レノボのゲーミングブランドLegionの最上級ゲーミングノートLenovo Legion Pro 7i Gen 10 16IAX10Hを、ご紹介します。以前紹介したLegion 7 16IAX10の上位に位置するモデルで、色鮮やかで滑らかな映像を楽しめるOLED(有機EL)パネルを搭載し、さまざまなゲームを最高峰の映像で体験できるのが見どころです。
今回のレビュー機は、Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5080 Laptop GPUを搭載したハイエンド構成。その実力を実際のゲームプレイを通して検証します。
※本稿はレノボの提供でお届けします。 CPUはインテルが2025年1月に発表されたCore Ultra 200HXシリーズのCore Ultra 9 275HX(24コア/24スレッド、最大5.4GHz)を搭載。GPUはハイクラスGeForce RTX 5080 Laptop GPU 16GB GDDR7を搭載。
メモリ容量は32GB、ストレージは1TBのSSD搭載。ディスプレイは16インチで、解像度2560×1600ドット(WQXGA)、リフレッシュレート240Hz駆動に対応するOLED(有機EL)パネルを採用しています。
ゲームプレイの実力を確かめていきましょう。4つのゲームタイトルでは、NVIDIAの“DLSS”(ディープラーニング・スーパー・サンプリング)を使用しています。
DLSSはAIを活用して画質やフレームレートの向上を図る技術です。低解像度の映像をAIが高解像度に再構築する“超解像(アップスケーリング)”や、AIがフレームそのものを生成して滑らかさを底上げする“フレーム生成(FG)”、“マルチフレーム生成(MFG)”などで構成されます。
ゲームのフレームレートは、NVIDIAの測定ツール“FrameView”を利用し、プレイ中の60秒間を測定しています。

△画像は“DLSS”の効果を示すNVIDIA公式の比較例です。『サイバーパンク2077』をRTX 5090・4K・最高設定などで動かした際、DLSSオフでは31fpsだったフレームレートが、マルチフレーム生成を含む“DLSS 4.5”では316fpsまで向上しています。
※2026年6月に計測。計測方法と評価軸についてはファミ通.com独自に実施しているものです。
※搭載ディスプレイを超える解像度でプレイ可能な場合は、外部ディスプレイに出力して計測しています。『モンスターハンターワイルズ』
2027年発売予定の超大型拡張コンテンツ『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』で注目が集まるハンティングアクションRPG『モンスターハンターワイルズ』。ふたつのフリークエストで測定を行っています。ひとつ目は“緋の森”のフリークエスト「あまねく大地女王を擁し」での移動時。二つ目は“油涌き谷”のフリークエスト「這いずる焔」での狩猟時を測定しています。検証時のゲーム設定は以下のとおりです。
- 解像度:4K(3840×2160)
- グラフィックプリセット:ウルトラ
- アップスケーリング:クオリティ
- マルチフレーム生成:NVIDIA DLSS MFG 4×

水辺に木々が生い茂る“緋の森”でフレームレートを測定。

“油涌き谷”にて、ヌ・エグドラ狩猟時のフレームレートも測定しています。
本作はアップデートでPC環境への最適化が進んだこともあり、4Kの高解像度、最高のグラフィック設定で移動時が平均141fps前後、戦闘時が149fps前後と高いフレームレートを維持していました。このパフォーマンスなら『モンスターハンターワイルズ』を高解像度・高フレームレートで快適に楽しめそうです。
『Forza Horizon 6』

