シナリオは、漫画原作『ブラック・ブラック・ロータス』連載、『Link!Like!ラブライブ!』メインシナリオ執筆のみかみてれん氏が担当。キャラクターデザイン・イラストには、『魔女に首輪は付けられない』(KADOKAWA)、 にじさんじ・壱百満天原サロメなどのデザインを手掛ける緜氏が参加している。また、キャラクターボイスも実装予定だ。
本稿では、そんな本作の試遊版のプレイレビューをお届けする。

特殊な能力を持つ美少女コンビの絆が怪異現象を暴く
篠は入学早々、クラスメイトに囲まれている。明るくてノリがよく、流行モノにも詳しくて話しやすい彼女は、すでにクラスの人気者のようだ。
そんな彼女だが、とある不思議な力を持っている。誰かの持ち物に触れると、その持ち主の記憶を見ることができる力。匂い、音、感情などが混ざり合った断片の形として表れるという。この力のおかげで、これまでも友人たちと良好な関係を築いてきた様子だ。
そんな彼女とクラスメイトの話題は、古乃華へ。金のメッシュが入ったヘアスタイルと、篠と同じく着崩した制服、そしてしっかりとしたメイクという派手な見た目とは裏腹に、あまり周囲とは会話をしないということで、クラスメイトから近寄りづらい印象を持たれている。中学がいっしょの生徒に聞くと、中学時代はいまの姿とは異なり、ふつうな人だったようだ。
古乃華に興味を持った篠は、放課後に日直の仕事を終えた後、彼女の机の上に残されている持ち物に触れ、どういう人なのかを探ってみることに。しかし、古乃華の情報は一切流れてこない。音も、感情もなく、真っ白な断片だという。
つぎの日の朝、篠はクラスメイトといつも通り会話しているが、ここで物騒な話題が。どうやら同じ学校のクラスメイトが通り魔に襲われたという。しかし犯人を見た人がいないため不気味だと篠たちが話しているところに、古乃華が登校。篠は彼女とも挨拶を交わすと、クラスメイトは不思議な古乃華とも打ち解ける篠に驚いている様子だった。
その放課後、謎の通り魔の存在についてや、古乃華のことをもっとよく知るためにはどうしたらいいか思考を巡らせていると、突如として刃物のようなものを持った黒い影が現れて篠に襲い掛かる。
間一髪、古乃華が両者のあいだに立ち、刃物に触れながらも黒い影を突き飛ばして篠をかばう。すると影の一部が欠け、古乃華に触れた刃物の先端も砕ける。篠はあっけにとられているが、古乃華は彼女を抱きかかえて黒い影を振り切る。
安全な場所に移動したところで、古乃華は自分がじつは吸血鬼であること、そのためふつうの人より身体能力が高いこと、そして3週間前から自身の記憶が別人のように感じており、そのために見た目も変えたと明かす。
篠も、他人の記憶を見ることができる力があると話し、お互いの秘密を打ち明けたことで意気投合。その後、謎の通り魔事件を解決するために、調査を開始するのだった。
ここまでが試遊版で体験できた内容。現代日本を舞台に、人の記憶を見ることができる篠と吸血鬼である古乃華が、謎の怪異現象に挑んでいくというファンタジー要素も加わった物語。だが、篠がモノローグで自身の心情を隠さずに明かしてくれるのと、古乃華も隠しごとをしない性格のようで自分の気持ちをストレートに表現してくれるため、ふたりに感情移入しながら読み進めることができた。
また、日本の街並みを丁寧に再現した2.5Dのグラフィックにより、違和感なく本作の世界に溶け込めるのも魅力。時間帯の変化によって差し込む光の明るさや角度まで変わったり、美しくかつ繊細に表現されているので、ノスタルジックな気分も存分に味わえた。
ここから、篠と古乃華の物語が本格的に始まっていく。数々の怪奇事件を通じてふたりがどのような絆を築いていくのか、いまから楽しみだ。
ミニインタビュー:最新の開発技術を取り入れて、懐かしい日本のアドベンチャーゲームを表現したい
――本作の開発の経緯を教えてください。
私は、『トワイライトシンドローム』や『夕闇通り探検隊』、『十三機兵防衛圏』といった日本のアドベンチャーゲームから強く影響を受けており、これらの作品のような感動を生み出すタイトルを生み出したかったんです。いまのゲーム市場にはない、異なる味わいのアドベンチャーゲームを提示できたらなと思いました。具体的には、最新の技術を使って、昔の日本のドット絵アドベンチャーを表現したいと考えました。
その思いに突き動かされて、スタジオを立ち上げてさまざまな方々と出会い、協力していただき、自分の考えるプロジェクトが実現可能だと確信できましたので、『MONOPHOBIA』を制作する運びになりました。
物語は、切原古乃華と中野篠という対照的なふたりが出会い、さまざまな事件の謎を解決するために活躍していく内容が描かれます。作中の舞台は日本で、学校はもちろん、河川敷や街の路地などさまざまなロケーションが登場します。
これらは私たちが実際に日本で取材を行い、丁寧に表現しています。たとえば、河川敷は多摩川の風景を参考にしています。また、キャラクターデザイン・イラストとして参加いただいている緜さんにも意見をいただきながら、数多くのロケーションを作り上げています。
――先ほどプレイしてみて、すごくなじみのある風景が広がっていましたが、実際に日本を訪れて取材をされていたのですね。そんな本作の舞台で活躍する、緜さんデザインの切原古乃華と中野篠のふたりも個性が溢れていて魅力的です。
もちろん、性格も異なりますが、お互いが補完し合うような関係性となっていますので、物語を読み進める際にはその点にも注目してほしいです。

物語の内容については、現在開発中ですので、今後新しい発想が生まれましたらさらにボリュームが増す可能性もあります。
――ふたりの活躍がいまから気になるところです。それでは読者の皆さんにメッセージをお願いします。


















