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『ラグナロク:アドベンチャーズ』先行レビュー。放置して、育てて、ボスに勝てなかったらまた放置。『RO』の世界をのんびり楽しめるRPG【ラグアド】

『ラグナロク:アドベンチャーズ』先行レビュー。放置して、育てて、ボスに勝てなかったらまた放置。『RO』の世界をのんびり楽しめるRPG【ラグアド】
 『ラグナロク:アドベンチャーズ』(以下、『ラグアド』)は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営するMMORPG『ラグナロクオンライン』(以下、『RO』)の世界観をベースにしたスマートフォン向けオートバトルRPGだ。iOS、Android向けに、2026年11月4日から基本プレイ無料でのサービスが予定されている。
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 『RO』といえば、さまざまな職業が登場し、自由度の高いキャラクター育成、多彩なモンスターとの戦闘、そしてプレイヤー同士の交流などが魅力のMMORPG。筆者は2000年代からさまざまなMMORPGをプレイしてきたが、当時を代表する作品のひとつとして印象に残っている。

 そんな『RO』の世界を、より手軽に楽しめるようにしたのが『ラグアド』。戦闘が基本的に自動で進行し、ゲームを起動していない間にも報酬を獲得できる。プレイヤーが細かく操作する必要はなく、キャラクターの育成やパーティー編成が中心。放置系とも言えるタイトルだ。
※画像は開発中のものです。『ラグナロク:アドベンチャーズ』先行レビュー。放置して、育てて、ボスに勝てなかったらまた放置。『RO』の世界をのんびり楽しめるRPG【ラグアド】『ラグナロク:アドベンチャーズ』先行レビュー。放置して、育てて、ボスに勝てなかったらまた放置。『RO』の世界をのんびり楽しめるRPG【ラグアド】

 実際にプレイしてみると、つぎつぎにステージを攻略するというよりも、キャラクターを少しずつ成長させていくことに楽しさがあると感じた。放置して装備を集め、キャラクターを強化すると、それまで勝てなかったボスを倒せるようになる。そんな『ラグアド』に触れて感じたことをつづろうと思う。

戦闘はおまかせ。懐かしい『RO』キャラクターが戦う姿を眺める楽しさ

 言わずもがな、『RO』はPCの横画面で遊ぶことを想定したゲームだ。対して本作は縦画面。スキルの発動や攻撃対象の選択はキャラクター任せ。プレイヤーが戦闘中に細かく指示を出す必要はなく、キャラクターたちが戦う様子を眺めることがほとんどだ。

 この戦闘を眺めている時間が意外と楽しい。PCのMMORPGを遊んでいたころにはない感情を味わってしまった。

 『RO』でおなじみの職業やモンスターが登場し、キャラクターのビジュアルにも『RO』らしさが残っている。見慣れた職業のキャラクターがスキルを使って敵と戦う姿には、どこか懐かしさがある。

 自分で操作できることは少ないものの、育てたキャラクターが戦う姿を眺めるだけでも楽しいというのは、少し不思議な感覚だ。とくに『RO』に親しんできたプレイヤーほど、こうした光景に魅力を感じられるのではないだろうか。

 一方で、戦闘自体に複雑な操作や駆け引きがあるわけではない。自分で攻撃を避けたり、状況に応じてスキルを使い分けたりするようなゲームではなく、プレイヤーは育成や編成を通じて戦闘に関わることになる。こうした割り切ったゲームデザインによって、ちょっとした空き時間にも気軽に遊べる作品になっている。
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戦闘は基本的にオートで進行。スキルの発動や攻撃対象の選択も自動で行われる。
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見慣れた職業のキャラクターたちが戦う光景は、『RO』ファンには懐かしい。

『RO』らしい6種類のステータスも健在。パーティー編成やスキル選択でキャラクターを育成

 『RO』らしいと感じたのが、ステータスの振り分けだ。STR、AGI、VIT、INT、DEX、LUKという、おなじみの6種類のステータスが存在する。レベルアップ時に得られるポイントを自由に割り振れる仕組みになっており、キャラクターを育てている実感を味わえる。

