『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

ひとりの少女が抗い、傷だらけになりながらも大人へと成長していく物語

 2025年(令和7年)9月25日は、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store/Microsoft Store)用『SILENT HILL f』(サイレントヒルf)が発売された日。本日で1周年を迎えた。
広告
共通パーツ画像
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

 本作は『
ひぐらしのなく頃に』で知られるゲームシナリオライター・竜騎士07氏が手掛けた、サイコロジカルホラー『SILENT HILL』シリーズの外伝。キャッチコピーは“美しいがゆえに、おぞましい”。2026年9月11日には日本ホラーゲーム大賞に輝き、人々の関心を集めた。

 全世界累計出荷本数が200万本を突破し、大ヒット作品の仲間入りを果たした本作。その人気の理由は、『
サイレントヒル』という土台の上で、セーラー服の高校生・深水雛子が鉄パイプを手に暴れ回るというキャッチーさにある。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
クリーチャーと対峙する主人公の雛子。
 過去作ではおもにアメリカの架空の町“サイレントヒル”で物語が紡がれてきたが、本作の舞台はシリーズ初となる日本。山に囲まれた戎ヶ丘での日常は、突如として町が霧に包まれたことから終わりを迎える。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
入り組んだ路地からオブジェクトまで、とことん作り込まれた古い町並にはゲームだということも忘れて見入ってしまう。
 ひなびた田舎町はおぞましく変貌し、グロテスクなクリーチャーが徘徊。雛子は生きるために怪物と戦いながら、自身の内面と向き合っていく。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
美醜が融合したような見た目が不気味さを際立たせている、kera氏がデザインしたクリーチャー。
 友人や両親との関係、そして異性の悩み……。時代背景が約60年前ということもあり、女性への抑圧や偏見は現代の比ではないだろう。自身を取り巻くいびつな社会への反発心や葛藤は、霧の町や裏世界である“闇の社殿”で具現化され、彼女に容赦なく襲い掛かる。

 それに立ち向かうたびに傷だらけになり、もがき苦しみながらも乗り越えていく雛子の姿は、プレイする者に強いインパクトを残した。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

 謎めいた“狐面の男”、相棒の岩井修、優等生の西田凛子、神社の娘である五十嵐咲子など、各キャラクターに注目が集まったのも特徴だ。とくに、雛子を導いていくミステリアスな狐面の男が“メロい”と大評判。

 さらに、雛子を演じた女優の加藤小夏さんによる本作の配信も話題に。それを皮切りに、凛子役のタレント・飯島優花さんらも配信をスタートさせ、演者たちのライブは大いに盛り上がった。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

 バトルシステムについても言及しておくと、シリーズでおなじみのハンドガンやショットガンはいっさい登場せず、鉄パイプや鎌、薙刀といった近接武器に特化している。

 近接戦闘のアクションとしては弱攻撃、強攻撃、見切り回避、見切り反撃、集中モードからの“渾身の一撃”などが用意されており、プレイヤーはそれらを駆使して通常のクリーチャーやボスを撃退していく。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
裏世界での儀式によって、獣の腕に付け替えられた後の雛子はさらにパワフルになる。覚醒中には強力な一撃もくり出せ、文字通り敵を圧倒できる。
 おもしろいのは、和のテイストに絡めた独自の仕掛けがあるところ。扉のギミックを解くため絵馬を調べる、田んぼに群がる気味の悪いカカシのポーズを1体ずつ確認するなど、謎解きに日本ならではのオブジェクトが使用されているのだ。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
夢に出そうなほど恐ろしい表情をしたカカシたち。カクカクした動きも相まって非常にキモイ。
 ちなみに、『サイレントヒルf』のクリアーまでには約10時間を要する。そう聞くと短く感じるかもしれないが、本作には複数のエンディングが存在するため、周回プレイも合わせるとボリュームは十分。

 筆者はホラー耐性が低いくせに、1周目のクリアー後に“雛子はほかにどんな結末へとたどり着くのだろう?”と興味をそそられ、気づけば全エンディングを制覇していた。2周目以降は立ち入れる場所が増えていたり、初回時には想像もしていなかった展開があったりと、久しぶりに周回プレイの楽しさを味わわせてもらった。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
クリアー後のタイトル画面には、なんとエンディング一覧と達成条件が表示。周回プレイへの意欲が高まるこのシステムのおかげで、本作を隅々まで堪能することができた。
 シリーズ最新作としては、2026年9月24日にプレイステーション5(PS5)とPC(Steam/Epic Games Store)向け『SILENT HILL: Townfall』(サイレントヒル タウンフォール)が発売されたばかり。

 
『タウンフォール』では、スコットランドの孤島に漂着した主人公サイモンの脱出劇が描かれる。一人称視点の臨場感やポケットテレビのCRTVを使った探索が特徴で、『サイレントヒルf』とはまた違った魅力を放つ作品だ。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】

 なお、2026年末より週刊ファミ通において『サイレントヒルf』のコミカライズを連載開始予定。主人公は狐面の男こと寿幸で、シナリオはKONAMI&竜騎士07氏が完全監修する。コミカライズの担当はマンガ家の礼人氏。『サイレントヒルf』ファンの方は、どうぞお見逃しなく。
『サイレントヒルf』1周年。鉄パイプで怪物と渡り合うパワー系女子高生が勇ましすぎる。竜騎士07氏が贈る1960年代が背景のジャパニーズホラー【今日は何の日?】
画面写真はPS5版のものです。

担当者プロフィール

  • なんでもゆうこ

    なんでもゆうこ

    これまで数千本ゲームをプレイしてきたライター、編集、ストリーマー。戦技“雷の羊”のみでの『エルデンリング』クリアー、『TES』シリーズ合計5000時間超えなどの記録を持つ。執筆および編集実績は『まいにちいっしょ トロクロおきらくBOOK』、『Apex Legends 初心者ガイド』のほか、雑誌、専門誌、攻略本など多数。JRPGや死にゲー、ハイファンタジー、ハクスラ、洋ゲー各種に詳しく、新作情報には常に目を光らせている。ライティング、クロスレビュー、編集、漫画原案、付録制作など幅広くこなし、複数のメディア出演を経験。ゲーム会社勤務による独自の目線も。口癖は「お仕事ください」。

    ...続きを読む

この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

週刊ファミ通最新刊
週刊ファミ通表紙
購入する
ebtenamazon
電子版を購入
bookWalker