『ヴイアライヴ』定点観測-91:アイドルデビュー1周年! これまでの活動を振り返りつつ、今後の展開にも触れる記念配信が開催
 『ヴイアライヴ』定点観測では、『アイドルマスター』シリーズ発のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』に所属する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)の活動を記録していきます。
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活動の振り返りと新情報てんこ盛りの配信

 『ヴイアライヴ』は、2025年6月23日にアイドルデビューから1周年を迎えた。それから3日後となる6月26日にデビュー1周年記念配信を開催。1年間の活動を振り返りつつ、今後に向けたさまざまな情報も発表されたので、配信内容をまとめてお届けしたいと思う。

 配信の進行を担当するのはお笑い芸人コンビ・土佐兄弟のふたり。これまでも公式チャンネルで行われてきた特別レッスンの司会で、度々、配信を盛り上げてくれており、ヴイアライヴの“プロデューサー”にはおなじみである。オープニングの挨拶では、以前にもまして多くの『ヴイアライヴ』の“プロデューサー”から声をかけられたと、うれしい報告もあった。

 最初のコーナーではこの1年の振り返りが行われ、年表をもとに主だった活動を振り返る。怒涛の楽曲発表に、外部のフェスイベントにも多数参加したことや初の単独イベントであるプロデューサーミーティング、“THE IDOLM@STER M@STER EXPO(アイマスエキスポ)”への参加や海外イベントに1stライブなど、非常に盛りだくさんの1年だった。

 続いて、“プロデューサー”が選んだ3人の配信神回ベスト3が発表される。こちらは事前に行われたアンケートの結果から、人気のあった各メンバーの配信を紹介。

 最初の愛夏さんのトップ3。3位はMachicoさんとの対談、2位は『
ELDEN RING』のクリア耐久配信、1位は昨年の誕生日配信が選ばれる。1位の誕生日配信は映像を見ながら振り返り、愛夏さんも初見オススメリストに入れているほどの配信で、自身の強みが発揮された内容に「これを見れば灯里愛夏がわかる」と太鼓判を押していた。

 続いて、宇宙さんの3位は新しいVTuberを考案して絵に起こす企画配信、2位は小岩井ことりさんとのASMRコラボ配信、そして1位はホラーゲーム『
THREAT -SCREAM AND ESCAPE-』の実況配信だった。実際のゲーム実況中のダイジェストも流れたが、こちらはマイクを使った声で敵を倒すホラーゲームなのだが、宇宙さんが叫ぶとノイズキャンセリング機能でかき消され、序盤はゲームオーバーが続く。その後、低音で発声するとうまくいくことがわかり、唸るように「ぬー」という低音ボイスで敵を倒すというシュールな配信となった。宇宙さんも「これが1位なんですか?」と困惑気味の様子だった。

 レトラさんの配信については、3位はホラーゲーム『
DON'T SCREAM』の実況配信、2位はソロ曲『群青イニシエーション』を制作したOHTORAさんとの対談、1位は1日限定で行われたメイドレトラのスペシャル配信である。こちらは、実際にメイドカフェでもアルバイトをしたというレトラさんが終始かわいらしさ全開で配信するという、とにかくすさまじい破壊力の内容だ。1位に選ばれた配信が自信の強みである歌関連ではなかったために、若干キレ気味な様子も見せたが、その反応もまたかわいらしい。

 続いては、アイドル本人が手応えを感じたとして選んだ個人配信ベスト3を紹介。愛夏さんは3位に『
DARK SOULS』の実況配信最終回、2位には“876プロ”にちなんで行った8.76キロのマラソン配信、1位は“プロデューサー”が選ぶ1位と同じく昨年の誕生日配信だった。“プロデューサー”と心が通じあったことを喜びつつ、曲間に挟まれる映像やストーリーの台本については、さまざまなサポートを受けながら自身で制作したというクリエイティブな一面もアピールする。

