バラエティに富んだセットリストのライブパートから、ユニークな朗読企画に関裕美のゲスト出演まで盛りだくさんの内容
当初は7月1日に予定されていた本公演だったものの、レッスン中の怪我というアクシデントが発生。大事をとって延期となっていたが、約4ヵ月を経て待望の開催となった。そして、今回も宇宙さんのバースデーオンラインライブと同じく、配信に加えて東京のお台場にあるシネコン、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場でのライブビューイングも実施。さらに事前告知では『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下、『シンデレラガールズ』)より関裕美のゲスト出演も発表されるなど、大きな注目を集めていた本公演の模様をリポートしていこう。
オープニングを飾ったのは、愛夏さんのソロデビュー曲『ともすれば、(中略)アイドル』。コミカルかつ熱い自己紹介要素が盛り込まれたナンバーだ。盛りだくさんのコールでもおなじみとなっており、配信のコメント欄にも一糸乱れぬ掛け声が溢れかえる。
そして、この曲の目玉ともいえるアウトロの爆発オチをしっかりやり切り、見事にステージ上へ倒れ込んだ後は、サクッと切り換えてMCパートへ。改めて誕生日を祝福するコメントに感謝を伝えつつ、つぎの曲へと移る。

ミュージカル調のナンバー『虹の王国の物語~エトワールを目指して~』では、男女パートを巧みに使い分けたパフォーマンスを披露。愛夏さんの強みのひとつとも言えるイケメンボイス“まな王子”の登場に、コメント欄は大盛り上がりを見せる。バレエ由来の優雅でしなやかなダンスも光り、観客をその世界観へと引き込んでいった。

続いての企画コーナーでは、宇宙さんとレトラさんがステージに合流。配信を視聴しているプロデューサー(『アイドルマスター』シリーズのファン)に向けたスクショタイムでは、それぞれの個性が炸裂した自己主張の強いポーズや、3人のチームワークが感じられるポーズで場を和ませる。

そのまま、企画コーナー“ヴイアラ朗読劇・愛夏のセクシーボンバー大作戦”へと突入。タイトル通り3人による朗読劇を行うわけだが、声優を目指して日々勉強中の愛夏さんらしく、演技力を前面に押し出した企画と言えるだろう。
愛夏さんがイチから作り上げたというシナリオは、“自称・大人なレディー”を宇宙さん、愛夏さんが憧れる“天下の大巨乳”をレトラさん、そして愛夏さん自身は“セクシーボンバーに憧れる清楚な女の子”を担当するという、なかなかに尖った人物設定だ。
事務所での会話劇から始まったかと思えば、最終的には世界レベルの危機に立ち向かうというトンデモなストーリーが展開。しかし、抜群のノリとテンポ感でグイグイと引っ張る内容となっており、プロデューサーたちを怒涛の混乱の渦へと引きずり込んでいく。愛夏さんとともに、宇宙さんとレトラさんも、毎月販売されるシチュエーションボイスなどでさまざまな役柄を演じている実績もあり、3人とも見事な演技力を発揮していた。

物語の劇的な展開からそのままの流れで、『シンデレラガールズ』の楽曲『モーレツ☆世直しギルティ!』をカバー。曲中のセリフなどは今回のライブのための特別バージョンとなっており、会場と配信のボルテージをさらに引き上げていく。

給水タイムに入った愛夏さんから、朗読劇の感想を語って場をつなぐよう促された宇宙さんとレトラさん。ふたりは若干困惑気味な様子で、「いつもあんなこと考えてるんだ……」や「深夜テンションであってほしい」と苦笑いで感想を漏らしつつも、最終的には楽しかったと笑顔を見せていた。
ふたりが退場した後は、愛夏さんのソロ曲『エキセントリック・ラブ』でライブを再開。ジャズテイストのオシャレな曲調に乗せて、愛夏さんの甘い歌声と湿度の高い愛を感じさせる表現力が存分に発揮され、観客を魅了する。

続いては、事前にゲスト出演が告知されていた関裕美がステージに登場し、彼女のソロ曲『楽園』をふたりで披露。シンフォニックで爽やかなナンバーを、親和性の高いキュートな歌声のハーモニーで包み込み、温かな空間を作り上げていった。

