ロゴジャック広告

2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む【TGS2026】

2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む【TGS2026】
 2026年9月17~21日まで開催された“東京ゲームショウ2026(17日、18日はビジネスデイ、21日は台風25号の影響により中止)”。松竹ゲームズブースでは、インディゲーム開発チームDendrobiumが手掛ける、PC(Steam)向け2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』の試遊台が出展されていた。
広告
 開発チームのDendrobiumは、ゲーム業界で豊富な経験を持つメンバーたちが、さまざまな国から集まったクリエイター集団。そんな彼らにとって初めての独立開発となる本作では、特殊な生い立ちを持つふたりの少女がバディを組み、街で起こる不気味な怪異現象を調査していく。

 シナリオは、漫画原作『
ブラック・ブラック・ロータス』連載、『Link!Like!ラブライブ!』メインシナリオ執筆のみかみてれん氏が担当。キャラクターデザイン・イラストには、『魔女に首輪は付けられない』(KADOKAWA)、 にじさんじ・壱百満天原サロメなどのデザインを手掛ける緜氏が参加している。また、キャラクターボイスも実装予定だ。

 本稿では、そんな本作の試遊版のプレイレビューをお届けする。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

特殊な能力を持つ美少女コンビの絆が怪異現象を暴く

 本作の主人公は、笑顔が目を惹くギャルなクラスメイトの中野篠(なかの しの)と、いつもミステリアスな佇まいを見せる切原古乃華(きりはら このか)。ふたりは春から同じ高校に通っている。

 篠は入学早々、クラスメイトに囲まれている。明るくてノリがよく、流行モノにも詳しくて話しやすい彼女は、すでにクラスの人気者のようだ。

 そんな彼女だが、とある不思議な力を持っている。誰かの持ち物に触れると、その持ち主の記憶を見ることができる力。匂い、音、感情などが混ざり合った断片の形として表れるという。この力のおかげで、これまでも友人たちと良好な関係を築いてきた様子だ。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 そんな彼女とクラスメイトの話題は、古乃華へ。金のメッシュが入ったヘアスタイルと、篠と同じく着崩した制服、そしてしっかりとしたメイクという派手な見た目とは裏腹に、あまり周囲とは会話をしないということで、クラスメイトから近寄りづらい印象を持たれている。中学がいっしょの生徒に聞くと、中学時代はいまの姿とは異なり、ふつうな人だったようだ。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 古乃華に興味を持った篠は、放課後に日直の仕事を終えた後、彼女の机の上に残されている持ち物に触れ、どういう人なのかを探ってみることに。しかし、古乃華の情報は一切流れてこない。音も、感情もなく、真っ白な断片だという。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む
探索パートでは、キー入力を行って移動。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む
手に入れた情報は“推理ボード”に保存される。本格的な事件の調査の際には、この機能を使って進めるようだ。
 篠は驚いていると、古乃華が戻ってきて声をかける。古乃華は篠を咎めるのかと思いきや、日直である篠が忘れ物を気にかけてくれていたと理解。そして、自身も担任に呼び出され、クラスになじむようにと言われたと説明。お互いの状況を理解したふたりはすぐに打ち解け、いっしょに帰ることに。その道中もスムーズにコミュニケーションが取れたことから、篠は古乃華に対して、意外と話しやすいという印象を抱いたようだ。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 つぎの日の朝、篠はクラスメイトといつも通り会話しているが、ここで物騒な話題が。どうやら同じ学校のクラスメイトが通り魔に襲われたという。しかし犯人を見た人がいないため不気味だと篠たちが話しているところに、古乃華が登校。篠は彼女とも挨拶を交わすと、クラスメイトは不思議な古乃華とも打ち解ける篠に驚いている様子だった。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 その放課後、謎の通り魔の存在についてや、古乃華のことをもっとよく知るためにはどうしたらいいか思考を巡らせていると、突如として刃物のようなものを持った黒い影が現れて篠に襲い掛かる。

 間一髪、古乃華が両者のあいだに立ち、刃物に触れながらも黒い影を突き飛ばして篠をかばう。すると影の一部が欠け、古乃華に触れた刃物の先端も砕ける。篠はあっけにとられているが、古乃華は彼女を抱きかかえて黒い影を振り切る。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 安全な場所に移動したところで、古乃華は自分がじつは吸血鬼であること、そのためふつうの人より身体能力が高いこと、そして3週間前から自身の記憶が別人のように感じており、そのために見た目も変えたと明かす。

 篠も、他人の記憶を見ることができる力があると話し、お互いの秘密を打ち明けたことで意気投合。その後、謎の通り魔事件を解決するために、調査を開始するのだった。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