 もっとも、実際にプレイした範囲では、ステータスの振り方を細かく試行錯誤する必要性はあまり感じなかった。おすすめの割り振りも用意されているため、育成方針に迷ったらそれに従うのが無難だろう。

 スキルは、職業ごとに用意されたものを順番に解放したり、レベルアップさせたりしていく。習得したスキルをすべて使えるわけではなく、限られたスキルスロットに何をセットするかを選ぶ必要がある。
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『RO』でおなじみの6種類のステータスを自由に振り分けられる。おすすめの割り振りも用意されているので、まずはそれに従って割り振るのが基本だ。/習得したスキルの中から、限られたスロットにセットするものを選ぶ。
 職業による役割の違いは、パーティー編成にも影響する。

 中でも、プレイ中に存在感を放っていたのがアコライトだ。序盤は支援スキルを中心に使用してパーティーをフォロー。MMORPGではバッファーの存在が重要であると、改めて思い知る。育成を進めれば回復スキルも使えるようになるとみられ、パーティーを支える役割として期待できそうだ。

 育成を進めるとカードシステムなども解放される。カードにはステータスを上昇させる効果があり、物理攻撃力が上がるカードなら物理攻撃を得意とする職業に使うなど、上昇する能力に応じて組み合わせを考える余地がある。

 とはいえ、本作は多様なビルドを構築して戦いかたを大きく変えるようなゲームではない。職業ごとの個性を活かしながらステータスを振り、職業固有のスキルを覚える。そして、ゲーム進行で入手できる装備を合成してより強力な装備を作り、ステータスに補正がかかるカードを装備する。そういったいくつもの成長要素を組み合わせ、パーティー全体を少しずつ育てていく。シンプルな積み重ねが育成の中心だ。
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職業ごとに得意な役割が異なるので、編成の際はそれぞれの特性を吟味。

12時間の放置で、勝てなかったボスを突破。少しずつ強くなる成長の手応え

 本作をプレイしていて、もっともおもしろいと感じたのが、放置によってキャラクターが少しずつ成長していくゲームサイクルだ。序盤は比較的テンポよくステージが進んでレベルも上がっていく。しかし、ゲームを進めるにつれて、次第にボスに勝てなくなる場面が出てくる。

 そうなったらどうするべきか。何度も何度も挑戦して突破を目指すのか。違う。
いったんゲームから離れるのである。

 それは、倒せないボスに出会って先に進めなくなったときだった。その日は諦めて仕事や睡眠を挟み、およそ12時間後。するとどうだろう。放置している間に多くの装備や経験値を獲得でき、キャラクターを育成できたのだ。パーティー全体の戦闘力が上がり、それまで勝てなかったボスを見事に撃破。先に進めるようになった。

 『ラグアド』ではゲームをプレイしていない間にも放置報酬が蓄積される。数時間放置するだけでも装備を更新できる程度のアイテムが手に入るのだから、
休憩が重要なゲームとも言えるだろう。
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“ログアウト中もゲームが進行する”と考えるとわかりやすい。再接続時に貯まった報酬を獲得できるのだ。
 もちろん、12時間放置したからといって、そこから一気に10ステージ、20ステージと進めるわけではない。成長のペースはあくまでも緩やかで、少しずつ先へ進んでいく感覚だ。それでも、以前は倒せなかった敵を倒せるようになると、キャラクターが確実に強くなっていることを実感できる。

 レベルアップはそれなりの頻度で発生し、プレイ状況によっては1日に何度かキャラクターを強化する機会がある。戦闘力も数値として少しずつ上昇していくため、成長が目に見える形でわかるのもうれしい。すぐにボスを突破できなくても、しばらく放置してから育成すればいい。攻略に行き詰まることがストレスにならないのは発見だった。

