2026年9月17日~20日で開催された東京ゲームショウ2026(TGS2026/21日は台風接近のため中止)に本作の試遊出展が行われていた。本稿ではその感想をお届けする。本作も安心・安定のカイロソフトゲーです。



- 今度は麦わらの一味とレストラン経営だ!(ドン)
- つぎつぎとご来店する『ONE PIECE』キャラクターたち
- カイロソフトの安心感
- 『ONE PIECE』が好きならば、ぜひ!
- 作品概要
- ネタバレ注意!? ほかにもこんなお客さんが……
今度は麦わらの一味とレストラン経営だ!(ドン)

プレイヤーは、サンジやルフィたちとともに海上レストランを経営することになる。
試遊したパートはどうやらゲーム開始直後といった感じだが、大嵐のせいで仲間とはぐれ、ルフィとサンジのみに。ゾロやナミたちとは離れ離れになってしまっている模様だ。
ゲームの構造はシンプル。プレイヤーはレストランの新人スタッフとなり、お店を手伝いながら物語を進めていく。新しい食材を探し、新しいメニューを開発し、お客さんに提供する。新メニューが喜んでもらえればさらに新しいお客さんが訪れる。そのサイクルでゲームを進行していくという流れだ。
つぎつぎとご来店する『ONE PIECE』キャラクターたち

本作における最大の魅力は、そりゃもう、『ONE PIECE』のキャラクターたちと出会えること。
試遊の20分間のプレイ中にも、コビーが来た、ゾロが見つかった(迷子になっていた)……と、有名キャラクターがつぎつぎと登場した。
筆者は『ONE PIECE』をそこまで深く知っているわけではないのだけど、それでも「おっ、あの人じゃん!」となるくらいのキャラクターも続々お店にやってくる。その楽しさは、プロ野球チップスのカードを開けるときとか、トレカの新パックを剥く感覚にも似ている。「つぎは誰が来てくれるんだろう?」と、ビックリマンシールを集めるあの興奮と構造的に同じだ。
『ONE PIECE』への愛や知識が深ければ深いほど、この喜びは増幅されるだろう。たとえば「ついにミホークが来た」とか、「うおっ黄猿がメシ食いに来た!」というふうになったら、その興奮は熱烈なファンであればあるほどまさに脳汁モノだろう(※そのふたりは今回の試遊で出会えたわけではない)。
その見た目からはちょっと想像しづらいかもしれないんだけど、じつはカイロソフトのゲームってけっこう“脳汁ゲー”で、それはチクチクと作業を続けているときも集中しちゃってジワジワ出ているし(このあたりの“集中へ誘導する設計”がまさにカイロソフトの真骨頂だと思う)、さらに、『ドラえもんのどら焼きやさん物語』でいうところの“ジャイアンのリサイタルで客が判断力を失いしっちゃかめっちゃかになって爆買いする”あの時間の狂乱――まさにフィーバーモード――ではもう、脳汁ドバッドバ出る。
試遊範囲ではまだ確認できなかったので本作にそういった要素があるかはまだ不明だが、おそらく存在するのではないかと思う。あれば間違いなく快感の核になる要素だ。
こんなお客さんがご来店

ぱっと画像から読み取れるだけでも、実際に来店してくれたマキノや村長のほか、アルビダやバギー、アーロンなど、けっこうボスクラスのキャラクターもどんどん出てくるようだ(原作ではけっこうバチバチに殴り合っていた敵キャラクターも多く見えるけど、そのあたりどういう雰囲気でおもてなしすることになるのかは謎)
いずれにせよ、やっぱり「おお~コイツ、いたなあ!」というキャラクターが来店して、再会できるのは楽しい。
“近海の主”も登場。何らかの方法で仲よくなることができるみたいだけど、試遊時間中ではレベルが足りなかった……。

サンジたちと新メニューを考案!