 宇宙さんは、3位に『
世界で一番操作性が悪いゲーム』の実況配信、2位に昨年の誕生日配信、そして1位は自身のチャンネル登録者3万人を記念した30人凸待ち配信だった。宇宙さんは3人の中でも、とくに外部のVTuberやクリエイターと積極的にコラボしている印象だが、そういったいろいろな人とのつながりが広がって実現できた配信だったと、感謝の思いを語る。

 レトラさんは、3位に『
VALORANT』の参加型配信、2位には冬のアイマス楽曲のカバー歌枠、1位には白玖ウタノさんとのコラボ歌枠を挙げる。白玖さんとのコラボ歌枠については、これまでのようなスタジオでのスタッフのサポートを受けながらの配信とは異なり、自宅からのリモートで準備もすべて自身が行ったとのことで、非常に手応えを感じたと語っていた。

 最後は、メンバーそれぞれから今後の目標を発表。愛夏さんは地元・福岡での凱旋ライブを掲げ、さらに自身がプロデュースするラーメンを出すという目標も言及。そして、プロフィールページの“プロデューサー”に向けたひと言の中で、「ちょっとだけ強くなれました」と感謝の言葉を綴っている部分を紹介し、いつか「ちょっとだけ」の部分が取れるようにがんばりたいと語る。

 宇宙さんは、歌やダンスなどアイドルとしての基礎の部分はもちろん、イラストやサムネ制作、動画制作などクリエイティブな面をさらに磨き、マルチクリエイターアイドルになりたいと力強く語る。

 レトラさんは、改めて自分は歌うためにアイドルになったということで、武道館ワンマンライブと言う大きな目標をぶち上げる。「武道館でワンマン」というフレーズに、いろいろな思いが詰まっていると語り、「多くは語らず、シンプルに」と意気込みを見せる。

 続いては、プロジェクトのプロデューサー・勝股春樹氏と、所属レーベル・ASOBINOTESのプロデューサーである矢野圭将氏が登場。まずは、デビュー1周年を記念した特別PVが紹介され、それぞれのソロ曲とユニット曲
『クリスタライン』をミックスしたメドレーに、かわいらしいアニメーションが付いた映像で、コメント欄も大盛り上がりだ。

 さらに、1周年を記念して
『クリスタライン』とそれぞれのソロバージョンに、『ヴヴヴ』と1stソロ曲のアレンジも収録されたCD商品や、3人のロックユニット“#ヴイアラ”の新曲『Beyond My Destiny』のリリースを発表。“#ヴイアラ”はさらにもう1曲もリリース予定とのことで、こちらも楽しみである。

 続いてソロ活動に関する情報について、まずは愛夏さんと宇宙さんのソロ専用の特別なロゴを紹介。レトラさんについては、なんとシンガープロジェクトが近日発表予定で、その際にロゴも紹介するとのこと。

 さらに4thソロ楽曲も製作中が進行しており、愛夏さんの楽曲は7月1日に行われる誕生日ライブで初披露されるとのことで、こちらも注目だ。

 1周年記念グッズの紹介に続いて、アルバム
『彼方』の2000枚販売達成のご褒美として企画されていた新衣装がいよいよ完成したと発表。こちらは、6月27日にリレー形式でお披露目配信が行われた。さらに、7月24日に新衣装でのアイマス歌枠配信リレーが開催予定だ。

 そして、いよいよつぎの大型ライブの開催が発表された。2026年2月に日本工学院アリーナで行う予定となっており、勝股氏からは21~23日のどこかで調整中であることが語られた。

 最後は、改めて3人から2年目に向けた気合の入ったメッセージが語られ、配信は終了した。

 大きなところでは、それぞれのソロ曲、アルバムのリリースや初となるワンマンイベントの開催。ほかのVTuberやクリエイターとのコラボなど、細かいところまで含めると、濃密な1年間だったと感じられる。そして、2年目に入り、ソロ曲やユニット新曲、待望の次回大型ライブの開催も発表され、さらに活躍の場を広げるであろう3人に、期待は膨らむばかりだ。