シリーズ最新作『ソーセージレジェンド・アリーナ』ストーリー・世界観構築に力を入れてPvEコンテンツを大幅パワーアップ予定。年内デモ版リリースを目指して開発中【BitSummit the 13th】
 2024年7月18日~20日の期間、京都・みやこめっせで開催されたインディーゲームの祭典“BitSummit 13th Summer of Yokai/ビットサミット”。本記事では、プレイアブル出展されていたソーセージレジェンド合同会社の新作『ソーセージレジェンド・アリーナ』を紹介していく。
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『ソーセージレジェンド』最新作は世界観構築にガチ

 本作はソーセージをぶつけあって戦うスマートフォン向けタイトル『ソーセージレジェンド』(ソセレ)の新作。プラットフォームをPC(Steam)に変えたこでグラフィック表現が豊かになっているほか、世界観も大幅にパワーアップしているという。

 そんなまじめな話はさておき、まずこれを見てほしい。
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 これ、だーれだ?

 答えは
『ソーセージレジェンド・アリーナ』の主人公! 「え? 主人公?」となった人、そのリアクションもまた正解!

 『ソーセージレジェンド』といえば、ソーセージをぶつけあって先に相手のライフをゼロにしたほうが勝利というシンプルな対戦ゲームで、そこに世界観やストーリーはないと思っていたのだが、どうやらそれは誤りだったらしい。聞くところによると、2作目にもストーリー・世界観はあったそうなのだ。なにやら騎士団的なところでのストーリーが描かれていたらしい。

 新作『ソーセージレジェンド・アリーナ』ではどのようなストーリーが描かれるのだろうか、めっちゃ気になる。このサングラスっぽいものは一体何なのか、いったいこの人たちは何を求め、そして何のためにソーセージをぶつけあっているのだろうか? 謎は深まるばかりだ。
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そのほかにも、こういった人物が登場するという。世界観構築にはかなりの力を入れているそうなので、楽しみにしておこう!

ソーセージを振り回す感覚が得られる新たな操作システム

 『ソーセージレジェンド・アリーナ』では、プラットフォームがPCになることで操作方法も新しくなるようだ。

 操作方法は、従来のスマートフォンプラットフォームでの操作に似た“ノーマルモード”と、コントローラーに最適化された“ブシドーモード”の2種類が用意されるという。
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 ノーマルモードは左スティックでソーセージを上下移動させ、Aボタンで攻撃。正確に“この高さ!”と狙って攻撃できるため、攻撃タイミングに集中できるのがメリットだ。その一方で、攻撃をしていないとソーセージがほとんど動かないため防御面では脆さがある。
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 もうひとつのブシドーモードは右スティックを右に倒すとソーセージも右に振られ、左に倒すと左に振られる直感的に操作できる仕様。

 基本的には右スティックを左右に振って攻撃していくことになるが、右スティックが上方向を経由するように動かすとソーセージは上側を攻撃し、下方向を経由するように動かすと下側を攻撃するという、フレキシブルに動く面も。このため、攻撃する高さを調整するのは簡単ではない。

 しかし右スティックを倒しっぱなしにしておけば、ソーセージを右方向、もしくは左方向に逃がしておくこともできるため、敵の攻撃を回避しやすいというメリットがある。
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 こう記してしまうと、ブシドーモードのメリットが薄いように感じるかもしれないが、そんなことはない。なぜか? 答えはカンタン、右スティックの動きにあわせてソーセージがグリグリブンブン動くのは、それだけで楽しいから! 楽しいは正義。
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見よ、この躍動感あふれるソーセージたちのバトルを! このゲームにおいて、ソーセージを振っているという感覚は大事!
 それに実際にクセがあるのは確かだが、だからといってストレスになるようなものではなく、慣れが必要というものでもない。ゲーム慣れしているプレイヤーならスティックを20秒も動かせば、右スティックの操作感を覚えてしっかりとソーセージをぶつけあえるようになるだろう。

