厨房が戦場になっちゃった! 『SEDAP!絶品!アジアンクッキングアドベンチャー』は調理×バトルのワチャワチャ感が楽しい見下ろし型アクション。【BitSummit the 13th】
 2025年7月18日~7月20日まで京都・みやこめっせで開催されるインディーゲームの祭典“BitSummit the 13th(ビットサミット ザ・サーティーンス)”。本記事では、イベントにプレイアブル出展されていた『SEDAP!絶品!アジアンクッキングアドベンチャー』を紹介していく。
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戦闘×料理 ワチャワチャ感が楽しい

 “厨房は戦場”という言葉がある(あるよね?)。お客さんに少しでも早く料理を届けるため、そして完璧な調理をこなすためには1秒もムダにできないという、厨房スタッフの緊張感、そしてプライドを表した言葉だ。でもまさか厨房がそのまま戦場になるとは思いもよらなかった。
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 シンガポールのスタジオ“kopiforge”が手掛ける『SEDAP!絶品!アジアンクッキングアドベンチャー』は天才料理人・ソムと勇敢なハンター・ゴンが、伝説の島“カヤー島”で未知なる料理を探し求め冒険する、見下ろし型のアクションアドベンチャー。

 ストーリーは、とある海岸で伝説のレシピ本“マカノミコン”を見つけたふたりが、レシピ本に記されたまだ見ぬ料理を求めて危険をかえりみず“カヤー島”に挑む……といった内容だ。某美食屋グルメバトル漫画みたいな世界観を想像してもらうとわかりやすいだろう。
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 プレイヤーはふたりを操作して食材を現地調達しながら目標となる料理を作っていく。食材は採取したり、野生生物を倒したりして収集。槍やハンマーなどのさまざまな武器が用意されているので、バトルではこれらを利用して食材を狩っていこう。
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ナイフでトリ肉を確保。カヤー島は食うか食われるかの過酷な環境。野生生物たちは当たり前のようにこちらを攻撃してくる。
 戦闘アクションもシンプルで、基本的に使うのは攻撃、回避、移動ぐらい。敵はそこそこ強いが、敵の真下に表示される攻撃タイミングと攻撃範囲を見極めれば、回避アクションで簡単に避けられる。
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最初の目標は“パイナップルチャーハン”。この島ではパイナップルはデカい亀の甲羅から生えている。ちなみにパイナップルチャーハンは本当にある。
 食材が集まったら、あとは注文通りに料理をするだけ。調理操作もシンプルで、ボタン連打で食材を切り刻んだり、タイミングよくボタンを押して焼いたり火力をコントロールしたりと、手軽に遊べるようになっている。手間はかかるが、その分ゲームを通じて“料理してる感”が味わえた。
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切る、焼くなど調理工程によって必要なアクションも変化する。
 ゲームの基本サイクルは、注文を受ける→必要な食材を集める→料理するといった流れ。非常にシンプルだ。簡単そう? よかった! 実際簡単だとは思う。それぞれが別パートとして存在するならば、の話だが。

 そう、本作では食材調達と料理を同時にこなさなくてはならないのだ。結果、同じマップにふたつの要素が組み込まれているので、厨房の目と鼻の先がバトルフィールドになっている。何なら厨房に食材(にこれからなる生物)が入り込んでくることもある。“厨房が戦場”とはまさにこのこと。
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ここからちょっと上に行けばそこはもう厨房。近い!

 そんな苛烈な労働環境だが、お客さんはみんなお腹を空かせているため、すべては時間内に手早くこなさなければならない。食材調達も料理もそれぞれ簡単ではあるが、同時進行なので忙しい忙しい。

 そういった理由もあって初プレイ時には、
注文→食材調達→別の注文が入る→最初の料理を作っているところ→ふたつ目の料理の食材調達→途中まで作った最初の料理が腐りそうになる→急ぐ→焦って調達失敗→再度調達に挑戦→最初の料理が腐る→うわぁぁぁああああ!→パニック……で終わった。人ってパニックになると、本当に何もできなくなるんだね。知ってた?

 つぎのプレイでは、そんなこんなでワチャワチャあたふたしながらも、ノーミスでクリアー。2回目の挑戦も勉強のつもりで挑んだので、クリアーしたときにはかなり爽快だった。全集中してオーダーを捌いている全能感、気持ちよすぎる。人間って、どんな過酷な環境にも適応していくんだね。
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納品完了。画面下に出る、ハイタッチしているアイコンがかわいい。

ぼっちには厳しい救済措置

 忙しいゲームかもしれないが、せわしない操作が苦手な人向けの救済措置はあるので安心してほしい。本作では最大ふたりのマルチプレイに対応。ソム(料理人)とゴン(ハンター)それぞれを操作する協力プレイが楽しめる。それなのに筆者はさっき苦戦してたって? わかるだろ、ソロプレイだよ。

 料理と調達、それぞれ自分の得意分野に集中してもいいし、ふたりでずっといっしょにひとつの目標に向かうのもいい。縛りプレイ的な楽しみかただが、逆にそれぞれが苦手分野を担当してみるというのもいいだろう。ひとり仲間がいるだけで遊びかたの幅は広がる、と思う。リアルというゲームの技術的仕様なのかバグなのか、筆者はマルチプレイを選択できなそうなので、気になる人は実際にマルチプレイを試してみてほしい。

 マルチ楽しかった報告はいらんぞ。
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Steamストアページで公開されているマルチプレイ画面。楽しそう……。
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