ストリートレースの“大黒チェイス”と、ワールドマップの外山地域の一定ルートを自動運転で走行した際のフレームレートを計測しました。
本作はDLSS 4.5に対応し、マルチフレーム生成はNVIDIA GPUの詳細設定を行えるアプリ“NVIDIA App”にて最大の6xまで利用できます。そのため、ゲーム内ではDLSSを選択し、NVIDIA Appにて6xを適用しています。
本作はゲーム内の季節はサクラ舞う春、木々が生い茂り、ひまわりが咲く夏、紅葉の秋、雪化粧される冬と、現実の時間やゲーム内シーズンに応じて変化します。また、フレームレートは木々の葉が落ち、雪化粧される冬は、GPUの負荷が軽くなり、木々が生い茂る夏と比べて10fpsほど高くなる傾向があります。今回の測定は春に行ったため、GPUの負荷は標準的と言えます。
- 解像度:4K(3840×2160)
- グラフィックプリセット:Ultra+RT
- アップスケーリング:クオリティ
- マルチフレーム生成:NVIDIA DLSS MFG 6×
外部ディスプレイの出力になりますが、4K解像度、リフレッシュレート240Hzでのプレイを実現できるフレームレートを発揮しています。そのうえ、OLED(有機EL)パネルを最大限に活かしたプレイも余裕です。評価軸にはありませんが、WQHD相当かつ最高のグラフィックプリセットとなる“Extreme+RT”で、平均フレームレートは300fps前後を記録しています。自慢の愛車に乗って、美麗な映像で表現された日本を思う存分楽しめるでしょう。
『アークナイツ:エンドフィールド』
多数のNPCと建物などのオブジェクトが描画される武陵城の方興街での移動時と、ボスとなる白亜・アンゲロミラ(危境再現)との戦闘時のフレームレートを測定しています。検証時の設定は以下のとおりです。なお、本作のマルチフレーム生成の設定は、現状4×までの対応になっています。
- 解像度:4K(3840×2160)
- グラフィックプリセット:最高
- アップスケーリング:品質優先
- マルチフレーム生成:NVIDIA DLSS MFG 4×

武陵城。高品質なグラフィックと滑らかな動きで、作り込まれた世界を楽しみましょう。

高いフレームレートを維持することで、エフェクトが派手な重攻撃や戦技、必殺技のシーンも滑らかな表示でプレイできます。
マルチフレーム生成を活用することで、4K解像度でも高品質なグラフィックで滑らかなフレームレートを維持できます。解像度WQHD相当の搭載ディスプレイなら、OLED(有機EL)パネルの美麗な映像で、作り込まれた本作の世界とキャラ、エフェクトいっぱいの戦闘シーンを快適に楽しめることでしょう。
『バトルフィールド6』
ファーストパーソンシューティング『バトルフィールド6』では、キャンペーン冒頭の車両に乗って一定ルートを移動するシーンと、最大64人(32対32)で戦う大規模戦闘の“コンクエスト”プレイ時のフレームレートを測定しています。なお、本作はキャンペーンモードでは、マルチフレーム生成の対応は4×までとなりますが、マルチプレイではDLSS 4.5とマルチフレーム生成6×に対応しています。そのため、検証時のゲーム設定は以下のとおりになります。
- 解像度:2560×1600
- グラフィックプリセット:最高
- アップスケーリング:クオリティ
- マルチフレーム生成(キャンペーン):NVIDIA DLSS MFG 4×
- マルチフレーム生成(マルチプレイ):NVIDIA DLSS 4.5 MFG 6×

シングルプレイヤーキャンペーン“常に忠実”の冒頭シーン。一定ルートを車両に乗って移動します。マルチプレイと比べてGPU負荷は高くなります。

コンクエスト。プレイするマップによってフレームレートは若干上下します。ここでは屋外移動、戦闘時で測定を行っています。
4K解像度ベースの★5の検証ラインには届かなかったものの、コンクエストで平均230fps前後、キャンペーンで平均190fps前後と4K解像度でも144fpsを超えるフレームレートを発揮できていました。WQHD相当の★4評価では、コンクエストで平均350fps前後、キャンペーンで平均295fps前後の高いフレームレートを維持できています。
本製品が備えているリフレッシュレート240Hz対応のOLED(有機EL)ディスプレイを活かせるフレームレートです。4Kディスプレイやゲーミングキーボード、マウスを接続してのプレイなど、好みのプレイスタイルで本作を楽しめるでしょう。
最上級ゲーミングノートPCにふさわしい重厚で無骨なデザイン
ここからは、Legion Pro 7i Gen 10 16IAX10H本体の特徴を紹介していきましょう。
サンドブラスト加工が施されたアルミ筐体はシックな“エクリプスブラック”で、天板部にはLEDで輝くLEGIONロゴが仕込まれています。

天板や排気口にはLEDイルミネーションを内蔵しています。



ゲーミングPCらしく、ノートPC周辺を鮮やかに彩ってくれます。
CPUとGPUの熱を効率良く拡散させることができるベイパーチャンバーを中心としたLegion Coldfrontの冷却設計の性能な冷却システムを搭載しているのも特徴です。実際、数時間にわたるゲームプレイでも安定して動作しました。24スレッドCPUのCore Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5080 Laptop GPU 16GB GDDR7を、しっかりと冷却していました。

