『Dune: Awakening』の世界が見えてきた。映画『デューン 砂の惑星』を題材にしたオープンワールドサバイバルMMO。砂嵐がすべてをリセットする過酷な星で水と資源を争奪する大規模ギルド戦が展開
 2024年6月8日からアメリカ・サンフランシスコで行われた“Summer Game Fest2024”プレイデイに、Level Infiniteよりリリース予定の新作MMO『Dune: Awakening』が出展。開発者による実機デモを交えたプレゼンテーションが実施された。なお、日本語対応は未定で、対応機種はプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC。



 本作は、
『DUNE/デューン 砂の惑星』を題材にした“オープンワールド・サバイバルMMO”。映画や小説と同じく砂の惑星“アラキス”が舞台であるものの、原作の設定からは分岐した別のタイムラインの世界を旅することになる。

 そのアラキスで、プレイヤーは数々のスキルを身につけながら任意の陣営に属し、過酷な砂漠での生き残りをかけて戦っていく。この世界では命を守るためにとにかく水と資源が必須。PvPエリアで油断すれば、敵にやられて体から水を奪われてしまうなんてこともある。最初はほんの小さな戦いしか体験できないが、やがては資源の物流を支配したり、水を管理する基地を手にしたり、この世界の支配をかけた大規模な戦いに身を投じることもできるようだ。

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アラキスには多様なバイオームが存在。危険と希望に満ち溢れた世界が広がる


 アラキスの地形は単なる砂漠ではなく、複数のバイオームが存在しており、鉄分が豊富な地域では、赤い砂と黒い岩が見られる。また、特定の地域では“Flower Sand”と呼ばれる資源が見つかり、その地域は特定の植物が繁茂している。それらの資源を集めて持ち帰ることができるが、音を立てすぎると危険。ワームは砂の振動に敏感で、大きな音を立てればすぐに餌食となってしまうだろう。

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 ワームとは戦うことはできず、逃げ切るか飲まれるかのみ。飲み込まれてしまえば装備をすべて失い、裸でリスポーンすることになる。同じくマップ内に発生する流砂も危険で、車両を使用する際にはとくに注意が必要とのこと。流砂に巻き込まれると脱出が難しくなるが、装備によっては安全に通過することも可能だ。

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 戦争により地表に墜落した船の原子炉からは、放射能が漏れ出ており、防護服や抗放射線薬を使用して身を守らなければ死が待つ、非常に危険な場所になっている。しかし、船の残骸や周辺のエリアには、それほどの危険をおかしてでも手に入れる価値のある品々が散らばっているという。

 アラキスにはさまざまなランドマークが存在。たとえば、巨大な岩山では頂上からは広範囲を見渡すことができ、戦略的な優位性が得られる。巨大な手の形をした岩の構造物もあり、内部には探索可能な洞窟や隠されたアイテムが存在している。

 まずはこの世界を探索するためのサバイバル術を身につけるところから、ゲームはスタートするだろう。

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この過酷な世界で生き抜くためにスキルを磨き、資源を集めて武器を作り出す


 プレイヤーはサバイバル技術を駆使して過酷な環境を生き延びる必要がある。車両を手に入れれば、車両をリスポーンポイントとして設定でき、死亡しても近くの安全な場所に戻ることが可能。これにより、長距離を移動しても再スタートが容易になるはず。プレイヤーはまた、食料や水などの基本的な生存資源を管理し、適切なタイミングで補給することが求められる。環境の危険や敵の襲撃に備えるために、基地の防御を強化し、リソースを効率的に利用することが重要だろう。

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 アラキスには複数の派閥が存在し、それぞれが独自の目的や利点を持って活動している。プレイヤーは特定の派閥と手を組むことで、その派閥固有の建築物やアイテムを利用できるなどのメリットがあるが、敵対する派閥がいることも忘れてはいけない。

 ゲーム内にはさまざまな設計図が存在しており、これらを見つければ装備やアイテムを自身で作成可能。これらのアイテムは戦闘や探索で非常に有用だが、設計図を失ってしまうと再び設計図を見つけなければ同じ物は作れない。また手に入れた設計図を他人に売ったり、マーケットで購入したりも可能。設計図の探索は時間がかかるため、このようにして手に入れるのもひとつの手段だという。

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 キャラクター作成時には、スキルツリーを解放するためのメンターのうち、ひとりを選択することになる。そしてメンターに協力することで徐々にスキルツリーをアンロックして、自身を強化していける。また、選択しなかったほかのメンターはアラキスのどこかにおり、彼らを見つけて信頼を得れば、別のスキルツリーを解放できるとのこと。

ギルドどうしで資源を奪い合う大規模戦闘はMMOの醍醐味


 プレイヤーはギルドを結成してほかのプレイヤーと協力し合うことができる。ギルドメンバーとともに大規模なミッションを遂行し、資源を共有すれば戦局を有利に進められるはず。スパイスの流れを管理することは経済的に非常に重要であり、ギルド間での競争も発生する。

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 エンドゲームコンテンツとしてギルドどうしが争う場所は、通常エリアの9倍という非常に広いマップになっており、完全なPvPエリアとなるようだ。ここでプレイヤーは資源の争奪をかけた大規模戦闘を行うが、危険なのは敵のギルドだけではない。ここには巨大なワームが出現するほかに“コリオリの嵐”が発生する。

 この凶悪な砂嵐は毎週やって来て、巻き込んだすべてのものを無にするとのこと。すなわち、ギルド戦ではワームを避けつつ相手ギルドと戦って資源を奪い、嵐が来るまでに無事引き上げることが重要になるようだ。嵐が去ったあとは地形もリセットされるため、再びマップを探索する必要がある。このリセット機能のおかげで何度も戦争を行う必要があり、長期間にわたってギルド戦を楽しむことができるとのこと。

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 今回のプレゼンでは、アラキスのバリエーション豊かなバイオーム、ギアやビークルの一部、スキルを使った実際の戦闘などを知ることができた。ただし、これらはとてつもなく広大な世界の一端であり、この世界でできることのほんの一部にしか過ぎない。

 RPG要素とサバイバル要素を合わせ持ち、ギルドどうしの大規模PvPも可能。しかも、映画や小説で描かれた惑星、アラキスを思う存分に探索できる楽しさもある。現在は日本語対応が未定である点が少々残念だが、MMO好きなら
『Dune: Awakening』は今後注目すべきタイトルのひとつになるはず。

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