曲後のMCでは、裕美のかわいらしさにメロメロになり、興奮気味に言葉をまくし立てる愛夏さん。その勢いにタジタジになる裕美だったが、愛夏さんから包容力のある笑顔を身に着けるための秘訣を尋ねられると真摯に回答。「誰かが楽しそうにしていると、自然と笑顔になれるようになった」と言及。今回のステージでは、愛夏さんがふたりでのレッスン中にラーメンについて楽しく語る様子を思い出してパフォーマンスしたと裏話を交えつつ、笑いを誘っていた。
最後に、曲名になぞらえて裕美にとっての“楽園”とは何かと尋ねられると、連れてきてもらった場所だと回答。最初は自分がアイドルになることに疑問を持っていたが、ここまで連れてきてくれた人がいて、笑顔で過ごせていると力強く語る。逆に「愛夏さんは?」と問い返されると、自分も同じで、仲間がいてプロデューサーが応援してくれるこのステージこそが楽園だと熱い想いを明かした。
ここで裕美は退場となり、ライブもいよいよラストスパートへ。続いてはソロ曲『はらぺこ泣き虫』を披露。サイバーでポップな曲調でありながらも、胸を打つ歌詞が盛り込まれたナンバーで、感動的なステージを作り上げていく。

続いて、『シンデレラガールズ』のアイドル・南条光のソロ曲『サイン・オブ・ホープ』をカバー。愛夏さんが大好きな曲のひとつとして挙げている王道のヒーローソングを、パワフルかつ熱量のこもったパフォーマンスで歌い上げた。

ライブもついに終盤となり、愛夏さんから最後の挨拶が行われる。ここまで自分を応援し続けてくれたプロデューサーへの感謝を述べるとともに、いまなら胸を張って世界一“かわちい”アイドルと言えるという、まっすぐな想いが語られた。裕美とのやり取りの中でも語られたように、以前は自分が好きになれないと悩んでいた愛夏さんから、力強く自信に満ち溢れた言葉が紡がれる姿に、思わず目頭が熱くなったプロデューサーも多かったはずだ。
ラストを飾る1曲となった『あっちこっちプリンセス』では、世界一“かわちい”笑顔が弾けるキュートなパフォーマンスで、プロデューサーを魅了。最高の盛り上がりを見せるなか、最後はおなじみの挨拶、「やっぴー!」でライブは幕を閉じた。

王道ポップスからジャズまで多彩なソロ曲やカバー曲が揃い、愛夏さんの幅広い表現力を堪能できる満足度の高いライブ。ぶっ飛んだ内容で楽しませてくれた朗読劇も、イチから作り上げた愛夏さんの並々ならぬ熱意が伝わる仕上がりだ。
関裕美とのキュートなデュエットも含め、見どころ盛りだくさんとなった本公演。20歳という節目のステージで、これまでの経験を経て自信に満ちあふれた力強い姿を見せてくれたことに、確かな成長を感じられた。これから先どんなアイドルへ進化していくのか、今後の活躍にも注目だ。
なお、約2週間後の11月11日にはレトラさんのバースデーオンラインライブも控えており、こちらも楽しみである。
また、本ライブの配信チケットが11月29日18時まで販売中となっており、同日の23時59分までアーカイブ視聴が可能。ライブ後のアフタートークも合わせて視聴できるので、本記事を読んで気になったという人はぜひチェックしてほしい。
“灯里愛夏 BIRTHDAY ONLINE LIVE 2026”セットリスト
- ともすれば、(中略)アイドル(灯里愛夏)
- 虹の王国の物語~エトワールを目指して~(灯里愛夏)
- モーレツ☆世直しギルティ!(灯里愛夏、上水流宇宙、レトラ)
- エキセントリック・ラブ(灯里愛夏)
- 楽園(灯里愛夏、関裕美)
- はらぺこ泣き虫(灯里愛夏)
- サイン・オブ・ホープ(灯里愛夏)
- あっちこっちプリンセス(灯里愛夏)


