ステージをクリアーしてソーセージをゲット&強化

 『ソーセージレジェンド・アリーナ』と過去作との大きな違いについても触れておこう。本作はPvPがメインではなくPvEがメインになるという。私は『ソセレ』と言えばPvPでしのぎを削り合うというイメージが強かったため、かなりの衝撃だった。

 しかし前述の通り世界観とストーリーがしっかり作られているとくれば、PvEがメインになるというのも頷けよう。ただ、なぜPvPメインからPvEメインにシフトしたのかは気になる。

 スタッフの方にこれについて聞いてみたところ、PvEをメインコンテンツとなるよう設計している背景には、販売形式の違いが挙げられるようだ。
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製品版で正式にこうした形が採用されるかは不明だが、デモ版のPvEはこうしたステージ制が採用されていた。
 これまでのシリーズ作品はスマホの基本プレイ無料ゲームであったため、プレイヤー人口をしっかり確保できていた。しかし最新作ではSteamで有料販売をする想定であるためPvPに参加するプレイヤー人口が想像できないから、PvEメインにかじを切っているそう。なるほど納得。プレイヤー人口がわからないと満足なマッチングを提供できるかもわからないし、ネットワーク対戦用のサーバーコストも想像しづらいだろう。

 さらに詳しく話を聞いてみたところ、PvPが実装される可能性はゼロではなくプレイヤー人口が多ければPvP開発もしたいとその熱意を語ってくれた。PvPに期待している人は、布教活動に力を入れ、PvP実現に貢献していこう!

 こうした背景もあり、ソーセージの入手方法も変わるようだ。過去作ではガチャから新しいソーセージを入手するのが一般的だった。しかしPvPメインの有料ゲームということもあり、現時点では『ソーセージレジェンド・アリーナ』ではガチャシステムを採用しない考えだという。

詳しいことはわからなくても『ソセレ』は楽しい!

 そんなこんなでシステムの紹介が済んだところで、実際に遊んでみたレビューをまとめていこう。

 基本的には『ソセレ』らしさを感じる、『ソセレ』の正統進化版という感覚を覚えた。PvEがメインになるということで、そこに違和感を覚える人はいるかもしれないが、私のような『ソセレ』をちょっとかじったくらいの初心者レベルでは、しっかりと『ソセレ』らしい雰囲気を味わえたし、その中で描かれるストーリーも気になる。

 ふたつにわかれた操作システムは、個人的にはブシドーモードのほうが好み。やはり右スティックを振り回すとソーセージが振り回されるというシンクロが起きるのが楽しい。
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ソーセージを“振り回して”、敵ソーセージを砕く。このゲーム体験と操作性が合致しているかどうかは、けっこう大事なのだと強く実感する。
 ノーマルモードはボタンを押して攻撃なので、体がソーセージを突き刺すような動きをイメージするので「ソーセージを……ソーセージに突き刺す……?」という違和感ではないにせよ、自分の中で納得できない何かがあったのだが、スティック操作ではこうした無意識のズレがないのも魅力。これで心置きなくソーセージをぶん回して戦えるというもの!

 そもそもの『ソセレ』知識があまりないため「ゲージ管理のためには~」とか「カウンターを狙うと考えると~」といったハイレベルな意見はなにも言えないのだが、そういった初心者ユーザー視点からいくと、ブシドーモードのほうが爽快で気持ちがいいのでおすすめだ。

 ちなみに本作には2対2で戦うモードも実装されるようだ。今回のデモ版プレイではこの2対2というモードは遊べなかったが、これがどのようなプレイ体験をもたらしてくれるのかも気になる。
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こちらの画像はSteamストアページより引用。どんなバトルが待っているのか非常に気になる!
 そんな『ソーセージレジェンド・アリーナ』は2025年内にデモ版の配信をし、来春の早期アクセススタートを目指しているという。いち早く最新情報を入手したい人は、ウィッシュリストに入れてニュースを受け取れるようにしておくといいだろう。
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