登場キャラクターたちと新メニューを考えるのも楽しい。すご腕のコックであるサンジがその能力をフルに発揮する、本作ではいわばサンジが主人公とも言えるかもしれない。
つぎつぎ登場する新メニューはどれもおいしそうで、完成の暁には原作マンガで頻出する“どんっ!”の書き文字が出て、ちょっとうれしい(笑)。

ところで、完成した新メニューはまずルフィが試食する。ルフィらしく、なんでも「うめえ! うめえ!」と言う。キャラクター的にも全部「うめえ!」と言いそうだ(あまり試食の意味がないのでは……)。ゲーム後半になると苦手な料理も出てくるのかなあ?
カイロソフトの安心感

それにしてもカイロソフトというゲームスタジオへの信頼が厚い。筆者からの。
大きなスタジオではないと思うんだけれども、長年にわたって丁寧にシミュレーションゲームを作り続けてきた実績がある。その積み重ねが“安心感”として作品ににじみ出ている。本作も子どもから大人の『ONE PIECE』ファンまで、じつに幅広い層が安心して遊べる内容になっている。
カイロソフトおなじみのドット絵で『ONE PIECE』のキャラクターが描かれるというビジュアルもかわいくて、ファンはこのキャラクターを収集することに夢中になると思う。
カイロソフトの“経営シミュレーション”

本作のジャンルをあえて言うなら“経営シミュレーション”ということになると思うんだけど、シビアなシミュレーションのような倒産(ゲームオーバー)の恐怖はない。
歩留まりの悪い食材をどう処理するか、景気が悪い中でいかにコストを抑えるか、店員を減らしてロボットを導入するかとか……そういった世知辛い経営判断は本作には存在しない。
代わりに、レストランの内装をどう配置するかというジオラマ作りのような楽しみや、新キャラクターをどんどん集めていくという土台がざっくりと用意されていて、クリアーまできちんと導いてくれそうだ。あとは好きに遊んでいい、という設計だ。
もし“経営シミュレーション”という字面で「難しいのではないか」と、腰が引けている人がいるとしたら、その心配は無用だ。カイロソフトのゲームに触れたことのない人でも、おそらく問題なくプレイできる。
もちろん作品の中には難しいものもあるのかもしれないけど、基本的には、シミュレーションのシビアさやリアリティーを楽しむというよりも、チクチク遊んでいく中で効率がだんだんよくなっていくのを楽しむ、収入が爆上がりするのを見て脳汁を出すといった“クッキークリッカー系”に近い快感があるものが多いと思う。安心してカイロソフトと『ONE PIECE』の世界に飛び込んでほしい。
『ONE PIECE』が好きならば、ぜひ!

このゲームをもっとも楽しめるのは誰か。それは『ONE PIECE』のキャラクターを知り尽くしているような『ONE PIECE』ファンだ。
「俺に知らないキャラクターはいねえ!(ドン)」というレベルの『ONE PIECE』ファンであれば、このゲームは最高の体験になると思う。一方で、「ドラえもんのはあまりピンとこなかったけれど『ONE PIECE』は好きなんだよね」、という人にとってもカイロソフトのゲームを楽しむ絶好の入り口になるだろう。
これまで『ONE PIECE』のゲームはたくさん出てきたけど、その中でも戦闘を主軸とせず、「アクションが苦手なんだよね」という人も楽しくプレイできそうなゲームは、じつはけっこう珍しいかもしれない。
開発は安心のカイロソフト。つぎつぎ出てくるのは、かわいいドット絵で描かれた愛すべき『ONE PIECE』キャラクターたち。
『ONE PIECE』が好きで少しでも気になっている人には、おすすめしたい一本だ。
作品概要

- タイトル:『ONE PIECE 海のごちそうレストラン』
- 発売日:2026年10月22日発売予定(※Steam、モバイル版は10月23日配信予定)
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、iOS・Android、PC(Steam)
- メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
- 開発:カイロソフト
- ジャンル:シミュレーション
ネタバレ注意!? ほかにもこんなお客さんが……






