 休むことを覚えたら、つぎにやることは壁を越えるためのキャラクター育成だ。育成には、メインステージの攻略や放置報酬以外にも、さまざまな要素が用意されている。

 たとえば、キャラクターのレベルアップに使用するアイテムは、専用のダンジョンなどでも獲得できる。メインステージの攻略が止まったときでも、こうしたコンテンツを利用して育成を進められるわけだ。
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 ただし、専用ダンジョンも基本的にはオートバトルで進行するため、メインステージとはまったく異なる遊びが用意されているわけではない。ゲームを進めるにつれて新しい仲間キャラクターやカードシステムなどが解放され、育成の手段は増えていくものの、基本となる遊びかたは大きく変わらない。

 このあたりは、プレイヤーによって好みが分かれそうな部分だ。つぎつぎと新しい遊びが登場することを期待すると単調に感じられるかもしれないが、このシンプルなゲームサイクルこそが遊びやすさの源泉である。

 日々の報酬回収や育成にも、それほど時間はかからない。ログインしたら報酬を受け取り、装備を更新したり、キャラクターのレベルを上げたりして、再びボスに挑戦する。基本的には画面上のボタンを何度か操作する程度で済むため、日課の消化が大きな負担にならない。毎日長時間プレイしなくても、空き時間に少し触れるだけで育成を進められる。こうした気軽さは、本作の大きな魅力だろう。

MMORPGとしての『RO』とは異なるが、懐かしい世界を気軽に楽しめる

 ここまでプレイして感じたのは、『ラグアド』は『RO』のゲーム体験をそのまま再現する作品ではないということだ。従来の『RO』には、広いフィールドを冒険したり、街に集まるプレイヤーたちと交流したり、露店を眺めたりといった、MMORPGならではの楽しさがあった。一方、本作ではそうした要素は大きく簡略化されている。

 自由にフィールドを歩き回る冒険や、街でほかのプレイヤーたちの生活を感じるような体験は、少なくとも今回プレイした範囲では見られなかった。また、物語を追うことより、キャラクターの育成とステージ攻略に比重が置かれている。

 その代わり、職業やモンスター、スキル、ステータス、カードなど、『RO』を構成するおなじみの要素が随所に取り入れられている。
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職業やモンスター、カードなど、随所に『RO』で親しんだ要素が取り入れられている。
 『RO』というMMORPGを再び遊ぶのではなく、『RO』のキャラクターたちを育てる放置RPGとして楽しむ。そう考えると、『ラグアド』が目指している方向性もわかりやすい。

 もちろん、『RO』を知らない人でも、放置しながらキャラクターを成長させるRPGとして楽しめる内容になっている。育成に複雑な知識を求められる場面も少なく、気軽に始められる作品だ。

のんびり育てて、少しずつ先へ。日常の中で気軽に付き合える『RO』

 『ラグナロク:アドベンチャーズ』は、自らキャラクターを操作して戦う従来のMMORPGとは大きく異なる作品だ。戦闘は基本的に自動で進み、育成やパーティー編成についても、複雑な試行錯誤を求められる場面は少ない。だからこそ、である。筆者はこのシンプルなゲームサイクルに魅力を感じた。

 焦らずに自分のペースでキャラクターを育成し、少しずつ先へ進める。何より、昨日は勝てなかったボスを倒せるようになると、確実に成長していることを実感できる。その小さな達成感が、またキャラクターを育てようという気持ちにつながっていく。
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 かつて『RO』に親しんだプレイヤーなら、懐かしい職業やモンスターが登場する世界で、自分のキャラクターが成長していく様子を眺めるだけでも楽しいはず。

 従来の『RO』のような冒険や交流を期待する作品ではないが、日常のちょっとした空き時間に、気負わずキャラクターを育てていく。『ラグアド』は、そんなのんびりした付き合いかたが似合うRPGだ。

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