初の折りたたみ式iPhoneとして話題のiPhone Duo。10月23日発売の本機を、先んじてお借りできた。いくつかのゲームをプレイしたので、その模様を中心にお届けしよう。
表裏にディスプレイを持つ折りたたみiPhone
9月9日、アメリカ・カリフォルニア州にあるApple Parkで、ティム・クックの後任となった新CEOのジョン・ターナスによって発表された。
搭載チップセットは最新iPhone 18 Proと同じA20 Proだが、内外のディスプレイを同時に動かすためにディスプレイエンジンが強化されている。CPUはスーパーコア2、高効率コア4の6コア、GPUは7コア、Neural Engineはデュアル16コアという構成は、iPhone 18 Proと同じ。

折りたたまれた状態のiPhone Duo。右上の外側のインカメ部分はDynamic Islandとして機能する。
ディスプレイは外側に5.4インチ、内側に7.6インチ。リフレッシュレートは内側、外側どちらも最大120Hzとなっている。

ディスプレイを開いた状態。内側のインカメはディスプレイ下埋め込み型となっているが、その部分だけNano-texture加工が施されないので、うっすらと位置がわかる。
価格は256GBで36万4800円[税込]、512GBで39万9800円[税込]、1TBで46万9800円[税込]、2TBで57万4800円[税込]。スマホとは思えないほど高価である。
ゲームはどのように表示されるのか?
iPhone Duoを手に入れてスグの段階だとアプリをフル活用するのは難しいかもしれない。アプリ開発サイドの事情としては、6月のWWDCで発表されたiOS 27の仕様に対応させて公開する必要があるからだ。
iOS 27仕様で開発されたゲームであれば、描画は画面全体まで拡大され、本体の開閉にしたがって表示サイズが変化する。さらにiOS 27.1対応であれば、外側のディスプレイでも画面全体を活用し、操作部分を縦に配置できるようになるそうだ。

『ポケポケ』(Pokémon Trading Card Game Pocket)を縦表示するとこんな感じ。

拡大ボタンを押すとディスプレイにフィット。完全に対応した状態ではないが、大画面を活かしたプレイは可能になる。
拡大しても極端に解像度が下がっている印象はなかった。iPadのRetina対応時と同じ仕組みだとすれば、元の素材に高解像度の画像やベクターデータが使われている場合は、それらが表示されるようだ。いずれにせよ、このあたりはしばらくすれば対応アプリが増えていくと思われる。
『アークナイツ:エンドフィールド』は大画面で最高画質でプレイ可能
高画質でプレイするにはある程度のスペックが必要な『アークナイツ:エンドフィールド』で遊んでみた。
さすが最新鋭のA20 Proチップ搭載モデルだけあって、最高画質がデフォルトに設定されている。移動や戦闘も快適にプレイできた。

『アークナイツ:エンドフィールド』を最高画質で快適にプレイできるのはさすがA20 Pro搭載機だ。

まったく凹凸を感じない。
ディスプレイは映り込みを減らす独自のNano-texture仕上げが施されている。真ん中の折り目を目立たないようにするために導入されたようだが、その効果は十分に発揮されている。傾けて見るとわずかに折り目が存在していることはわかるが、ほとんど気にならない。ただし、発表会のときに観察した感じでは多少の個体差はあるようだった。
マット感のあるNano-texture仕上げのディスプレイは好みの分かれるところかもしれない。光がテカテカと反射することがないのは助かるが、その分、光の当たり方によっては表面がうっすらと白く感じるようにも思う。

似たディスプレイ比率のGalaxy Z Fold 8。発売されてしばらく経つからか、エッジまでの全画面表示に対応。iPhone Duoもこうなることを期待したい。
捨て牌がはっきり見える! iPhone Duoで『雀魂』

意外と大画面のメリットを感じたのは、『雀魂』をプレイしたときだ。
捨て牌もしっかり見えるのは、やはり大画面のおかげ。うっかり振り込むことも減りそうだし、細かい牌に目を凝らす必要がない分、ストレスも減り快適にプレイできる。
512GBで40万円近い端末で「麻雀が快適」というのもどうかとは思うが、筆者のように老眼が始まった世代にとっては、いろいろな場面で快適さを感じると言えるだろう。ぜいたくだが、便利ではある。

折りたたんだ状態でもゲームはできないこともないけれど。表示が細かくてちょっとシンドい。
マップを見ながら『ドラクエウォーク』
iPhone DuoはiPhoneとしては初めて複数アプリを同時に表示できるのも特徴だ。iPadやGalaxy Z Fold 8とは違って、1:1の2分割でしか表示できないが、それでも従来にない利便性がある。

『ドラクエウォーク』と地図を同時表示。
『ドラクエウォーク』のような位置ゲーをやっている際に、「このギガモンスターまで、現実世界では何kmあるんだろう?」と思ったときに、片面に地図アプリを表示して、ルートを検討することができたりする。
ほかのゲームでも攻略サイトを表示したり、攻略メモを表示したりと、これまでのiPhoneでは実現できなかったさまざまな使いかたがありそうだ。
カメラは3ヵ所に配置

画質のよい外側カメラで自撮りができるのも折りたたみのメリット。
外側に0.5倍を相当する4800万画素と、1倍と2倍を担当する4800万画素(2倍ズーム時はセンサー中央部を使うので1200万画素になる)のカメラを持つ。閉じた状態のインカメラは1200万画素。開いた状態でのインカメラはディスプレイ下埋め込み型となっており、画素数は非公開だが1080pの動画撮影が可能とされている。
じつはゲーマーにこそおすすめ
安価ではないスマホだが、ゲーマーにとって非常に大きな可能性を秘めたiPhone Duo。予約争奪戦はなかなか激しく、あっという間に納期は2027年1月以降になったようで、売れ行きは好調らしい。“初の折りたたみiPhone”というプレミアム性も含めて手に入れる価値は高そうだ。