本作のディレクターは、『ファイナルファンタジー』シリーズや『クロノ・トリガー』など、数々の名作でバトルプログラミングやディレクションを手掛けてきた樋口勝久氏。シナリオは野島一成氏、音楽は崎元仁氏が率いるベイシスケイプが担当している。
今回、ひと足早くプレイする機会が得られたので、試遊でわかった内容や所感をお届けしていく。なお、別記事ではインタビューも掲載。そちらも合わせてチェックしてほしい。
過去で問題を解決して未来を変えるストーリー。タイムトラベルものならではの仕掛けも
4つの大陸が海に沈んだ世界で失われた歴史の真実を探るため、過去と現代のふたつの時代を冒険していく……というのが本作の大まかなあらすじだ。

今回の試遊では、4つの大陸のひとつとなる、豊かな自然に囲まれたアンブリスの過去の時代での冒険が体験できた。
アンブリスではアニマが年々減少し、大地が活力を失ったことで水没が広がっている。主人公たちは、森でモンスターに襲われていた博物学者マルティと行動をともにする。冒頭では、森を救う薬によって大陸に活気を取り戻そうとするマルティと、古来の儀式にこだわる古老たちが対立する場面も描かれた。



個人的に気になったのは、訪れた村にあった宝箱。そこにいる村人いわく、いますぐ中身を持っていってもいいが、時が経てば中身がよりすばらしいものになるという。時代を進めてから宝箱を開ければ中身が豪華になる、というタイムトラベル作品ではおなじみの仕掛け。こういった要素には探求心をくすぐられる。
今回プレイした限りでは、タイムトラベル要素はこの宝箱のみだったが、ほかにもどんな仕掛けがあるのか気になるところ。

「未来予測バトル」は事前に敵の行動がわかっても歯応えを味わえるバランス
バトル中は、主人公の持つ異能の力“読思術”によって、ターンごとに敵が誰を狙い、どんな行動をするのか、その結果がどうなるのかまで予測表示される。この情報をもとに、仲間たちの行動を選択していくのがバトルの基本の流れだ。


文章で説明するとやや複雑そうに感じるかもしれないが、敵の体力ゲージの下に弱点となる属性のアイコンが表示されていたり、敵をディレイするとタイムライン上の敵の行動順が右にずれていったりと、直感的にわかりやすいUIになっていて、初めてバトルに挑んだときもすぐにルールが理解できた。このあたりはすごく親切。


実際にプレイしてみると、ターンごとに「この局面はどう対応するのが最善か?」という簡単なクイズに挑んでいる感覚。相手の行動をディレイしたり、無力化したりして、無傷でバトルに勝利できるととても快感だ。
考える要素が多いぶん、1回のバトルにかかる時間が長くなりそうという懸念もあったが、フィールドを徘徊している雑魚モンスターとの戦いでは、敵の体力が低く設定されていることもあってサクサクと進む印象だった。


今回の試遊で挑んだボス戦では、自身の弱点を一時的に無効化したり、ディレイ耐性を高めたりといった特殊な行動も確認できた。強力な攻撃に対して、仲間が受ける攻撃を肩代わりできる“かばう”で耐えたり、弱点を突いてブレイクさせて阻止したりと、ターンごとに“この難局をいかに乗り越えるのか”を考えさせられ、しっかりとした遊び応えも感じられた。



今回試遊したのは、あくまで序盤の一部のバトルのみ。ここから主人公たちが使えるスキルが増えて、さらに敵が強力になっていくことを考えるとワクワクが止まらない。はたしてどんなバトルが味わえるのか、ますます期待が高まる内容だった。
かつての英雄からジョブやスキルを引き継ぐシステムも


新たなジョブを習得するときは、その武器に想いを託したであろう英雄の物語が閲覧できる。この仕掛けがほかのジョブにも用意されているかは不明だが、このあたりにもストーリーが用意されているのは、ジョブに思い入れを持ちやすくなり、遊び手としてはうれしいポイントだ。


レベルアップや継承などで覚えたスキルは、決められた枠にセットすると使える。レベルが上がるとスキルがセットできる枠が増えていく仕組みだった。
今回の試遊では使えるジョブやスキルが限られていたが、選択肢が増えればバトルでの遊びの幅も広がるだろう。スキルをセットする枠も多数用意されていたことから、さまざまなビルドが楽しめそうだ。

育成要素としては、武器や防具、装飾品の生産も用意されていた。新たな装備の生産にはレシピが必要になるようで、今回の試遊範囲内では試すことはできなかった。


クラシックなRPGがベースながらも斬新なアイデアが光る!

ストーリーに関しては、ボス戦クリアーと同時に試遊終了となってしまったため、続きの展開が見られなかったのが心残り。主人公たちの手助けによってマルティがどのような運命をたどり、アンブリス大陸の未来がどう変わったのかが気になってしかたがない。
全体的にクラシックなRPGの印象が強いが、独自のシステムには予想以上の驚きがあり、グッと心を掴まれた。発表時から気になっていたタイトルだったが、今回の試遊でますます期待が高まった。早く製品版を遊んでみたい!



















