容ではない。あらゆるパーツの選択、どこに装着するかまで自分で決める、イチから機体を作り上げるコンテンツになっている。
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まずは基本のボディを選んだ後、シールドなどを付けることになるのだが、この時点で最初は面食らう。手、足、肩、背中とあらゆる場所にパーツを装着できるのだ。選択肢が多すぎて逆に迷う。
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スピードを上げるスラスターや武装の数も自分で決められるため、本気で組み始めると数時間は溶けていく。機動力を落としてでも火力を上げるのか、防御力を捨てて攻撃に極振りするかなど、カスタマイズの選択肢は膨大だ。
特殊兵器の召喚や遠隔操作での攻撃システム、特定の動作に合わせて展開するウイングなど、複雑な構造も再現できる。
特殊兵器の召喚や遠隔操作での攻撃システム、特定の動作に合わせて展開するウイングなど、複雑な構造も再現できる。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/52901/ac02bf02917d028e7abefb10df7fd931b.jpg?x=767)
そして、変な場所にパーツを装着すると機体が思うように動かなくなることもある。基本的な構造からしっかり学ばないと、ろくにスピードも出せない失敗作を生み出しかねない。
正直に言うとかなり難しい要素なのだが、こだわり始めると無限に遊べるゲームへと変化する。本作は純粋なバトルモードも追加されたので、よりカスタマイズ沼は深くなった。最初は難しく感じると思うが、ぜひともチャレンジしてみてほしい。
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また、作ったマシンはジオラマモードでの撮影も可能だ。
ジオラマはエフェクトやオブジェクトを自由に調整して、自分の作ったマシンが最高に映える環境を用意できるモード。自慢のマシンを最高の環境で撮影するのも、カスタマイズ後の醍醐味だ。
ジオラマはエフェクトやオブジェクトを自由に調整して、自分の作ったマシンが最高に映える環境を用意できるモード。自慢のマシンを最高の環境で撮影するのも、カスタマイズ後の醍醐味だ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/52901/aa5c891beefca31594a1a82dc50b2930c.jpg?x=767)
自分の好きなものをどこまでも追求できるゲーム性に、より多くの選択肢が加わったことで前作以上に楽しめるようになった『BREAK ARTS III』。
プレイヤーをアシストするAIのボイス、出撃時の演出などロボットものへの“好き”が満載で、遊んでいると高揚感に満たされる。シリーズファンだけでなく、まだ遊んだことがない人にもぜひこの爽快感とワクワクを味わってみてほしい。
BREAK ARTS III
- 対応プラットフォーム:PC
- 発売日:2025年9月19日発売
- 発売元:PLAYISM
- 開発元:MercuryStudio
- ジャンル:アクション
- 価格:1800円[税込]