『リメメント—ホワイトシャドウ』レビュー。魔女との戦いを描いたターン制RPGは、壮大なストーリーとオープンワールド的な探索要素が楽しい

2025.06.25 12:00

更新

　2025年6月18日よりiOS、Android、PCにて配信された『リメメント—ホワイトシャドウ』（以下、『リメメント』）。基本プレイ無料のターン制RPGであり、人々の生活を脅かす“魔女”との戦いを描いた壮大なストーリーが描かれています。

　作り込まれた世界観やゲームシステムに触れつつ、本作のレビューをお届けします。

『リメメント—ホワイトシャドウ』プレイはこちらから

※本稿で使用されている画像はすべて開発段階のものとなります。

魔女が暗躍し、人々の生活を脅かす世界

　物語の舞台となるのは、惑星・マテ。マテには人間やエルフのような種族、獣耳の種族など、さまざまな種族が存在しています。

主人公はふたつの姿からどちらか一方を選びます。

　惑星・マテで特異な存在として描かれているのが“魔女”。魔女は魂としての存在であり、倒しても新しい肉体が見つかれば復活してしまうため、なかなか根絶できない存在として、人々の生活を脅かしています。

魔女・タイゲタ。糸のようなもので物や人の精神をも操る。

　村でごくふつうの暮らしをしていた主人公ですが、ある日、魔女・タイゲタの一派が襲来。家族同然の友人であるミオーネが魔女の依り代として選ばれてしまい、それ以降、魔女たちを探して仲間とともに冒険している、というのがあらすじです。

魔女の器として選ばれてしまったミオーネ。

　主人公とミオーネは再会できるのか、ミオーネは人間に戻れるのか、先が気になる展開でした。

　“ウェポン”と呼ばれる武器を召喚できる人を“ニモニック”と呼んだり、地名や固有名詞がバンバンと出てくるので最初はとまどうかもしれません。SFやファンタジーあるあるだとは思いますが、覚えてしまえば意外と話がスッと入ってくるんですよね。

シンプルなターン制RPGでUIも見やすい

　本作の戦闘は基本的にシンボルエンカウント式のターン制RPG。接敵したら画面左に行動順、左下にパーティーの情報、上部には敵の情報、右下には攻撃関連のボタンと、スッキリしていてわかりやすいUI（ユーザーインターフェイス）という印象でした。

　敵のアクションや仲間の攻撃スキルの詳細情報がワンタップで見られる、というのも便利で好感触。

こちらから攻撃すれば先制攻撃が発生し、有利な状況で戦闘を開始できる

戦闘画面はシンプルで見やすい。

　パーティーは最大で4人編成。キャラクターそれぞれに攻撃タイプ、防御タイプ、支援タイプなど特化しているものがあり、さらに5種類の属性を持っています。

魔力属性にはそれぞれ相性が存在。敵の弱点を突くと有利に戦闘を進められる

フィールドやダンジョンでは、特定の属性にしか反応しないギミックもある

　キャラクターには、常時発動するパッシプスキル、通常攻撃、そしてMPを消費するスキル攻撃が存在します。MPは使うごとにティアが上がり、ひとつ使えばティア1の攻撃が、ふたつ使えばティア2の攻撃ができるようになります。MPは1キャラクター1ターンに最大で3つまで使用でき、3つまで使うと必殺技のような強力な技が撃てます。

　MPは1キャラクターの行動が終わると1回復するので、使用するか、温存するかは作戦次第です。

主人公は攻撃タイプで、相手が凍結すると攻撃力にバフがかかる仕様

ティア3の攻撃では特殊な演出が入る。

　キャラクターを強くするには、キャラクター自体のレベルを上げたり、装備を強化する必要があります。それぞれの戦闘スタイルに合ったものを装備しましょう。

ステータスを強化してくれる装備はダンジョンで戦闘を行うなどして手に入る。

素材を集めてスキル自体を強化することも可能。

タイトルにもなっている“リ・メメント”。武器や防具のように装備できる装飾品のようなもので、こちらも装備すればステータスアップの効果がある。

キャラクターやリ・メメントはいわゆるガチャでも入手可能。

オープンワールド的な探索要素もある

　意外だったのが、本作にはオープンワールド的な要素も含まれている点。マッピングをして、宝箱を探して、ギミックを解いて……といった探索も楽しめるのです。

各地に点在する“日食の塔”を起動すると、周辺のマップ情報が開放される。

探査進行度なるものも存在し、コンプリート欲が刺激される。

ファストトラベルもあるが、乗り物で快適に移動も可能。

　キャラクターの属性を活かしたギミック解除や、パズル、謎解きも存在。スローライフには欠かせない釣りもあります。探索要素でそれなりに時間が溶けると見た……！

壁面と塔の絵柄を合わせるパズル。空間把握能力が試される。

回路を繋げる系のパズル。地味に楽しい。

“ニモニックセンス”を使用すれば、謎解きの答えが見つかることも。

用語を覚えるまではたいへんだが、システム自体はわかりやすい

　ストーリーを説明するときにも触れましたが、独自の用語を覚えるまで取っつきにくいものの、それがわかってしまえば遊びやすい作品だと感じました。話の軸も“魔女VS人類”という構図でわかりやすいですし、主人公の目的もハッキリしているので入りこみやすいです。キャラクターもかわいい。

　戦闘UIもシンプルで、知りたい情報はタップすればすぐ出てくるところもいいなと感じました。MPの消費量でスキル内容が変わっていくのもおもしろいです。

　気になるキャラクターを見つけた方、世界観に惹かれた方、ターン制RPGが好きな方は、基本プレイ無料ですので、ぜひ遊んでみてください。

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