特徴的な本体後方の排気口。排気を遮らないように本体を置くのがポイントです。

本体底面。吸気口が備わっているため、本体底面の吸気口をふさがないよう、平らで安定した場所に設置することが重要でしょう。
美麗なディスプレイや4スピーカー
ディスプレイは16インチのOLED(有機EL)パネルを採用。解像度はWQXGAの2560×1600ドットで、リフレッシュレートは240Hz、応答速度は1ms、VESA DisplayHDR True Black 1000認証を取得。鮮やかな色彩と引き締まった黒、高リフレッシュレートによる滑らかな表示を両立し、ゲームからクリエイティブ用途まで幅広い場面で最上級クラスの体験ができるスペックです。

表面はグレア(光沢)仕様になります。映り込みが気になる場合もありますが、美しい映像を楽しめます。
また、スピーカーはディスプレイヒンジ部にフロントスピーカー2基、底面両サイドにサブウーファー2基の計4基を備え、臨場感あるサウンドでゲームや映像を楽しめます。

フロントスピーカーを2基搭載しています。


底面の両サイドにサブウーファーを2基搭載しています。
使い勝手のよいフルキーボードやUSB端子を装備
キーボードは、テンキーを装備するJIS配列のフルサイズレイアウトになります。オフィスワークもスムーズに行えるでしょう。
本体両サイドには、豊富なインターフェースを装備しています。左側にはHDMI出力端子と、USB PD(DisplayPort Alt Mode)に対応するUSB Type-CとThunderbolt 4を各1ポート、5Gbps対応のType-Aポート。右側には2ポートのUSB Type-Aポート、2.5ギガビットに対応する有線LANポートなどを装備しています。

キーボードはLEDバックライトを内蔵し、好みのカラーで発光させられます。また、電源スイッチは、キーボード上部に独立して配置されています。作業中に誤って押してしまうことは少ないでしょう。

ディスプレイ上部にWebカメラを搭載し、Web会議やボイスチャットなどに利用できます。

本体左側。奥から電源コネクタ、HDMI出力端子、USB Type-CとThunderbolt 4ポート、5Gbps対応のUSB Type-Aポートです。

本体右側。奥から2.5ギガビット有線LANポート、電子式プライバシーシャッタースイッチ、5Gbps対応のUSB Type-Aポート×2、マイクロホン/ヘッドホンコンボジャックを装備しています。
AIでPCパフォーマンスを最適化
レノボ LegionシリーズではおなじみのコントロールハブアプリLegion Spaceではパフォーマンスモードの切り替えに加え、Lenovo AI Engine+によるゲームごとのパフォーマンス最適化。
映像のフレームレートに合わせてディスプレイのリフレッシュレートを動的に調整し、カクつきや画面のズレ(ティアリング)を抑える“アダプティブ・リフレッシュレート(ARR)”機能の有効化など、いろいろな設定を一括して行えます。

さまざまな設定を行える“Legion Space”。ゲームプレイインプレッションでは、最大性能を発揮する“パフォーマンス”モードに設定しています。


“アダプティブ・リフレッシュレート(ARR)”や、パフォーマンスの最適化、ネットワークリソースの優先アプリを設定するネットワーク・ブーストなど、多岐にわたって設定できます。


安定したPC運用を支える基本アプリの“Lenovo Vantage”も導入されています。バッテリーの状態や、Windowsシステムの状態などを簡単に確認できます。
日常からゲーミングまで最高峰クラスを体験
今回レビューしたCore Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5080 Laptop GPU搭載構成のLegion Pro 7i Gen 10は、ゲームからクリエイティブ用途まで高いパフォーマンスを発揮するゲーミングノートPCです。

ゲームプレイインプレッションを含め、OLED(有機EL)パネル、解像度2560×1600ドットによる映像美に、動画の編集などの高ワークロードも安心の24スレッドCPUのCore Ultra 9 275HX、そしてNVIDIAのハイクラスGPUのGeForce RTX 5080 Laptop GPUによる高いフレームレートを維持するゲーミング体験は感動ものです。
そんなパフォーマンスだけでなく、重厚かつシックなデザインのボディに、PC周りを彩るLEDイルミネーション、ハイクラスCPUとGPUの性能を引き出す高性能な冷却システムなど、レノボ最上級ゲーミングノートPCにふさわしいスペック、機能が備わっている1台といえるでしょう。