2027年2月4日にマーベラスより発売予定の『朧村正怪奇譚』。対応ハードはNintendo Switch、Nintendo Switch 2、プレイステーション5、PC(Steam)。開発は、ヴァニラウェアが担当している。 ※Steam版の発売日は2027年2月5日予定。
発売に先駆けて、メディア向けの試遊会が実施された。本記事では本作の特徴を紹介しつつ、試遊した感想をお届けしていこう。

『朧村正』とは?
『朧村正怪奇譚』は、2009年に発売された『朧村正』とその後に配信されたダウンロードコンテンツを1本にまとめたリメイク作品。

『朧村正』は、抜け忍として追われる少年・鬼助と、悪霊に取り憑かれた姫・百姫が、妖刀を巡る物語に巻き込まれていき、敵を斬りながら進んでいくアクションゲーム。基本的には刀にまつわる遊び、アクションが柱になっている。

そしてPS Vita版でダウンロードコンテンツとして用意されたのが『元禄怪奇譚』。お恋、権兵衛、嵐丸、羅邪鬼といった個性豊かなキャラクターたちが新たに主人公として加わり、刀ではなく主人公ごとに異なるアクションを楽しめた。

それから約13年の時を経て、本編とDLCを一挙にまとめ、さらに追加要素を加えたのが『朧村正怪奇譚』だ。

グラフィックまた描き足したの!?
試遊は鬼助か百姫の2人のみ使用でき、1メディア1キャラクターしか選択できなかったので、今回は百姫を選択。


百姫はひょんなことから、妖刀を思いのままにする魔剣の使い手である、陣九朗に魂を半分乗っ取られてしまう。清楚でおとなしい性格の百姫と、荒っぽい剣豪の陣九朗、このふたつの魂が同居したまま、妖刀にまつわる旅を展開していく。


グラフィックは美麗かつアニメーションが豊かな2Dグラフィックを得意とする、ヴァニラウェアらしい魅力が満点。ファンタジー系の多いヴァニラウェアとしても珍しく和の世界観となっており、まだ遊んだことがない人にも目新しく映るだろう。


本作に使用されているグラフィックはさらに高画質化したそうで、描き直している、描き足しているものも多いとのこと。うーむ、さすがに職人集団・ヴァニラウェア。やるならとことん。進化し続けている。



Wii版やPS Vita版を遊んだ当時も、美麗なグラフィックだなと思っていたので「うん、思い出の『朧村正』ってこんな感じだったよね」と思いつつ、そこは思い出補正なんだろうなと。それくらい美麗な姿のまま、令和に復活したのが『朧村正怪奇譚』だ。

ヴァニラウェアといえば、ヴァニラめし。ゲーム中に登場する食事グラフィックが作り込まれすぎなこと。



白米をボタンを押すたびに細かく食べる。この楽しさ、スゴさは『朧村正』の魅力のひとつ。やばすぎる。





料理も可能。白菜を煮ただけの鍋とか、最高すぎるだろ。
奥義のカスタム・刀の育成が可能に!
本作は横スクロール型アクションで、エリアに区切られたステージを進んでいく。道中に出現する敵を倒しつつ、隠されたアイテムを探索したり、行商人から買い物をしたりと、さまざまな遊びが用意されている。食事や温泉などの旅要素もあり、元禄時代の本州を舞台に和と妖怪・神話が入り混じったユニークな旅体験を味わえるのも魅力だ。

操作性もそのままで基本的な部分は変わらなく、オリジナル版同様にカンタン操作で軽快な剣戟アクションが楽しめる。鬼助と百姫は、刀を同時に3本まで装備でき、刀を切り替えながら戦うのが特徴。刀ごとに特徴や性能が異なり、さらにスキル技の“奥義”が備わっている。


そこに大きな新要素として、奥義のカスタマイズが出来るようになった。もともと奥義は刀に紐づいているもので、その奥義を使いたい場合は、その刀を装備するといった仕組みだった。
本作ではその刀を使い込んでいくと、主人公が奥義を修得できるシステムに変更。修得した奥義は最大6つ(地上3つ、空中3つ)まで同時に装備でき、より自由な戦闘と育成が楽しめるようになった。


刀と奥義が分離したので、自由なコンボを組み立てやすくなったほか、刀を使い込むことでほかの奥義を覚えるので、奥義修得と自分ならではのバトルをいっしょにこなせるのもうれしい。
また、奥義は料理から得られる生気を消費することで、強化も可能になった。さらに、刀自体も強化が可能となり、攻撃力が増すなどRPG的な部分が追加されている。

もともとは決まった性能・奥義の刀を作ったり集めたりと、性能の高いものを順々に使っていくゲームだった。本作ではそこが変更されたので、刀まわりの育成がより楽しくなった印象。ただ戦いをくり広げるだけでなく、育成が加わったことで逆に“使いにくいと感じた刀・奥義”を使い込む理由が生まれた。
刀の育成自体もシンプルではあるがRPG的な楽しさが増えている。今回はさらに刀匠・村正の仕事も増えて忙しそうだ。とはいえ、試遊では10本に満たない数の刀にしか触れていないので、最終的にどういう形になるのかは気になるところ。

遊んだことがない人にこそオススメ!
ステージのレベルデザインもいくつか手が加えられているそうで、より遊びやすさもアップ。PVでも紹介されていたが、移動手段の“駕篭かき”はオリジナル版だと決まった場所へ運んでもらうものだったが、本作では地図の好きな場所に連れてってくれる、ファストトラベルになったようだ。
アレンジの効いた本編に加えて、クラシックモードとしてアレンジのないバージョンも遊べるとのこと。「こういう育成は遊びたいわけじゃない、元がよかった!」という人はクラシックモードで遊ぶこともできるし、遊んだことがないものの昔のバージョンを体験したかったという人にもうってつけ。

発売はもう少し先になるが、刀周りの育成・バトルの楽しさは十分伝わってきた。もとが2009年のゲームとはいえ一切古臭さを感じないのは、2Dグラフィックにこだわってきたヴァニラウェアだからこその魅力。いちファンとしても、2027年2月4日の発売を楽しみに待ちたい。