 ここまでが試遊版で体験できた内容。現代日本を舞台に、人の記憶を見ることができる篠と吸血鬼である古乃華が、謎の怪異現象に挑んでいくというファンタジー要素も加わった物語。だが、篠がモノローグで自身の心情を隠さずに明かしてくれるのと、古乃華も隠しごとをしない性格のようで自分の気持ちをストレートに表現してくれるため、ふたりに感情移入しながら読み進めることができた。

 また、日本の街並みを丁寧に再現した2.5Dのグラフィックにより、違和感なく本作の世界に溶け込めるのも魅力。時間帯の変化によって差し込む光の明るさや角度まで変わったり、美しくかつ繊細に表現されているので、ノスタルジックな気分も存分に味わえた。

 ここから、篠と古乃華の物語が本格的に始まっていく。数々の怪奇事件を通じてふたりがどのような絆を築いていくのか、いまから楽しみだ。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

ミニインタビュー:最新の開発技術を取り入れて、懐かしい日本のアドベンチャーゲームを表現したい

 ここからは、本作の開発者へのインタビューをお届け。影響を受けた日本のアドベンチャー作品や、それらを受けて本作で表現したいことなどを聞いた。

――本作の開発の経緯を教えてください。

開発者
 開発スタジオ・Dendrobiumを立ち上げる以前はべつのゲーム会社に勤めていましたが、そのころから独立して自由にゲームを作りたい思いがありました。

 私は、『
トワイライトシンドローム』や『夕闇通り探検隊』、『十三機兵防衛圏』といった日本のアドベンチャーゲームから強く影響を受けており、これらの作品のような感動を生み出すタイトルを生み出したかったんです。いまのゲーム市場にはない、異なる味わいのアドベンチャーゲームを提示できたらなと思いました。具体的には、最新の技術を使って、昔の日本のドット絵アドベンチャーを表現したいと考えました。

 その思いに突き動かされて、スタジオを立ち上げてさまざまな方々と出会い、協力していただき、自分の考えるプロジェクトが実現可能だと確信できましたので、『MONOPHOBIA』を制作する運びになりました。

 物語は、切原古乃華と中野篠という対照的なふたりが出会い、さまざまな事件の謎を解決するために活躍していく内容が描かれます。作中の舞台は日本で、学校はもちろん、河川敷や街の路地などさまざまなロケーションが登場します。

 これらは私たちが実際に日本で取材を行い、丁寧に表現しています。たとえば、河川敷は多摩川の風景を参考にしています。また、キャラクターデザイン・イラストとして参加いただいている緜さんにも意見をいただきながら、数多くのロケーションを作り上げています。

――先ほどプレイしてみて、すごくなじみのある風景が広がっていましたが、実際に日本を訪れて取材をされていたのですね。そんな本作の舞台で活躍する、緜さんデザインの切原古乃華と中野篠のふたりも個性が溢れていて魅力的です。

開発者
 そう言っていただけて、たいへんうれしいです! 古乃華と篠をデザインいただくにあたり、我々はふたりがお互いを補うような、対象的な女の子として描いてほしいと緜さんにお願いしました。古乃華は派手なギャルっぽく、篠は中性的な女の子のように。作中ではふたりがさまざまなファッションスタイルを見せてくれますが、そこでもふたりが対照的な姿になるように表現いただいています。

 もちろん、性格も異なりますが、お互いが補完し合うような関係性となっていますので、物語を読み進める際にはその点にも注目してほしいです。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む
――物語としては、どれくらいのボリュームとなる想定なのですか?
開発者
 全体としては、チャプター6まであります。今回遊んでいただいたのはチャプター0~1の始まりほどでして、ふたりの出会いを描きながら、どのような世界観なのかを感じていただける内容となっています。ですので、現時点での完成度は6分の1、というところでしょうか。

 物語の内容については、現在開発中ですので、今後新しい発想が生まれましたらさらにボリュームが増す可能性もあります。

――ふたりの活躍がいまから気になるところです。それでは読者の皆さんにメッセージをお願いします。

開発者
 ゲームを含む二次元コンテンツにおける最新の表現技法を取り入れて、新しくも懐かしい作品を目指して『MONOPHOBIA』を開発しています。本作が日本のアドベンチャーゲームファンの方に好きなっていただけたらとてもうれしいです。
2.5D都市伝説アドベンチャー『MONOPHOBIA』試遊レビュー。他人の記憶を見ることのできる笑顔が魅力のギャルと、クールで落ち着いたボーイッシュ吸血鬼女子が怪異現象の謎に挑む

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker

特集・連載